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2015年 07月 04日

集客力より「観客力」

今週に入ってからテレビでウインブルドンでの
錦織圭選手の2回戦を観戦しようと思ったら、
「錦織選手の負傷棄権のため、マリア・シャラポア選手の試合を生中継します」
というテロップが出て
「ま、それもいいか」
と久しぶりにマリア・シャラポアの試合をテレビ観戦しつつ、
彼女の2回戦の快勝を見届けた。
妻を「シャラポア!」と呼んでみたら喜んだのでそう呼びつづけて
もうすでに12年が経過するけれども、
相変わらず第一線で活躍し続けるマリア・シャラポアは偉大だと思った。

昨日の朝にはカナダでのサッカー女子ワールドカップ準決勝の
日本の対イングランド戦をこれまたテレビ観戦。
男子のイングランド代表の戦術と同じくタテの大きなパスを入れてくる力技的攻撃を
見ながら「いっしょに我慢する」という感じでストレスのようなものも感じる
試合ではあったけれども後半ロスタイムにオウンゴールを誘っての決着で
日本が決勝戦に進んだ。

エドモントのスタジアムは二階席より上には空席も目立ったけれども
さすがに準決勝ともなると大きなスタジアムの7割以上は埋まった感じで
盛り上がりを見せてきたのだが、それ以上にオーディエンス(観戦者)たちの
反応を非常に快く思った。
トーナメントの準決勝であるから日本もイングランドも
「負けられない」という意識がプレーの全域に感じられた。
たぶんスポーツニュースの編集者としては
「ハイライトシーンは限られる」
というような展開にどうしてもなった。
しかし、そのわずかなハイライトシーンでの湧き上がるどよめきとか拍手などの反応に、
男子とは違って熱狂のようなものとはほど遠いけれども
「ああ、みんなサッカーの見どころを心得ているのだなぁ」
というような気持ちになった。
これはイングランドファンも地元ファンも日本からの応援団もみんな含めてである。
これが日本時間で7月6日(月)の朝の決勝戦ともなれば、
地元カナダの人たちが隣国でもあるアメリカびいきが多いのか
あるいは隣国であるがゆえのライバル意識もあって日本びいきの傾向のなるのか
どちらかはわからないけれども、
どちらにしたっていいプレーにはいい間でのどよめきや歓声が湧き上がると思う。

ウインブルドンでの観客も、当然ながらテニスをよく知っている。
地元スーパースターであるマリー選手がセンターコートに登場したり、
決勝戦で白熱する攻防があった時には審判員のクィーンズイングリッシュでの
「お静かに」
の声にたしなめられるということもあるけれども、概して静かな盛り上がりと
選手のいいプレーへの賞賛と
「COME ON!」
などの激励の声が実にいいタイミングでかかる。

歌舞伎での「◯◯屋!」と屋号を大向うからいいタイミングでかける声に
多くの俳優が育てられてきたように、ファンの反応が
スーパースターの台頭を祝福しつつ育て上げてきた。

話は前回のブログ記事
の続きのようなものになるけれども、
建造物も確かに大事には違いないけれども
スポーツをよく知っている、楽しんでいる、勝負どころを心得ている観衆の声援が
最大の「お・も・て・な・し」となることを
もっともっと意識した方がいいのではないかとつくづく思うのだ。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2015-07-04 21:59 | 草評


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