2015年 10月 03日

縁(ふち)との縁(えん)

b0061413_1212214.jpg なじみの楽器屋さんでローランドの電子ドラムを叩かせてもらった。撮影はシャラポア(妻・日本人)である。この次に店頭で試奏させてもらう際には、ちょっとでもマシなリズムを叩きたいと思ってリットー・ミュージック社から出ている『はじめてのドラム』というDVD付きの初心者用の教則本とスティックを買って帰った。DVDを再生してみると、最初は「もしもし亀よ」に合わせてビートを叩くことから始まって終盤ではかなり高度なリズムを叩いている。私のクセで最初から見ていけばいいのに、終わりの方の高度な技術の方から「観賞」をしていったのだが実に勉強になった。クローズド・リム・ショットというテクニックがある。スティックを逆さまに持ちスネアドラムの打面に手を置いてリム(縁)の部分を叩くというテクニック。とてもパーカッシヴでありながらも暖かみがあるボサノヴァなどで多様されるリズムの正体はこれだったのか!と自分の勉強不足と経験不足が原因だが驚いてしまった。さらにスネア本体とリムをスティックを(こちらは通常の持ち方)を振り下ろしてスネアの打面と縁を同時に叩くというオープン・リム・ショットという技に「ああ、長年好みだった音の正体はこれだったのか!」という、こちらも勉強不足だったが今さらながらに感動さえした。ブルース・スプリングスティーンの「Hungry Heart」のイントロの音であり、イーグルスの「Hotel California」でのフィルイン(メロディの隙間を埋めるオカズ)の音であり、レゲエのリズムで欠かせない音の正体がこれだった。 その他にも「私は今まで何を聴いてきたの?」と唸るものが教則本のDVDには詰まっていて、実に色んなジャンルのCDをこの機会に聴き直すことになった。やはりドラムの音を中心に「私は今まで何を聴いてきたんだろう…」とそのたびごとに思ってしまった。 メモ程度でしかないけれども「バンドの指揮者役はドラムである」という確信と「メロディはラインというように線であり、コードはTONEというように色であるとするならば、リズムはそれらを統括して浮き彫りにするものではないか?」というイメージがはたらいた。これはメモ程度としておいて、いずれこのブログでドラマーがボーカリストでもある楽曲をとりあげながら考察していきたい。 とにかく、リム・ショットのリムの縁(ふち)というのが縁(えん)とまったく同じ字であるなぁということにも今さらながら気がついたことであった。

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2015-10-03 18:57 | 草音


<< コッヘル287番 サバサンド      美しきロングヘアのピアノ調律師... >>