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2014年 08月 14日

不良害人

b0061413_23515354.jpg 強すぎる薬品系殺虫剤による人体への影響が心配であることもあって「凍結殺虫」とか「氷結殺虫」とか「氷殺ジェット」とか「瞬間氷殺」などと表示されたマイナス85度ぐらいの超低温冷却スプレーを見かける。これだけ「殺」の文字を多く見かけるのは殺虫剤コーナーぐらいではないだろうか。やっぱり強すぎる化学薬品系のスプレーの使用は小さい子どももいるので、蚊への対策は伝統的な蚊取り線香を使用して、蚊よりも大きな虫が侵入してきた時の対策としてはこの冷凍ジェット系のスプレーを一本用意しておくことにした。以前、小さいゴキブリに対して「その時に手元にそれしかなかった、草野球でデッドボールをした時に患部を冷却するスプレー」が功を奏したという経験から(しかし、冷却効果よりは単に風圧が効いただけかもしれない…)マイナス85度であれば確実に効くであろうと思った。 この夏、これを使用しながら思わず「♪ありのままに…」とか「♪わたしは自由よぉ」とか「♪Let It Go〜♪Let It Go〜」と口ずさんでしまったのは私だけではないはずだ。(アナと雪の女王) 虫とはいえ殺生という行為の最中に自然に出た鼻歌に「これでいいのか?」という気持ちがかすかにあった。除草作業をしている最中に「ふふふ、お前は殺すが、お前は生かしておいてやろう、ふふふ」という独裁者の気分をもちつつ「おお、私は何ということを考えていたのだろうか…」と、自分のなかの悪魔と天使との葛藤のようなことが日常にもあることを知った。 昔、私が高校生であった頃に聞いた忘れられない話がある。小学校の授業参観でその日の教えることのテーマが「害虫と益虫」ということであったそうだ。理科の授業だったのか、社会の授業だったのかはともかく、小学校の先生が害虫と益虫についての一通りの授業をした後に「何か質問はありますか?」というと一人の小学生が「先生は害虫なのですか、益虫なのですか?」という鋭すぎる問いを発したそうだ。先生は参観日という保護者も並んだ場でその質問に一言も答えられなかったそうだ。高校生の頃などは、これを「教育者の大恥エピソード」として面白おかしく聞いていたものだが、今は何だか答えられない問題には簡単に答えなかったその先生の誠実さのようなものに好感をもって思い出す話だ。 水族館で、子どもに対してその魚介類の市場価値ばかりを説明をしている大人を見かけたことがあったが(水産会社の社員の方だったのか、それにしても妙に詳しかった)その時の違和感もなぜかよく覚えている。害虫か益虫かも、マーケットでの価値も、競馬のオッズも、絶滅危惧種に指定するか否かも、みんな人間の勝手な考えと都合で決めている。 「私は害人なのか、それとも益人なのか?」ちょっと考えてみたぐらいで簡単に答えを出せば、卑屈になるか傲慢になるかのどちらかであろう。私にわかることといえば、草野球でデッドボールを受けたり自打球を当ててしまった時に冷却スプレーと間違って凍結殺虫スプレーをかけてしまっては大変なことになってしまうということだけであった。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-08-14 23:41 | 草評


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