2015年 09月 11日

マイナンバーによる定率減税還付制度よりも台湾式宝くじ付きレシート(統一發票)の導入を望む

突然だが
「お得です、お得です」
と言われたものに喜びや幸せを感じた経験は、まずない。
むしろ、それに飛び付いた己への挫折感でいっぱいになることが多い。

大型ショッピングモールで複数の専門店をまわる人なら
必ずや似た経験をみんなしていると思うが
たとえばフードコートでたこ焼きと餃子と長崎ちゃんぽんを食べる場合でも、
その3店舗で「うちの店のポイントカードはお持ちですか?」と尋ねられると
何だか消費すること自体が面倒くさくなってくる。
そのうち食欲もなくなる。
しかもそのフードコートの食事の後にTOWER RECORDでCDを買い、
本屋で本を買い、サンダルを買ってジーンズを買って台所用品を買って帰るまでに
「あと何度それを聞かれるのか?」
と、買い物という本来はウキウキとワクワクが伴うはずの行為が、楽しくない。


「お得」のためには、それぐらい(何枚ものカード類を持ち歩く)
は我慢しなくてはいけないと言われそうだが
私は人間の「面倒くささに対する感覚」をなめてはいけないと思う。
先日も、椅子を10脚ほど寺の本堂に運ばねばならない機会に、
普通なら2脚づつ5回の往復で運ぶべきところを
「めんどくさいパワー」が沸き起こってきて2往復で運んだ。
自分にそんなめんどくさいパワーが秘められていることに驚いた。
人間て、そんなものではないか。

しかもショッピングや外食というのは念仏と同じく
「ふと思いがけずに沸き起こった気持ち」
というものが運んできてくれる縁を喜べるところに感動というものがある。
予定していて、その予定どおりにことが運んだら
「ああ、それは良かったですね」止まりで、感動までは行かない。

実際にポイントカードを導入してから行かなくなった外食店がある。
それまでたまに試作品を一品付けてくれたり、
宴会などの時に席の便宜をはかってくれていたことが充分に感動のサービスだったのだが、
私は感動するものに出会うために生きているとはいえても
ポイントを稼ぐために生きているわけではないので、何だか自然と行かなくなってしまった。

むしろ外食などはクレジットカードもポイントカードもないところが
「効率よく原材料の良さに重きを置いた画期的な在り方」
と思うようになった。
覚えがめでたく財布を忘れてもツケがきく関係などになれば、
これはゴールドカードやブラックカードを所有している以上のステイタスだ。

「よし、クレジットカードから電子マネー、ひいてはすべての店舗のポイントを統一しよう!」
などという戦国大名のような政治家が現れたとしても、それは難しすぎる。
航空会社のクレジットカードが買い物のポイントを
「マイルに換算する」
というのは距離感でもって訴えてくる優れたアイデアであったが、
全国統一などまず無理だ。

マイナンバー制度の導入で脱税の防止に役立つことはいいとして
「上限を4000円として定率減税は消費の後の還付とする、
面倒くさいだろうけれど、食料品と外食はマイナンバーカードを持ってね。」
というのは、めんどくさいパワーが沸き起こってくると同時に
「そんな運転免許証や保険証ぐらい大事なカードを日常の買い物で持ち歩いてどうする?」
という感触をもつ。

しかし、代案も出さずに批判ばかりはいけないので
私は内閣や財務省をはじめ税金を聴取しなければならない方の立場も考慮して、
プランを建てたい。

(1) そもそも国産の食料品とその素材を使っての国産加工品は無税とする。
    理由は国産の食料品がなければそもそもこの国は成り立たなくなるし、
    国民の生命と財産も維持できなくなる。
    それに、後から税金で生産者に細かい補助を出したりするよりも
    「そもそも無税」というシンプルさでその産業を後押しするのが
    めんどくさくなくていい。
    寿司屋さんなどで「米は国産だがネタの魚は外国産」などという場合は
    どうしたらいいか?という場合、困っちゃうと思うけれども、
    ここはひとつ「全体で純国産であること」と限定しておきたい。

(2) 台湾ですでに導入されている「統一發票」という宝くじ付きのレシートを
    日本でも導入して普及させ、消費することへの感動を復活させて
    細々したポイント計算によって萎縮している景気を活性化させる。
    無論、その活性化によって配当金を差し引いても余分に得られた利益は
    消費税導入の本来の目的であった高齢化社会を支えるための公共福祉を中心に
    使うこととする。

(2)の方について、宝くじ付きであることで台湾の場合は2ヶ月に1回の
   一等4000万円(1000万台湾元)を中心とした当選番号の発表まで
   保存しておくということがめんどくさいといえばめんどくさいが、
   「お得感」なんか超えちゃうぐらいの「夢」があれば全然めんどうくさくない。

これによって「オンラインによって営業主がレシートを発券する」ということになり、
財務省としては脱税の防止という目的は達成できる。
実際に台湾でもそれを目的として「統一發票」の制度を導入して成功しているようだ。


カード自体を持つことの喜びは、アウドドアメーカーの
チタン素材でできたカードを持った時を最後にもうないなぁ。
しかしこのカードも、飛行機に乗る時は凶器にもなる危険なものと判断されて
取り上げられてはかなわないので持ち歩けない。



マーヒー加藤



   

    
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by kaneniwa | 2015-09-11 00:10 | 草評


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