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2014年 06月 29日

コッヘル240番 トマト&ボンゴレ(スパゲッティ)

b0061413_0322169.jpg 映画の『タンポポ』(伊丹十三脚本・監督)で印象的なシーンがある。ホテルのレストランでマナー教室が開かれている。マナー教室の先生( 岡田茉莉子が演じていた)は「いいですか、外国ではスパゲッティを頂く時にもほんの些細な音も許されません」と受講者たちに指導している。そこに外国人が入ってきてスパゲッティを注文する。(今、調べてみてそれを演じていたのがホテルオークラのパティシエにして日本のスイーツの父ともいえる故アンドレ・ルコント氏が演じていたと知ってちょっと驚く)外国人はスパゲッティを「ズルズルッ」という豪快な音を立てて食べる。その外国人に岡田茉莉子は鋭い眼光を飛ばすのだが、最初は先生の言う通りに音を立てずに食べていた受講者たちは外国人の方を真似しはじめて豪快に食べ始める。やがてマナー教室の先生もヤケクソ気味に音を立てる。 私はイタリアには行ったことがないけれどもブラジルのサンパウロのイタリア人街とロサンゼルスのリトルイタリーの大衆食堂的トラットリアには何度か行った。もちろん、ホテルのレストランなどではマナー違反になるのだろうが、そこで私はイタリア系ブラジル人やイタリア系アメリカ人が豪快にスパゲッティを食する音を確かに聞いた。地球上に人類と麺類ははびこりすぎているのかもしれないけれども、麺類の美味い食べ方はこれだよ!という実感とともに何だか嬉しくなってしまった。 ホテルのレストランではあり得ないがコッヘルにパスタ(スパゲッティ)をのせる。具材はボンゴレ(アサリ)と、今の季節は水煮の缶詰などではなくフレッシュなトマトである。美味い!もちろんこれは静かに音を立てないタイプではない。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2014-06-29 00:59 | 草外道


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