人気ブログランキング | 話題のタグを見る

草仏教ブログ

kaneniwa.exblog.jp
ブログトップ
2007年 05月 13日

焚火の前でやりたい曲ベスト7 (1) 人間みな兄弟~夜がくる

焚火の前でやりたい曲ベスト7 (1) 人間みな兄弟~夜がくる_b0061413_0174773.jpg今回、焚火を前にして演奏してみたい曲という観点から、7曲をあげて
みたいと思うのだが、最初からブログ記事としては難航した。

なんせ、正式な曲名がわからないのだ。
曲そのものは、非常に多くの人が耳にしたことがある曲のはずだ。

いわゆるCMソングの歴史としては文明堂のカステラとか、
「伊東にいくならハトヤ」の方が古いのだろうが、いかんせん
この二つはCMが流れている地域がある程度限定されている。

1967年から今日まで、ずっとテレビやラジオから
流れ続けているサントリーオールドのCM曲が、今回とりあげたい曲だ。

投稿画像サイトではなくて、本元のサントリーのサイトから
この曲を聴くことができる。
( 最新版は 「父の上京編」 )

マーヒーは、4才の時から夜更かしをしながら父親といっしょに
宇津井健主演の「ザ・ガードマン」という番組を白黒テレビで見ており、
そのコマーシャルにこの曲が流れていたのを今でも覚えているので、
この曲が世に流れ出した時から、リアルタイムで、幼い頃から耳にしている。

ある人が、それは「ミネソタのタマゴ売り」という曲だと教えてくれたが
・・・それはガセネタだった。

ある人は、スタイルカウンシル結成前のポール・ウェラーがやっていた
ザ・ジャムというバンドの「サーカス」という曲ではないかと言った。

映画の『居酒屋兆治』の主題歌も似た雰囲気を感じた。

だいたい、この曲のコード進行に似た曲というものは、たくさん存在する。
この曲を作ったのは、小林亜星であるという事実をこの記事を書くために
知った。小林亜星といえば、服部克久の『記念樹』という曲が自分の
『どこまでも行こう』に酷似しているとして、裁判がどこまでも行こうと
いう様相を呈したことが記憶に新しいが、
前にも書いたように、こういうコード進行の曲は昔からあると
思うので、とってみたコードをここに記してみる。
歌詞はマーヒーのロバの耳が聞き取ったものであり、
よくあるマイナー調ブルースのコード進行をそこに併記することは
著作権上も問題がないはずだ。

 (Am)ロン乱リラン
 (Dm)守備ぃダレ
 (C) オデえー
 (Dm)オー絵
 (E)えーおよー

 (Am)ランランりらん
 (Dm)守備らレ
 (E)ラッラン 裸裸
 (Am)リィ

まあ正確ではないかもしれないが、この流れだと
ギター初心者が毛嫌いするFなんかの
バレーコード(人差し指で六弦全部を押えるコード)が
まったく出てこないシンプルな曲でありながら、
色々なギターテクニックが応用できる名曲と感じる。

焚火の前で、やってみたい曲というと、いろいろあるのだが、
まずこの曲をあげてみたい。
子どもの頃から感じてきた「大人の世界」の象徴だから。
そして意識・無意識を問わず、ここまで耳に叩き込んできた
メロディというものの、そうそうないからだ。

小林亜星というと、もうCMソング・キングにして数多くの歌謡曲等の
作曲を手がけている人だが、「これもか!」という驚きは、正直いって
今回がいちばん強かった。

そして、ネット検索で、ほんとうにビックリした事実がいろいろあった。

まず、よくわからなかったこの曲のタイトルであるが、いちおう

「人間みな兄弟」というらしい。

らしい、というのは、このCM曲とセットになったサントリーオールドの
キャッチ・コピーが「人間みな兄弟」(コピーは開高健の作)であり、
この曲のタイトルもそう呼ばれてきたらしいが、のちに作られた
サントリーCM曲集のアルバムには「夜がくる」というタイトルで収録されて
いたらしい。(サントリーのサイトにもこの曲は「夜がくる」だとある)
さらに、小林亜星作詞のスキャットとかではないバージョンも
あるらしいし、小林亜星の口笛バージョンというものもあるらしい。

何だか「らしい」ばっかりの文章になっちゃったが、極めつけは、
サントリーのCMで歌というかスキャットを口ずさんでいるのが
サイラス・モズレーという人らしい。

この人はどんな人?他にどんな曲をやっている人なのだろう?
と色々調べてみたが、他の曲の録音物のデータがほとんど発見できなかった。

何となく、日本人ではないということだけは雰囲気で感じていたが、
何ということだろうか。 このサイラス・モズレーという人は、
1967年当時の上智大学の教授らしい。ゴスペルを愛好していたらしい。

ここまでしかわからなかった。
とにかく、焚火を囲んで、そこにアコーステック・ギターがあったら、
この「人間みな兄弟~夜が来る」 で、ロン乱離乱 と口ずさみたい。

写真提供 焚火音楽亭さん

(文) マーヒー加藤

by kaneniwa | 2007-05-13 00:17 | 七草


<< 超訳徒然草・吉田くんのブログ(...      焚火音楽隊 >>