2015年 06月 02日

コッヘル279番 糸魚川ブラック焼きそば

b0061413_2344821.jpg ご当地B級グルメというと焼きそばが多い。何をもってしてB級と呼ばれるか?あるいは名のるのか?その定義はなかなか難しいが私なりに語ってみれば「紅しょうがを添える食べ物」と言ってしまっていいのではないだろうか?たこ焼き、牛丼、冷やし中華、とんこつラーメン、お好み焼きというあたりが思い浮かぶ。「紅しょうがを添える食べ物」という私のB級グルメの定義は、将来にわたっても辞書に載ることはないだろうが、たとえばチャーハンやちらし寿司といった作り方によっては大衆路線も超高級路線も大いにある料理においては、紅しょうがが添えられるか否かはA級かB級かの境目になりうるのではないだろうか?もちろんB級であるから劣っているとかランクが下であるというような論旨ではない。針状にカットした紅しょうがが指針とか羅針盤になりうるのではないかという話である。 新潟県の糸魚川市発の「ご当地グルメ」である糸魚川ブラック焼きそばのブラックの正体はイカスミである。スパゲッティなどのパスタ部門でイカスミというとB級ではなく、和食だってイカの塩辛の黒造りというと高級路線の方に入ってくる。 知り合いからそのセットをいただいたので作ってみる。付属の紅しょうがを添えるまではイカスミの黒、玉子焼きの黄色、青のりの緑(信号機と同じく青は緑なんだなぁ)の三色から連想したのはジャマイカ国旗の配色であった。そこに真紅の紅しょうがをコッヘル脇に添えてみたところエチオピア国旗のラスタカラーも加わって「おっ、レゲエじゃん、レゲエ!」となった。 私がイカスミのスパゲッティを年に10回食べるとして、こちらのイカスミ焼きそばは正直言って年に1回食べるか食べないかというペースだろう。それではこのご当地グルメはダメなのか?といえばそれは違う。たとえば夏フェスの屋台でイカスミパスタの屋台と糸魚川ブラック焼きそばの屋台が並んでいたとしたら迷わずに糸魚川ブラック焼きそばの方に行くだろう。そんな条件下では白ワインが合う方よりもビールが合う方をチョイスするに違いない。糸魚川で野外フェスがあればいいなぁ。それも、懐かしのレゲエサンスプラッシュが開催されるといいなぁ。その場の食事でジャマイカ国旗とエチオピア国旗の配色が合体したこの焼きそばは最高だろうなぁ。というわけで、この黒、黄、緑、赤の色彩鮮やかな焼きそばを食べながら脳裏に浮かんだのは糸魚川の深い深い青色をした海であった。

マーヒー加藤

コッヘルバックナンバー
[PR]

by kaneniwa | 2015-06-02 23:48 | 草外道


<< 草仏教掲示板(82) 鏡を見れば      和田一郎著 『僕が18年勤めた... >>