2006年 08月 27日

人類の基本的関数を身近なところで考える (2) お笑い編

カナダの歴史学者であるウイリアム・アーヴィン・トンプソンは、
世界の狩猟民族の形態を研究し、試行錯誤のうちに最終的に身につける
四つの役割を 「人類の基本的関数」 と呼んだ。

その四つの役割とは、
頭目(指揮官)祭司(作戦参謀)狩人(兵士) そして道化(トリックスター)である。

さて前回は、現代との接点を考慮して、狩猟を焼肉での宴会になぞらえてみた。
まあ、ちょっとは接点を感じてもらえたでしょうか・・・

今回は、獲物を部分を客(テレビなどの前の視聴者を含む)の笑いにたとえて、
人類の基本的関数を検証してみたい。

さて、そこでまずはボケとツッコミを基調とした、オーソドックスな漫才を例にとってみたい。

ここで、読んでいる方は、やや訝(いぶか)しげに?っと思われるかもしれない。
客の笑いをゲットしてくることを狩猟にたとえるのはともかく、人類の基本的関数の
その最低遂行人員は4名は必要ではないか?と。

それに対するマーヒーの答えはこうである。漫才では、舞台上の道化(トリックスター)以外は
見えないところにいる。頭目(指揮官)はプロデューサーであり、祭司(作戦参謀)は放送作家
などであり、狩人(兵士)は、照明、大道具、小道具、さまざなスタッフが笑いをとるという
共通の目的のもと見えないところで奮闘している。

ボケとツッコミの漫才コンビの場合、基本的にはボケ役が日常の会話から非日常の世界に
転換させるトリックスターの役割を担い、ツッコミ役はトリックスターの確実な仲間でありながら
客の役割というか、視聴者の立場をもっている狩人(兵士)の一員である。

しかし、ボケ役のみが道化(トリックスター)かというと、やはりそんなには単純にいかない。
トリックスターというものは、日常と非日常を自在に行き来することができる。
  (とトンプソン博士は言っている) 
いい例が、ツッコミの芸の見せ所のひとつであるノリツッコミ
(いったん、ボケに同調し、その後で そんなアホななどと言う)
ではないかと思う。瞬時に日常と非日常をわたり歩く芸である。

そのような例はあるが、しかし、基本的にはツッコミ役は日常の世界にいることがいい。
それが非日常のトリックスターをひきたてることになる。

であるから、前に何かの番組で(忘れた) DonDokoDonの山口と雨上がり決死隊の
宮迫が一日だけ漫才コンビを組んだ時に、「吉本史上最強コンビではないか?」と、
その番組(何だったか忘れたんだよ)上でコメントされていた気がしたが、
いろんなスポーツでドリーム・チームやオールスター・チームが案外簡単に
負けてしまうのと同じく、それぞれにとって平畠啓史や蛍原が必要なのだろう。

お笑い編にはドリフターズのことを書こうと思っていたが、長くなったのでここで
いったんやめておく。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2006-08-27 12:58 | 草評


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