2014年 08月 21日

名曲草鑑賞(45) ノラ・ジョーンズの『Don't Know Why』 

広島市北部に20日の未明に降った豪雨のために
土砂崩れが起きて、39人の方々がお亡くなりになっており
行方不明の方々も7名という惨事が起こっている。

10年前、2004年7月13日を中心に新潟県と福島県で起こった豪雨災害である
7.13水害が起こった。
亡くなられた方が16人。
全壊70棟。半壊5,354棟。床上浸水2,149棟という惨状であった。

私の長女と長男はともに被害が大きかった新潟県の三条市で生まれでもあり、
思い入れがあったため70キロ離れた三条市に何度か往復をした。

その行き帰りのなかで、ラジオを聞いていると、何度も
ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)の『Don't Know Why』を聞いた記憶がある。
この曲が収録されたアルバムの『Come Away With Me』(日本名『ノラ・ジョーンズ』)は
前年2003年のグラミー賞の
最優秀アルバム賞(Album of the Year)
最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞(Best Pop Vocal Album)
最優秀録音賞、ノン・クラシカル(Best Engineered Recording, Non-Classical)
最優秀新人賞(Best New Artist)
を受賞し、さらに
曲目『Don't Know Why』について
最優秀レコード賞(Record of the Year)
最優秀楽曲賞(Song of the Year )
最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞(Best Female Pop Vocal Performance)
を受賞し、
プロデューサーのアリフ・マーディンに対して最優秀プロデューサー賞(Producer of the Year)
と、何と8部門もの受賞をしつつ売上も驚異的であったことから、
その時期に車のラジオから何度も耳にしていてもまったく不思議ではない。
単なる必然的な巡りあわせだったのかもしれない。

ただ、POPでありながらも哀愁を含んだこの歌声を
リクエストであったのかディレクターやパーソナリティの選曲であったのかさえうろ覚えだが
その時の地元ラジオ局から流れるところを何度か耳にしたということは
どこかに「癒やし」というよりはレクイエム(鎮魂)という意味があったのではないかと、
ふと今になってからふと思ったりする。

今月に入ったあたりの時期に、
渋谷陽一がパーソナリティをつとめる番組で
「最近のノラ・ジョーンズはどうも正体を隠しながらパンクのガールズバンドをやっているそうだ」
という最新情報を聞いた。
ブルー・ノートレーベルからデビューした関係で彼女のCDはJAZZのコーナーに分類されて
いることもあるし、カントリーの分野でのヒットもあるので
いろんなところに分類されているようだけれども、
キャロル・キングよりもジャニス・ジョプリンよりもジャンル分けが難しい気がする。

グラミー賞の8部門を受賞してスーパースターのようになる前年の
2002年に、彼女は来日をしていることをついさっき、知った。
9月10日に福岡市のイル・パラッツォというホテルの地下1階のクロッシングホールと
いう場所でライブをしている。
翌日の9月11日に、収容人数が最大で800人の
広島市の広島クラブクアトロでライブをやっている。
その翌日の9月12日はもっと小さな(最大550人)同系列の名古屋クワトロでライブをした。

2005年に来日している時には日本武道館など大きなところでのコンサートという形だが、
2002年の時期のようにブレイク直前というか、その魅力を知る人が知るといった時代では
あるのだろうけれども、そんな大きくない場所こそが彼女の歌声に接するには
幸せな場所である気がしていた。

そんな広島市(の特に北部)が大きな災害が起こった時に、
何だか無意識的にノラ・ジョーンズの『Don't Know Why』をなるべく全身で聴いた。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-08-21 14:52 | 草評


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