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2007年 08月 18日

坂口監督をほめる気になれないな

新潟明訓高校野球部の今日の試合を応援した人たちには、
ものすごくストレスのたまった試合だった。
単に負けただけではなく、負けた後まで追い打ちをかけられてストレスを与えられた。

明訓高校の主戦投手の永井くんがキャッチャーの川上くんの構えたミットに
寸分の狂いもなく投げる球がストライクと判定してもらえない。
炎天下でほとんど弁当代と電車賃程度で審判をされている方に失礼だが、
特にアウトコースに非常に厳しく、永井投手の立場で
テレビを観ている者としては 「どこに投げればいいの?」 という感じだった。

「あれっ?」 と感じたのはマウンド上の永井くんはもちろん、
グランドにいる明訓高校の野手もそうだったと思う。
守備が固いはずのチームが序盤に次々とミスをしていった。
それはそれで仕方ないといえば仕方ない。

品行方正とは言えないマーヒーだから、
人様の品格について意見なんか本来はできないのだが、
今日の大垣日大高校野球部の坂口監督には激怒したなぁ。
坂口さんという人は東邦高校の青年監督時代には「バンビ」と呼ばれた
一年生の坂本投手を擁して準優勝をしているし、その後全国制覇もしている。
中日ドラゴンズの朝倉投手も育てている。
今年の春の選抜大会も準優勝だ。

NHKの放映風景をト書きも入れてTVドラマの脚本風に解説すると

試合が終わり通路を引き上げてくる大垣日大の選手たち。
西武球団の裏金問題から派生して中途半端に論議された特待生問題は
どうなったのかわからないが、この日のスタメンに岐阜県出身の高校生はいない。
なぜか選手たちはTVカメラに向かって指をL字型にしたサインを
送っている。
(どうもこのLの字は、球場に向かうバスのなかで全員で歌ったという
モーニング娘。のLOVEマシーンのLがモチーフになっていると推測される)

そして、インタビュー台に立つ坂口監督。

阪口監督 「みんな、選手がこちらを見ているので、ひと言・・・やらせてくれる?」

NHKのインタビュアー 「はい?」

阪口 「みんなぁ、いくぞぉ~!せ~の、イエーイ~!」

おそらく指をL字型にしていたのだと思うが、ここでカメラは
敗れて通路を後にする新潟明訓の選手たちを映す。
どちらかというと、NHKの配慮、それも一種の放送事故のような
切り替わりかただった。

NHKのインタビュアー  「ていうのは?」

阪口監督 「今のはねぇ、毎回バスのなかで歌謡大会をやって
       いつも最後にこれを歌うの。
       今日は選手たちに勝ったらやってくれって頼まれたんでね。」

NHKのインタビュアー「・・・・・・」

阪口監督 「何かみんな見てるから・・・もう一回やってもいい?」

NHKのインタビュアー「それはまた後ほどということで・・・」



というようなやりとりの後で、ごく普通に試合展開をふりかえるインタビューがあった。
スコアは8-3だったが、大垣日大をヒヤヒヤさせるような展開はなかったせいも
あり、坂口監督の口から新潟明訓の健闘をほめるような言葉もなかった。

しかし、負けたあともこれほどストレスを感じた試合は初めてだ。
坂口監督の勝利数は新潟県代表チームすべてが夏の甲子園であげた
16勝よりもはるかに多い勝利数を収めているせいもあるが、
1勝の重みが非常に軽いものに感じて腹が立ってしまった。
まあ勝つたびに泣くような純情監督も珍しくなったが・・・

プロ野球の監督なら、楽天の野村監督の毒舌や挑発なんかは、あれは一種の話芸と
して楽しめるし、プロ野球ならリベンジのチャンスがある。

マーヒーも草野球で相手チームを挑発するヤジをどんどん飛ばす。
これはゲームとして敵対していても「次」があるからだ。
もっと言えば、「次」をつくっていきたいために挑発しあうところがある。

地区予選からトーナメント制である高校野球の夏の大会は、一球一打が
一期一会ワールドであるところが(プロ野球に比べたら)レベルが低いのに
多くのファンを持つ所以(ゆえん)だろう。
夏の高校野球での1敗は、プロのボクシング選手の1敗より重いのだ。

そういう意味で、これは負け惜しみということは承知の上で、
今日の試合で判定が厳しいアウトコースに懸命に投げ続け、
7回裏の最後にアウトコースに光るブラボールを投げ込んで三振を奪い、
あのクールな永井くんが小さくガッツポーズをした、あの一球が、
今日の坂口監督の1勝よりも重みがあった。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2007-08-18 23:26 | 草評


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