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2015年 04月 08日

コッヘル269番 スイスチャード(不断草)のサラダ

b0061413_2346773.jpg 12年ぐらい前のある日のこと、宗派のサマーキャンプなど青少年や児童研修を担当する私より5歳ぐらい若い僧侶から突然に「加藤さん、なぞなぞです。切っても切っても切れない野菜って、なーんだ?」と、今の言葉でいう「無茶ぶり」というのだろうか、突然にそんなキラーパスのようなクエスチョンを投げかけられた。当時の私はそういうなぞなぞにでさえも正解ではなくとも即座に気の利いた反応を示さねば恥であるというようなメンタリティというか、屈折した矜恃をもっていた。「んーと、んーと、んーと…あっ、切り干し大根!なぜなら切り防止大根だから」という答を発していた。この答は、数学的設問に対する解を導き出そうと出した答ではなく、当時の私は自虐的オヤジギャグにハマっており、ウケ狙いが中心であった。ところがキラーパスを私に振り向けてきた僧侶には予期せぬカウンター的キラーシュートとなったようで、しかもそのダジャレ的な要素が彼にとってのドツボにハマったみたいで腹を抱えて笑い出した。私が「じゃあ、そのなぞなぞの答を披露してよ」と言っても「いやいや、私が用意している答よりも加藤さんの回答の方が面白すぎるから、今日からは加藤さんの答を正解とします!」と言われた。とうとう、彼が用意していた答が聞けないままに時が過ぎた。それからも、時々は彼とは会ったのだが、それはなぞなぞのことは話題にしにくい会議や研修会の場であった。何だか急にそんなことを思い出し、数年前にインターネットで「切っても切っても切れない野菜」を検索してみた。すると、このなぞなぞの問題はけっこうスタンダードななぞなぞのようであり、しかも用意されている答が実にたくさんあった。ありすぎるぐらいにあった。その数多くの答となっているもののなかで、私が納得できないベスト3をあげてみたい。1位 「温野菜」 なぜなら野菜を切ることは英語でカット・オフでオフの反対はオンだから温野菜が正解なんだよーん。って、なぞなぞの対象になっている小学生あたりに英語をからめて、しかもダジャレとしても完成度が低ぅ。 2位 「おから」 なぜなら豆腐を作るために大豆を搾った残りで作るおからは、関西では「きらず」(切らず)と呼ばれているからだよーん。って、大豆は大事な植物性タンパク源であるけれども「野菜」というイメージからはグランド内ではあってもファールゾーンという感じだ。それに、これを答として採択できるのは関西地区の壮年層中心の会合であって、決して全国的な青少年向けのなぞなぞとはならない。同様にオクラの別名が「キレズ」だからといって、それを正解とするものも、通称としてマイナーなので承服しかねる。 3位 「不断草」…名前通り切れないから。 この時のネット検索で私は「不断草」という植物の存在を知った。あんまり知名度がない野菜は、やっぱり青少年向きのなぞなぞの答としてはブーイングもので依然として納得できない。しかも、不断草の名の由来はカットできないほど固いということではなくて「一年中栽培することができるから」というもので、むしろ柔らかい植物である。 さて、ようやくブログの本文に入れるが、この不断草が「スイスチャード」という名前で知られるようになってきて(少なくとも不断草よりはスイスチャードの方が知られているのではないか?)クックパッドでのレシピ集も299品となっていて人気急上昇という感触がある。特徴としては、その鮮やかな色である。ほうれんそうと同じアカザ科の野菜なので、似た扱いをしてサッと茹でておひたしなどにするレシピが多い。鮮やかな色はサッと茹でる程度では落ちることはない。しかし、新鮮なものは、どうも加熱せずに食べることも可能であるようなので、最初はちょっと塩をふるだけで食べてみた。これがなかなか良かった。見た目が山ウドとかズイキとかセロリに似たところがあるので独特のクセがあるクセモノのように思っていたら、以外とあっさりしている。このサラダは「レシピ以前の超簡単料理」ではあるけれども、何と言ってもこの色鮮やかという特徴からいろいろなものに組み合わせやすそうだ。パプリカなどの色とりどりのピーマンの配役を脅かす逸材かもしれない。 そういうわけで、和名が不断草といっても切りやすいこの野菜を「切らすなよ」と言う日が来るかもしれない。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2015-04-08 23:32 | 草外道


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