2006年 01月 09日

WBCはチーム(国)ではなくて選手を見よう!

以前、そう3年か4年前の話だけれども、マリナーズ(シアトル)のGMが来日した時に
「日本人の野球選手は実に個性的でいいね」と言ったコメントが妙に印象に残って
いる。

そう、当時のこのGMの目に映っていた代表的なメジャーリーガーはメジャーの
野球の楽しみや価値観さえも変えたと言わせた自前のチームのイチロー。
それからトルネード投法の野茂に、その当時には、これもそのGMにとっては
自前のチームのリリーフエースで、恐るべき落差のフォークボールを投げる
佐々木がいた。このGMの眼には日本人のメジャーリーガーというのは
実に個性的だと映っていたのだ。

さて、さて、WBC(ボクシングじゃなくて)つまりワールドベースボールクラシックは、
まず、対抗戦としてはアマチュア世界最強のキューバがアメリカ政府との対立
ならびにその経済制裁で出場しない。これで対抗戦としての興味は半減した。

それで、もうWBCは急造チーム(国)ではなくて選手だけを見ることにしている。
合衆国チームでは、私とほぼ同じ年のクレメンスのピッチャングを楽しみに
しているし、日本チームでは、マリナーズのGMではなくても間違いなく個性的に
映るであろうロッテの渡辺のピッチングで、特に大砲の右打者がキリキリ舞する
シーンは見たいと思っている。

松井、井口の出場辞退は、別にいいのではないかと思うなぁ。

松井は複雑な思いを15枚の便せんに書いて王監督に送ったそうだし、
井口が2年目のメジャー選手としての足固めのために重要な時期だと
いうのも極めて当然な理由だと思う。
松井はヤンキースの松井であって日本の松井ではないし、
井口はホワイトソックスの井口なのだ。

イチローは、よく出場を表明してくれたと思う。
誰もが認める超一流のメジャーリーガーとして確固たる地位を築いた
自信と余裕とみることもできるけれども、昨年末に亡くなられた
仰木彬さんへの想いもあるのかもしれないと思う。

何というか、野球でも確かにナショナリズムのようなものをあおることも
できるけれども、国としての個性というもののあるだろうけれども、
個人の集まりが集団になるという、このおもしろさが
野球のチームのおもしろさだと思うのだ。

日本は、組織や集団というものを重んじるけれども、文化として築き上げてきた
スポーツは、(団体戦というものはあるけれども)柔道、空手、剣道など、
そのほとんどが個人競技だ。

アメリカなんかは良くも悪くも個人の権利や主張が重視される国なのだろうが、
その国が文化として生み出したスポーツが野球、アメフト、バスケットなどなど、
ほとんどが連係プレー、組織プレーが非常に重要なスポーツばかりだ。

このことは長くなるのでWBCがはじまった頃に再び考察してみたい。

マーヒー加藤  http://www.iplus.jp/~naoko/index.html
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by kaneniwa | 2006-01-09 23:08 | 草評


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