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2015年 08月 09日

コッヘル284番 夏の茗荷(ミョウガ)サラダ

b0061413_23322991.jpg 茗荷(ミョウガ)を食べると物忘れが激しくなる?という俗説というか伝承を聞いたことがある人は少なくないのではないだろうか?私の都合のいい解釈としては「物忘れをするというよりも、嫌なことを忘れさせてくれるハーブ効果がある」ということにさせていただいている。実際、そういうハーブ効果(しかも完全合法)があると思う。 なぜミョウガを食べると物忘れが激しくなるという俗説が生まれたかについては、お釈迦様の弟子である周利槃特(しゅりはんどく)の存在が大きいようだ。周利槃特は兄の摩河槃特(まかはんどく)とともにお釈迦様に弟子入りしたのであるが、頭脳明晰で記憶力抜群の兄に対して弟の周梨槃特は朝に聞いたことを夕方には忘れてしまっている。周利槃特は、自分の愚かさに涙を流して途方にくれていたのだが、お釈迦様は「自分が愚かであると知る者が本当に知恵のある人で、自分の愚かさに気がついていないのが本当の愚か者だ」として周梨槃特にできることとして掃除をすることを勧められた。その掃除を愚直なまでに徹底的にやって尽くしたために、その後、誰も周梨槃特のことを馬鹿にする人がいなくなったどころか、尊敬される存在になっていったというエピソードがある。そんな周梨槃特がミョウガを好んでいたとか、亡くなった後に周梨槃特のお墓から野生のミョウガが出てきたとかということが「ミョウガ=物忘れ説」の俗説の原型のものであると言われているが、日本とはちがってインドや東南アジアではミョウガはあんまり食用には使われていないということもあって、このエピソード自体も真偽は定かではない。しかし頭脳明晰が褒められる以上にそんな愚直さが讃えられるべきものであるという心の世界の真実の一端がそこにはあるように思える。 私としては10年以上使っていない単語なんかはどうせ忘れてしまうものだし、最近あった嫌なことを忘れられる方が重要だし「そもそも忘れてしまうようなことはあんまり重要なことではない」と、これはあまりにも楽天的な達観かもしれないけれども、そう思っちゃったらずいぶん頭を中心に身が軽くなれる感覚があって、サクサクした食感も楽しみつつミョウガサラダを食べる。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2015-08-09 23:59 | 草外道


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