2008年 05月 16日
喚子鳥は春の物なりとばかりいひて、如何なる鳥ともさだかに記せる物なし。 ある眞言書の中に、喚子鳥鳴く時、招魂の法をば行ふ次第あり。 これは鵺なり。 萬葉集の長歌に、 「霞立つながき春日の」などつづけたり。 鵺鳥も喚子鳥のことざまにかよひてきこゆ。 (吉田兼好法師 『徒然草』 第210段) 「喚子鳥は春の季語です」というばかりで、 どんな鳥なのか詳しく解説した鳥類図鑑も文献もない。 ある真言宗の密教の行法を記した書物のなかに、 喚子鳥が鳴く時に、人間が死んだ時に出て行く魂を 招き返すという秘法が記されている。 だけど、この場合の喚子鳥は鵺(ぬえ・トラツグミ)のことだ。 万葉集の歌には 「霞立つな がき春日の 暮れにける わづきも知らず むらぎもの 心をいたみ ぬえこ鳥 うら泣きをれば」 という歌があり、これによれば季節は春だとわかるのだが、 ここでの鵺(ぬえ・トラツグミ)も、喚子鳥と似かよっている ように思える。 超訳BYマーヒー ※ 本文中の喚子鳥(よびこどり・かんこどり)についてですが、、 吉田(兼好)くんはどうもカッコウのことを想定しているようです。 さて、ずっとイメージシェフという、画像のなかにマーヒーの 好きな文字を入れられるソフトを使って、この超訳徒然草に 組み込む絵を作ってきましたが、この210段に限って、 つい最近行った実在する焼鳥屋さんの写真を使わせていただきます。 この実在する 「かんこ鳥」 という焼鳥屋さんのことは、いずれ このブログの記事でも言及したいと思っていますが、松本さんという 三条市・燕市地域の華麗なるラーメン一族の末裔に育った方が、 「松本商店」 という名の自分のラーメン店を開店するまでの間、 三条市の青玉小路で余興でやっていた 「かんこ鳥」 という焼鳥店が、 焼鳥ファンの間で伝説になっていました。 5年間の時を経て、その 「かんこ鳥」 は昨年の秋から 新潟市の東堀通りに場所を変え、たび重なるファンからのラヴ・コール に応える形で復活しました。
by kaneniwa
| 2008-05-16 23:24
| 徒然草
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