2008年 03月 07日
悟ったと悟る悟りは悟らぬ悟り 良寛さんの言葉は、この掲示板(ネットではなくて実際の法語掲示板)を ブログにも投稿するようになる以前からも、たとえば桜の季節に 「散る桜 残る桜も 散る桜」 という言葉を掲示していたことがあります。 さて、「わかってます」とか「わかってる」という言葉を聞いて 激怒したことが何度かあります。 でも、よく考えてみれば、 私も何度かそういう言葉で人を激怒させてしまったこともあります。 良寛さんのエピソードではありませんが、 次のことを紹介したいと思います。 『蓮如上人御一代記聞書』というものを読むと、 こういうことが (マーヒーの超訳癖をどうかご理解いただきたく存じます) 書かれています。 蓮如上人なき後、弟子の法敬坊さんが90才(数え年でしょうが)の 誕生日を迎え、その誕生パーティーの席上で、 マイクを持ち、(本来は室町時代でマイクも拡声器もありませんが) 「私は蓮如上人に出会い、おかげさまで 90才になるまで、仏法を聞いてまいりました。 そこでおあつまりになってくださった皆さんに、 これだけは言いたい」 (ここで係員がマイクのボリュームを上げ、 エコーを効かせたとか効かせなかったとか) 「この年になるまで仏の教えを聞いてまいりましたが、 ここまで聞けば充分だとか、もうこれでいいと思ったことは 一度もありません」 (マイクのスイッチは入ったまま ここで長い沈黙がありました) 「しかし、だからこそ、私には、 この人生に飽きるということがありませんでした」 (エコー) 当時の日本には拍手の習慣がなかったので、 この短いあいさつ(インタビューだった可能性も少しあります) の後に、如来回向(にょらいえこう)の南無阿弥陀仏の声がエコーしました。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2008-03-07 00:01
| 草仏教
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