2015年 05月 25日

草煩悩(22) snowpeak(スノーピーク)のワンアクションちゃぶ台

b0061413_1152475.jpg 発売後7年以上を経てsnowpeak(スノーピーク)のワンアクションちゃぶ台はすっかりと定番商品となっているが、実は2008年 05月 21日のブログ記事に書いてあるように世界初の一般購入者は私である。 うちにあるsnowpeakの製品のなかでもこのワンアクションで折りたためるちゃぶ台は家族の人気者であり、9歳の末娘なども折り紙を作るなどの作業時に私のところにこのちゃぶ台を借りに来る。インドアでもアウトドアでも、もはやなくてはならないアイテムとなっている。しかし、7年以上の時を経て折りたたみ式(足が収納できるだけでなく真ん中から2つにたためる)でもあることもあって不具合が生じてきた。まずは折りたためなくなり、構わずにそのまま使用していたら足がぐらつくようになってきた。普通のちゃぶ台であれば全体を破棄して新しいものに買い換えるという判断をしていただろう。しかし「これは修理に関して永久保証されているsnowpeak製品であった」ということが意識された。本社が近くはないけれども同じ新潟県内にあるということで、広大なキャンプ場も併設されているsnowpeak本社へと持っていった。広い敷地の本社のなかで「修理依頼はどこに行けばいいのだろうか?」と迷っていたら「ヘッドクォーター内のショップで受け付けています」と社員の方が案内してくれた。そのショップで若い男女の社員が対応してくれた。ちゃぶ台を見せてみると「足の部分のパイプが湾曲していて、これは簡単な修理では直らないのでお預かりして送付することになります、後で見積もりをしますが、修理代として出せる金額の上限を教えてください」と言われた。私は「このちゃぶ台は発売日の午前中に旧本社のショールームで買ったもので、本でいえばベストセラーの初版本のようなもので家族みんなの愛用品です、直るならば修理金額に上限はありません」と、案外とキッパリ言った。それを聞いた店員は「ちょっとお待ちください」と壊れたちゃぶ台を持って、どうやら修理工房へと走っていった。10分ほどで戻ってきて「修理代は送料込みで3264円になります」と言った。その金額をその場で払ってショップでペグやらロープやらの小物を買って帰った。後日、電話があって「折りたたみ機能は完璧に直りました。あと、テーブルの表面に小さなキズがたくさんあるのですが、無償でやらしてもらうので研磨してもよろしいですか?」ということの確認であった。「もちろん、やっていただければありがたいです」と答えたが、その問い合わせ自体が非常に嬉しかった。こちら側の製品への愛着を察知してくれ、もしかしたら小さなキズにもメモリアルがあるのかもしれないという可能性を意識してくれているのだなぁと感じたのだ。数日後、たいへん丁寧で厳重な包装でsnowpeakのマークが入った大きな段ボール箱が届けられた。それを開けた時に家族中から歓声のようなものがあがった。研磨された表面は比喩ではなくて新品時よりも美しい竹の木目が浮かび上がっており、もちろん折りたたみ機能を含む故障箇所の修理はパーフェクトであった。これは正直に言って購入時の感激よりも大きかった。 実はつい最近になってsnowpeakが株式会社として上場したことを少し心配していた。「自分のところで作ったプロダクツを修理が可能ならば面倒をみるのは当然のことなので、snowpeak製品には保証書は付けない」など独特の社是が株主の意見によってはブレることも今後はあるのでは?とチラッとだが思ってしまったからだ。でもそれは杞憂。snowpeakの製品を長く愛用している人は安心してそれを誇りに思っていいと思う。 テレビで作家の村上龍のインタビューにsnowpeakの山井社長は「我々はアウトドア馬鹿の変態集団であります」と堂々と言っていたが、こんなに素晴らしい変態はなかなかいない。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2015-05-25 06:08 | 物草


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