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草仏教ブログ

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2006年 05月 01日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第28段)

諒闇の年ばかりあはれなる事はあらじ。
倚廬の御所のさまなど、板敷をさげ、あしの御簾をかけて、布のもかうあらあらしく、
御調度どもおろそかに、皆人のさうぞく、太刀、平緒まで異樣なるぞゆゆしき。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第28段)

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ここでは元応元年(1319)のことなんだけど、天皇の喪中の年ほど
しみじみとさびしい感じのすることってないよね。
その喪に服する時に最初にこもる仮の宿はね、板張りの床を地面に
近く造ってあってさ、芦(あし)で作ったカーテンをかけて、そのカーテンの
上の方に幕のようなものをつけるのだけれど素材は質素だし、家具や道具も
みんな質素なものだよ。スタッフの衣装も、刀も、その刀のアクセサリーも
普段と違ってさぁ、何だか空気が重たいのさ。

BYマーヒー

by kaneniwa | 2006-05-01 23:50 | 徒然草


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