2007年 08月 08日

野球詩人を追悼する

今日、高校野球の第89回夏の全国大会が開幕したわけだが、
作詞家の阿久悠さんが、この大会の直前に亡くなられた。

5000曲もの曲の作詞を手がけた阿久悠さんであるが、
このコラムでは「野球詩人」としての阿久悠さんに絞って
追悼をしてみたい。

★高校野球の大会歌の作詞も手がけ、スポーツ紙のコラムとも
 リンクしていた関係上、高校野球の全国大会は全試合を
 観戦していた阿久悠さんだが、自分が作詞を手がけた
 山本リンダの「狙いうち」という曲は、実に多くの高校の
 ブラスバンドによって演奏されてきたし、これからもされる
 だろう。スタンドやテレビの前で「狙いうち」を聞いてニンマリして
 いたのかな。
 ビッグイニングには「どうにもとまらない」、
 三振を奪ったシーンでは「きりきり舞い」も演奏してはどうか?
 (以上山本リンダ歌唱作品の作詞は阿久悠で作曲は都倉俊一)

 あっ、守備側はブラスバンド演奏しちゃいけなかったっけ?


★直木賞の候補作にもなった『瀬戸内少年野球団』という小説は、
 阿久悠さんによって書かれたものだった。
 この『瀬戸内少年野球団』は映画にもなったわけだが、
 そのロケに使われた野球場を訪れてみたいものだなぁ。
 日本のフィールド・オブ・ドリームスだ。

★2002年の毎日スポーツ人賞という文化賞をロッテ応援団が受賞している。
 声と手拍子を基調にした応援で、相手にもエールを送ってゴミを拾って帰るという
 マナーの良さなどが評価されての受賞だったが、特定チームの応援団がこの賞を
 受賞するということは異例中の異例のことのように思えた。
 うちは毎日新聞をとっているので、この2002年のロッテ応援団の受賞の時、
 「最初にロッテ応援団を推挙した人は誰だろうなぁ?よく野球を知っていて
 よく観ている人だよなぁ 」
 と、ずっと思ってきたのだが、最近になって毎日新聞の阿久悠さんへの追悼記事で
 初めて知った。阿久悠さんが最初に推挙していたのだ。

★ ♪ ミラクル元年 奇跡を呼んで
   獅子よ 吠えろよ 限りなく ライオンズ
 という西武ライオンズの球団歌だが、小林亜星の作曲で、
 この阿久悠さんの作詞である「地平を駈ける獅子を見た」
 (歌は松崎しげる)
 という曲であるが、正式な成立年代を調べたが分らなかったのだが、
 この曲ができた頃の西武ライオンズは日本シリーズの常連の
 常勝チームであり、どうも「ミラクル元年」というフレーズに
 違和感をもってしまう。

 おそらく、作詞者の阿久悠さん本人が熱狂的な阪神タイガースファンで
 あるために、阪神が起こした1985年のミラクルの余韻が、仕事で頼まれた
 西武球団歌の歌詞に影響を与えてしまったのではないかというのが
 マーヒー説である。よって、これは1986年頃の作品だと推定するのだが・・・

 まあ、「六甲おろし」の作曲者の古関裕而さんが実は巨人ファンであり、
 巨人の応援歌の「闘魂こめて」も作曲していることは、
 これは阪神ファンには絶対に秘密だ。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2007-08-08 23:53 | 草評


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