2014年 10月 17日

特定商取引法の16条と17条は知っていていいと思う(1)

今年7月に発覚した出版・通信教育大手のベネッセコーポレーションの顧客情報漏洩事件だが
流出数は9月10日の同社発表によると約3504万件となっている。
捜査関係者によると流出した情報は重複分を含め2億件超 という膨大な数となる。
そして、対象者へ流出を知らせるダイレクトメールの発送が開始された。

そのダイレクトメールはやはりうちにも届いた。
高校生、中学生、小学生という3人の子がいるうちの家庭は
「きっと流出しているだろうなぁ」
とは思っていた。
実はかなり早い時点から
「何かおかしい、重要な情報が流出している」
とは気がついていたのだが、それについては後の方に書く。

ダイレクトメールの主文は個人情報流出についての謝罪であり、
お詫びの金券の種類は電子マネー(楽天Edy、Amazonギフト券、nanaco)、
図書カードと、それから財団法人ベネッセこども基金への寄付と選べることになっている。
資料によると
「子どもたちへの支援や子どもたちが安心して学習に取り組める環境の確保」
となっていて、その財団の目的に異存はないけれども、やはり
「この場合に寄付を募るかよ!?」
という感想は持たずにはおれなかった。
火事見舞いのようにミスをしたところへの懇志というものは古来からあるにはある。
しかし、たいへんに穿った見方をしちゃうけれども
「被害を被ったにも関わらず寄付をしてくださったお人好しに近い善意ある人」
としてデータ化されてしまうような気がしてしまう。
そんなことを言えば電子マネーの500円分をチョイスして
楽天やAmazonやセブン-イレブンを利用する人と位置づけられたり、
(まぁ今はこのうちのどれも利用していない人の方が圧倒的に少数だけれども…)
最後に残った選択肢の図書カードを選んだとしても
「古典的な読書家」
と記されたりするのかなぁなんて思っちゃったりして、どうも二の足を踏む。

高校生時代の昔からベネッセの前身の福武書店の進研模試には大変にお世話になって、
最初はとっても酷い成績からスタートして、それが
「志望校の傾向と対策ではなく、次の進研模試の問題予想をしつつその戦略を練る」
という完全に手段と目的を混同した受験勉強をしていたのだが、
それでもデータ化された数値でもって底辺からグイグイと上がっていくことは快感であって
進研模試はかつての私にとってたいへんに有難い存在であった。
今回の流出事件にしても、悪いのは名簿会社にデータを売ったヤツであり
大半のベネッセの社員は善良で熱心な方々であるとは思っている。

それでも寺の過去帳をデータ化してEvernoteなどに入れて
その優れた検索機能でもって活用すればどんなに楽だろうかといつも思いつつ、
そのデータ化が面倒くさいと思っていることが第一の理由ではあるが
第二の理由として「クラウドソフトのデータ流出」という万が一の事態のことに
思いを馳せると面倒くささも後押ししてデジタル化を躊躇している私としては腹立たしい。

さらに実際の被害としては今年の春、特に5月の学習塾、進学塾、家庭教師からの
勧誘電話がかなりあった。
もともと5月にはそういう勧誘電話は少なくない。
私の子ども世代はゆとり教育期間の薄い教科書から進級、進学をして急に分厚い教科書に
戻った世代でもあって最初の方でいきなりつまづいて先行きが不安になることが少なくない。

ただ、今年の数多くの勧誘電話を受けていて妙に思ったことは
勧誘する側が長女と長男の性別と年齢をきちんと把握していることだった。
というのは、名前というデータだけを見るならば
「私の長女はかなりの確率で男に間違われ、私の長男は99%女に間違われる名前」
というものを私とシャラポア(妻・日本人)によって命名されているからだ。
そのことを私は不気味に思って
「こちらから質問しますが、どのような名簿をもって電話しているか教えてください」
というと、何社かは(たぶん)アルバイトから上司に電話を代わって
「名簿会社から購入いたしました」
と正直に告白した。

(続く)

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-10-17 00:01 | 草評


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