2006年 08月 28日

人類の基本的関数を身近なところで考える (5) TVゲーム編その2

カナダの歴史学者であるウイリアム・アーヴィン・トンプソンは、
世界の狩猟民族の形態を研究し、試行錯誤のうちに最終的に身につける
四つの役割を 「人類の基本的関数」 と呼んだ。

その四つの役割とは、
頭目(指揮官)祭司(作戦参謀)狩人(兵士) そして道化(トリックスター)である。


さて、親鸞聖人のご命日である11月28日、その日の東本願寺では午前6時の開門の
前に全国からの参拝の方々が、門の前に長い列を作る。

その列に、その日が発売日だったユーミンのクリスマス・ツアーのチケットを求める
人々のプレイガイドからの長い列とニアミスした光景(当時は今ほど電話予約は
一般的ではなかった)も見たことがある。

忘れられないのが京都の烏丸七条通りをはさんで近鉄デパートから続く
ドラゴンクエストを求める人たちの長い列だ。

1988年だから、何だかんだで18年前の話だが、ドラゴンクエストⅢの発売は社会現象
だった。

このドラゴンクエストⅢは、前回のドラクエⅡが二名の戦闘員が戦う形でプレイするのに
対して(元祖のドラクエは一人で戦う)4名のグループがドラゴンクエスト(竜退治)に向かう
という設定である。トンプソン博士の人類の基本的関数でいうところの、頭目(指揮官)は、
これは勇者として固定されているが、他の3名のメンバーは、兵士、武道家、
魔術師、商人、僧侶、賢者、遊び人のなかから選べるようになっている。
(15年以上ドラクエをやっていないので、細かいところは間違っているかもしれない)

この遊び人というのが、人類の基本的関数を意識して取り入れられた発想
ではなかったかと思う。このドラクエⅢの遊び人ほどわかりやすいトリックスターはいない。

遊び人は、スライムをはじめ魔物の攻撃にニッコリ笑ったり、
不思議な踊りを踊ったり、予想外の動きをしてハラがたってしまうことも多いが、
あわやグループ全滅か、という危機に最後に残った遊び人のムチでの一撃で、
ギリギリのところで魔物をやっつけてしまう時の快感があって、遊び人を入れてグループを
組みドラクエⅢをプレイした人は多いはずだ。

ああ、なつかしいなぁ。デパートなどの玩具コーナーで、子どもたちが
 「あのね、遊び人がレベル20になって宮殿で転職をするとね・・・」
という立ち話をしていたら店員さんがネタバレを恐れてか
 「こら、大声でそんな話をしたらアカン!」
と怒鳴っていたのを思い出す。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2006-08-28 02:09 | 草評


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