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草仏教ブログ

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2005年 08月 16日

前略細木数子様

細木数子さん、あなたの影響力の大きさには驚いております。
あなたがテレビなどを通じて「お墓を大切にしなさい」と言われてから、お寺に立ち寄って
くださるかどうかは別にして、お墓参りをされる方の数がたいへん増えました。

特に、今年のお盆は、私は見ていなかったので詳しくは分かりませんが、テレビで
「お盆の間は海などには行かず、お墓参りをしなさい」と言われたそうで、その影響からか、
お墓参りをされる方はいつもの年よりも多かったような気がしております。

「お墓はお願いごとをしに行く場ではありません」という、たいへん正しいことも言って
いただいているようです。それはありがたいのですが、今回、まず一点だけ、家のお墓を
大切にさせたいあまりのことかと思いますが、無縁仏に否定的なことを言われるその認識を
新たにしていただきたいと存じます。ここで言う無縁仏とは、実体としては家のお墓では
ない、誰でも入ることができる無縁墓のことです。

これは細木さんだけでなく、多くの方々が誤解されていることですが、無縁仏の無縁とは
「縁が無い」と単純に読んでしまうのですが、「無縁」で単独の重要な意味をあらわしています。
『観無量経寿経』という経典においては「無縁の慈」と語られるものです。つまり、多くの人
が誤解している意味とまったく逆で、人間の頭で考えられる縁をはるかに超越した
広大な仏の慈悲の心をあらわしています。人間は意識して、あるいは無意識のうちに
「選んで」慈悲の心を起こしますが、仏の慈悲は
「人を選ばない、誰でもおさめとって捨てない」
のだということを「無縁」の二文字はあらわしています。

というわけで、無縁仏にお参りされる方が泣いていらっしゃいます。
今まで細木さんのファンで、細木さんの下さるディレクション(方向性)をそれぞれの人生の
なかでありがたく受け止めてこられた方ほど泣いておられます。

マーヒー加藤  http://www.iplus.jp/~naoko/index.html

  

by kaneniwa | 2005-08-16 05:23 | 草仏教


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