2008年 06月 04日

「ごちそうさま」 の意味

大阪の船場吉兆という老舗(しにせ)の料亭が廃業した。
プロンプター(prompter )というと、
ここの女将さんを連想するようになって数ヶ月が経つ。

谷崎潤一郎の 『細雪』 という長編小説にも、この船場吉兆が
登場していたのだなぁ。
『細雪』は、東京出身の谷崎潤一郎が全編関西弁で書いた小説だ。

それとは、少ししか関係ないけれども、

夫婦仲 (もしくは結婚してなくともカップルとしての熱愛ぶり) の良さを
見せつけられた第三者が、おもわず

ごちそうさま

と言うフレーズのようなものは今でも残っていると思うが、
この谷崎潤一郎のような大正時代から昭和の初期に活躍した
作家のものを読んでいると、
どうも、仲の良さをみせつけられた第三者は、
その仲よく暮らしているカップルから、「ぜいたく税」 のような感覚として、
どうも本当に食事をおごってもらえる権利があったというか、
見せつけたカップルの方に食事を提供しなければならない義務が
あったというか、そういう慣例があったようだなぁ。

今は、その習慣のようなものが消えて、 「ごちそうさま」 という
言葉だけが残ったというわけだな。

船場の新婚の若旦那などが仲の良さを見せつけて、
「ごちそうさま」
と言われ、そのまま船場吉兆に向かったということも、
昭和の初期までには数多くあったのだろうと想像する。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2008-06-04 11:43 | 草評


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