2007年 03月 11日

大人のための子ども向け映画講座 (2)

最近だとテレビ版の『のだめカンタービレ』など、大人が楽しんで観ているものを
子どもも真剣に観るというパターンはけっこうある。
特に のだめ の場合は、原作が漫画であるということもあって子どもにも
わかる漫画チックな演出があり、そしてクラシック音楽という媒介を通して
楽しめたようだ。

逆のパターンで、子ども向けのものを大人が途中からでも「見入っちゃう」という
ことはそれほどは多くはない。
本音をいうと、子どもといっしょに子ども向け映画を自宅のテレビでいっしょに
観る時間があるならば、買ってあるのだけれどもなかなか観られずにいるDVDを
まとめて鑑賞したいと思う。

しかし、そんななかで2001年の作品で、これは2003年頃にレンタルビデオで
借りてきて初めて観たものだったと思うが、
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』 は、いっしょに観て
いて途中からかなり真剣に鑑賞してしまった作品だ。

一部、ネタバレ的な記述も入ってくると思うので、ここから先はMOREを
使って書いてみよう。



埼玉県春日部にできた「20世紀博覧会」の会場は、
実は21世紀を否定し、栄光の20世紀を取り戻そうとする謎の秘密組織
YOM(イエスタディ・ワンス・モア)の拠点でもあった。

子どもに戻ってはしゃぐ大人たちはYOMに洗脳され、それをクレヨンしんちゃんたちが
奪還(だっかん)しようとするストーリーなのだ。

何となく過去を求める大人と未来に向かう子どもとの対決ストーリーであると
同時に、その過去と未来が同居している現在である 「家族」 というものを
つくづく感じさせられる。
ああ、過去と未来はどっちが長いのだろうか?

実は、同年代の子をもつ親と、たまたまこの映画の話をしたら、
「実は観て泣いてしまった」というお母さんたちやお父さんたちがけっこういた。

実はこのマーヒーも、しんちゃんのお父さんが靴下の匂いで思い出した
回想シーンと、しんちゃんのお父さんがYOMに立ち向かう時の
「俺の人生はくだらなくないぞ!」 という魂の叫びには、
もうちょっとで涙腺をやられてしまうところだったのだ。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2007-03-11 22:54 | 草評


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