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草仏教ブログ

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2005年 06月 20日

ゆっくり走れば速くなる!?

ゆっくり走れば速くなる というのは、実に魅力的な逆説である。
しかしながら、この「ゆっくりと長い時間をかけて長距離を歩くように走る」と
いうトレーニングは、今やマラソン王国となった日本のトップランナーたちの
多くが実践しているトレーニングでもある。

この ゆっくり走れば速くなる ということはどういうことなのか、
様々なトレーニング方法を紹介していただいている喜八さん
のホームページのなかで、本の紹介を兼ねてその理論が簡潔に書かれているものが
あったのでご紹介したい。(リンク・フリーだそうですが、後日、ごあいさついたします)

逆説の王様?は私が思うにはイエス・キリストで、「汝の敵を愛せ」などとおっしゃる。
「愛せないから敵なんじゃろうが」と私はツッコミを入れたくなるのであるが、やはり
この逆説は、キリストという人の語ることの深さを際立たせている。同じ山の山頂で
「右の頬(ほほ)を打たれたら左の頬を向けよ」などということもキリストは言われる。

もちろん仏教でも「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」(歎異抄第三章)
の言葉に代表されるような、天地がひっくりかえるぐらいの大逆説がある。

真理というのは、逆説ぐらい衝撃的な形をとらなければ、われわれ大衆には響いて
こないのかもしれない。

ま、ともかく、佐々木功さんは「ゆっくり走れば速くなる」と逆説を宣言された。
実は私も不摂生と運動不足で体重が92キロになった32才を過ぎた頃に、この
逆説に出会った。東京の練馬区の石神井公園や光が丘公園を1㎞8分のペース
で走り始めた。1㎞を8分というのは、本当に早歩きの人に抜かれるくらいの
スローペース。

しかし、この1㎞8分で5㎞を40分かけて走り切ることは、続けていると実に爽快
だった。私らの世代は「ちんたら走る」というのが悪いことだと心の底から思いこんで
いたので、むしろ「ちんたら走れ」「お前の考えているよりももっとノロノロ走れ」
と逆説を提示されるのは「ゆっくりと感じる衝撃」だったのだ。

その結果、半年間で体重は11キロ減り、自分でも完走できるか半信半疑でエントリー
していたハーフマラソンもこなすことができた。1㎞を10分かけるスローな走り方が
できるようになった時には、20㎞以上を1㎞5分ペースで継続して走る力も同時に
つけることができたのだ。

実は私は結婚して子どもができてからは「走る」ということについては長くお休み
しているのであるが、この考え方の大切さの方を味わっている。

つまり、草野球の投手として速い球を投げるには「ゆっくりとキャッチボール」、
バッティング・センターでは「いちばん遅い球を打つ」(現役時代の中日・落合監督も
これをよくやっていたそうだ) ギターの練習用の教材は初心者用のもの。
英語の勉強は高校生向けのものはやめて中学生用のものを使う。

そうそう、交通標語にも大逆説があるではないですか。

 「急がば廻れ」

逆説ですが真理です。

マーヒー加藤  http://www.iplus.jp/~naoko/index.html

by kaneniwa | 2005-06-20 01:42 | 草走


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