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2008年 03月 05日

マニュアル言葉を考える (真剣には考えていません)

「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」
「千円からお預かりします」

というような、今やコンビニ、スーパー、バーガーショップなどなど、
いたるところで聞く言葉がいくつかある。

マーヒーは
「お経は阿弥陀経でよろしかったでしょうか」
とか絶対に言わないし、
基本的にお布施におつりというのは変なので
「五千円からお預かりします」
なんてことも一生言うことはないだろう。

話は長くなるし、日本人の言葉遣いを問うというような真面目な内容では
ないので、ここから先は興味のある方だけどうぞ。





さて、自分が言わないからそういう言い方が
気に入らないということよりも、
この10年ぐらいで
「そう言うのが当然」
というような、文面になっていないマニュアルのごとくに、
何だかその流布のしかたの安易さのようなものについては、
これは誰に文句を言っていいのかわからなくて困るが、
本当に気に入らない。

だが、これがたとえば(事実はそうではありません)
ローソン流接待流儀であるとか、
三菱グループの社風だったりとか、
そういう「特色」のようなものだったりしたら話は別だ。

ここで話はふざけた方向の本題に入っていくが、
初めて東京の「神田藪蕎麦」に入った時、
お店の人が注文した品を実に独特のイントネーションで
復誦(ふくしょう)しはじめた。
しかも、その百人一首の読み手のような独特の発声に、
なぜかデ・ジャブ現象を体感した。
それは既視感というよりも既聴感であるが、
「どこかでこのイントネーションを確かに聴いたぞ!
えっ?オレはどこで聴いたのか?」
とせいろ蕎麦を食べながらずっと気になって自問していた。

その蕎麦を食べている最中に、誰かが注文した品の
「かもぉ~な~んそぉ~ばぁ」
という店員さんの復誦の声を耳にして、
パッと視界が開けた気がした。

伊丹十三監督映画の『タンポポ』に出てくる
蕎麦屋のシーンのなかに、この独特のイントネーションでの
注文の品の復誦シーンがあったのだ。
「ああ、あのイントネーションはここに由来していたのか」
と嬉しくなった。
だから、神田の藪蕎麦は、味覚や風情あるお店の雰囲気の
記憶とともに、聴覚にも強くインプットされた。

藪蕎麦系統のお店は、他にも入ったことがあるが、
このイントネーションは神田藪蕎麦特有のものだ。
そこが、何だか好ましく思ったのだ。

話はますますふざけた方の本題に入る。

これは一種の 「都市伝説」 として聞いた話なのだが、
JALの飛行機で、初めての接客に緊張したスチュワーデスが、
「おしぼりでございます」
と言うべきところを
「おしぼりでごじゃる」
と言って客に渡してしまい、
渡された客はそのおしぼりを両手で受け取って
「かたじけない」
と言ったという伝説だ。

はっはははっはは、これは虚構物語だろうねぇ。
さっき徒然草の194段を訳したばかりなのでまさにそう思う。

特に、そんな機転が利いて洒脱な乗客がいたら、
ものすごく大したもんだ。

ただ、この都市伝説のようなものがおもしろいのは、
数多くいるJALの乗務員のなかに、もしかしたら、
単純な言い間違いで 「ごじゃる」 をつけてしまったという
おもしろいミスを犯してしまった人は、もしかしたらいるかもなぁ
と思わせてくれることだ。

JALの飛行機に乗る時は、乗務員さんに頼みこんで
変なお願いだなぁ
「どうか僕にだけ ごじゃる で接客してください」
と言って、
「飲みものでごじゃる」
とサービスされたものを
「かたじけのうごじゃる」
と言って受け取り、まわりのお客さんの反応を見てみたい
という欲求を禁じ得ない。

とにかく、JALの「ごじゃる」があったらおもしろい。

それから、東京ガスや大阪ガスの職員さんが
「もしもし、大阪ガスですか」という電話での問い合わせに
「そうでガス」と答えてみて欲しいなぁ。
クレーム電話なんかだったらさらに激怒させるだろうけど。

実はこれだけ書いてまだ本題の途中なのだが、
かなり長くなったので続編を書くことにしよう。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2008-03-05 00:02 | 草評


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