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2007年 11月 24日

不幸のずんどこ研究(7)

クラリネットをこわしちゃった「ボク」は、
ドとレとミの音が出ないクラリネットで、けなげにも
演奏を続けていたようだ。
なかなかの根性と演奏能力の持ち主だ。

で、あるから、一番の歌詞の
♪どうしよう どうしよう

の後で、不幸のずんどこ状態である
オ パキャマラド パキャマラド パオパオ パンパンパン
オ パキャマラド パキャマラド パオパオ パ オッ パ

となってしまうのは、
これはこれで「恐るべき開き直り精神」のようなものとして
解釈してもいい。

しかし、やがて、
ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない状況がやってくる。

これはキツイ。

C♯やE♭などの半音階(ピアノでいえば黒鍵のところ)
だけの音は出たのだろうか?
その半音階だけで中華風のメロディなんかを吹いていたのか?

それはクラリネットの故障の原因(タンポの湿気)からして考えにくい。
おそらく最終的にはすべての音が出なくなったと推察するのが自然だ。

歌の構成上からすると、ドの音から順番にシの音まで徐々に
音が出なくなっていったような様子がうかがえる。

すると、
この「ボク」には、
シの音しか出ないクラリネットで、ひたすらシの音だけを出していた
状態があるはずだ。

これはかなり異様な光景でもあり、
また、「ボク」もかなり精神的に追いつめられた状況にあったはずだ。

フリー・ジャズで、確かアーチー・シェイプだと思ったが、
サックスでの単音階だけの演奏というものはあった。
しかし、これはギリギリまで聞き手の緊張を高めるという意図が
あったはずで、その後に華麗なアドリブがはじけるように展開された。

「ミュージック・タイガー」(音楽寅さん)という番組の特番で、
桑田佳祐がユースケ・サンタマリアのために、
単音階だけの楽曲を提供したことがあった。
しかし、それは、それ自体がギャグでもあり、
逆にリズムを強調し、華麗な伴奏アレンジを聞かせるという意図があった。

それに比べると「ボク」のシの音だけを延々と奏でる光景は悲壮感が
漂う。

したがって後半の不幸のずんどこ部分である

オ パキャマラド パキャマラド パオパオ パンパンパン
オ パキャマラド パキャマラド パオパオ パ オッ パ

という悲痛な心の叫びには、鬼気迫るものが感じとれる。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2007-11-24 20:44 | 草評


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