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2015年 05月 18日

追悼記事(32) B.B.キング(B. B. King)

B.B.キングの訃報を聞いた時から、
それまでにも親しみあるミュージシャンが亡くなった時には感じたフィーリングだけれども、
つい先週あたりにも耳にしていたB.B.キングのギターの音が
「あの世から響いてくる感じ」
となった。

B.B.キングという人の名前自体がニックネームを元にしているけれど
愛用のギターにまでニックネームが付いているのは珍しい。
それは物品の名前としてはギブソンのES-355TDSVを改造したものであるが、
やはり「ルシール」という名前でなくては何だかピンとこない。

B.B.キングがアーカンソー州トゥイストのクラブに出演した時に
二人の男が喧嘩を始め、ストーブが倒れてクラブは大火事になった。
いったん店の外に避難したB.B.キングであったが、愛器のギターを忘れていたことを思い出し、
再び火災が起こっているクラブに飛び込んでギターを持ち帰った。

翌日、その男たちの喧嘩が「ルシール」という名の女性をめぐっての争いであることを
知ったB.B.キングは、魔除け的な意味もあったのか
愛用のギターを「ルシール」と呼ぶようになったという。

その「ルシール」で、特に得意のチョーキングを多様しているときの音色は、
B.B.キングのボーカル時の声質にそっくりに聞こえてしまう。
逆にいうと「ルシール」がB.B.キングの声を代弁するかのように歌って唸っている。

YouTubeなどで映像を見ているとよくわかるが、B.B.キングが声を出している時は
彼はギターを弾かずに、まったく一音も出していない。
まるで、サッチモ(ルイ・アームストロング)がその声質そっくりなトランペットを演奏し、
歌い出したらそのトランペットそっくりな歌声であることを連想する。


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by kaneniwa | 2015-05-18 23:55 | 草評


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