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2015年 10月 29日

マニュアルとお笑い

落語でよくあるパターンとして
ご隠居など老賢人が指南してくれることを
現代でいうマニュアル(手引)として与太者が教わるのだが、
それを使いこなす際には教わったことを勘違いしたり間違えたりする。
要するにマニュアルにボケをかまして笑いをとる。

これは現代のお笑いにも受け継がれているところがあって、
コントの場面設定としてマニュアル化社会の象徴であるかのように
コンビニ、ハンバーガーショップなどが多く登場する。

15年ぐらい前の話であるけれども、
職場から野球場に直行して夕食をとる間もなくナイターで試合をしなかればならない
メンバーが多かった草野球チームのために、
野球のユニフォームの上からスタジアムジャンバーを羽織った服装で
ハンバーガーショップにて
「ハンバーガーを15個ください」
と注文したら
「こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」
と真顔で訊かれた。
客のこちら側は、私ひとりである。
なんぼなんでも15個は店内で食べていくには多すぎる。
今の私であれば
「テイクオフ!あ、違ったテイクアウト!」
ぐらいのボケをかましておきたいぐらいだが、試合時間との兼ね合いもあって
「もち!持ち帰り」
と、くだらなさも大変に中途半端なことぐらいしか言えなかった。

つい先日、これに匹敵するようなマニュアル主義と対峙することになった。
場所は LOFT である。
ちょっとメモしておくものが必要だったのでメモ帳だけを買った。
ハロウィン本番が近いのでその関連グッズを求める人が多いのか
レジに並ぶ人の列が多いような感じだった。
私は189円という200円に満たないような買い物に
クレジットカードなどは普段は使わないのだが、
小銭の持ち合わせがなかったことと LOFT だと
セゾンカードを使えばノーサインで精算ができるので
レジに人が並んでいる場合ではその方が少しでもスムーズに
列を消化できるのではないかという気がした。
しかし、支払いで
「お支払いは一括でよろしいでしょうか?」
と尋ねられた。
これは、テレビドラマなどで捜査一課の刑事が
「奥さん、これはあくまでも形式上の質問ですが昨夜はどこで何をされていましたか?」
という時の「形式上尋ねなければならないマニュアル」であるとは理解するが、
15年ほど前のハンバーガーショップでのマニュアル対応同様のヘンテコを感じた。
「もちろん一括で」
と答えた時の「もちろん」に妙に力が入った自分にも自己嫌悪気味のヘンテコを感じた。
逆に、189円をリボルディング払いにして
手数料や利息はどれぐらい発生するものなのか確認をしてみたいぐらいだったが、
レジの列が長い時にわざわざそんな実験をするべきものではない。

落語は
「マニュアル至上主義ではどんどんヘンテコになっていくよ」
ということを教えてくれている。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2015-10-29 00:19 | 草評


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