草仏教ブログ

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2008年 06月 20日

震災とスポーツ

本編の草仏教ホームページの方でリンクしている
 つらつら日暮らし  
というブログがある。

tenjin95さんとして、この草仏教ブログにもよくコメントをくださる方が主宰者で
あり管理人さんだ。

曹洞宗の僧侶をされている方のようだ。





マーヒーもこのブログの3年目に入ったあたりから、けっこうな頻度で
更新をしているが(ここのところ平均すると3日に2日ぐらいの割合か?)、
そのけっこうな頻度で更新するようになったマーヒーもまったくかなわない
(競争するつもりはまったくありません)
頻度でtenjin95さんのブログは更新され、仏教、仏教文化、時事問題、
そしてtenjin95さんがファンであるロッテ・マリーンズについてのブログ記事が
次々と投稿されている。
その更新の頻度、そして量といい質といい、老子や孟子に複数人説があるように、
tenjin95さんというのは果たして個人名なのか?と思ったことがある。
さいとうたかをプロのように、専門別の複数人からなるプロダクションではないのか?
と思うほどなのだ。


土曜日の朝、6歳の長男、2歳の末娘、それからイギリスから来ていて
生まれて初めて地震というものを体感することになった17歳の高校生が
たむろしている自宅の居間で震度3だが長く続く嫌な揺れを体感した。
揺れのおさまるのを確認し、正直いって 「また新潟県なのか?」 という
気持ちでテレビをつけると、震源地は宮城県と岩手県の間あたりという
情報が流れ、そして間もなく、tenjin95さんが本拠としている
宮城県の栗原市周辺の被害が甚大らしいという報道が流れた。

tenjin95さんの、地震が起こってからのブログを拝読していて、
(地震が起こるずっと以前から拝読しているのであるが)
まったく頭が下がる思いがする。

地震について、素早く寺院や周辺の状況をレポートされ、その記事内で
随時更新をされているということもさることながら、
最悪ではなかったにしろ、甚大な被害を被られているに間違いないのに、
地震以外の通常の記事についても淡々とご自身のスタンスをいささかも崩さずに
ブログを更新されているということに頭が下がる。
(もちろん、ロッテマリーンズに関する記事も)

もしかしたら、「こんな時に野球の記事なんて」 と思われる方が、
いらっしゃるかもしれない。
いないとは思うが、いらっしゃるかもしれない。



6月14日、日本のプロ野球史上、初めて地震のために試合が中止となり、
その翌15日の、楽天イーグルスの岩隈投手のピッチングは、
スポーツ・ニュースのダイジェストを見ただけだったが、
鬼気迫るものがあった。
もともと岩隈投手は今の日本のプロ野球のピッチャーのなかでも超一流の
エース格だが、その超一流の投手の見事にコントロールされた
球に、ニュースのダイジェストだからいいシーンが集められているとは
いっても、魂のようなものがボールにのっているのが見えた気がする。
そしてヒーロー・インタビューで
「今日は、どうしても勝ちたかった」 と岩隈投手は言った。


これは、考えたらもう12年近く前の話になるのだが・・・
1996年に、オリックス・ブルーウェーブが優勝し、日本シリーズも
制した時、その決定打を打った4番で指名打者のニール選手が、
ヒーローインタビューの最後に、元気のいい日本語で
 「がんばろうや神戸!」
と言った声と、それに対するいつまでも響いた歓声を私は忘れない。

「がんばれ」「がんばろう」という言葉が、うちひしがれた人の元気を出させる
どころか、かえって萎えさせてしまうのではないか、という意見が多くあった。
特に、宗教家の間ではよく言われたことだ。(今でも言われているなぁ)
マーヒーは、これはケースバイケースだと思う。
「がんばろう」 の言い替えの問題にすりかえられてしまうとヘンだ。
「気楽にいこうぜ」 は、「がんばろう」 よりいい言葉かもしれないが、
いかにも気楽そうな奴に、気楽になれないから苦労している場面で、
「気楽にね」 と言われれば、大いに傷つくことだってあるだろう。

日本シリーズの最後の試合、本来の仕事で力を出し尽くし、活躍し、
貢献し、その年の最終目的も果たしたニール選手の 
「かんばろうや神戸!」 を
私はとても否定なんかできない。
観衆も、それが通じたから、その声に大歓声で応えたのだと思う。


2003年の中越震災の後、
J リーグのアルビレックス新潟の本拠地である
ビッグスワン(東北電力新潟スタジアム) の、その広大な駐車場は
自衛隊の臨時キャンプ地となり、自衛隊の多くの車両や重機が駐車し、
50人分のご飯が一度に炊ける 「炊飯2号」 もここに配備され、
被災地へ次々と出動していった。
(自衛隊の震災への献身的活動は、見事だったと思う)

そういった事情で、しばらくビッグスワンが使用できず、
再開された最初の試合の アルビレックス VS FC東京 戦の後、
J リーグのサポーターとしては比較的にクールな印象があるという
東京からビッグスワンにかけつけたFC東京のサポーター陣が、
「にいがた! にいがた!」
と声をそろえて大声で何度も連呼してくれたという。
私の友人は、その試合を観にいったのだが、その声に男泣きする人々を
多く見たという。 (そういう彼本人も泣いたのだろうなぁと思った)


マーヒーは何が言いたいのだろうか?

マーヒーもいろいろ思い出して、何が言いたいのかわからなくなってきた。

無理にまとめる必要はないと思いつつ、続きを書いてみよう。



スポーツとは、偉大な小説や演劇や音楽にも劣らない、
素晴らしいドラマを生み出すものだ。
笑顔をなくしそうな人々に元気を与える可能性のあるものなのだ。


このような話を、このような論法で締めくくるのは、いささか抵抗があるが、
私は勝率5割を割る可能性も大きい3位チームにも日本シリーズ制覇の
可能性がある現行のプロ野球制度はおかしいと思っている。
どうしてもプレーオフという、日本シリーズ前の選手権の形が欲しいの
であれば、昔のパリーグのように、前期優勝チームと後期優勝チームが
日本シリーズの出場権を争う形がおもしろいし、誰もが納得できるだろう。

ただし、今年に限っての話だが (としておきたい) 
楽天イーグルスが、3位からはいあがる形で日本シリーズに
行くという展開がもしもあった時には、その、あきらめずはい上がるという
ことの先に、ものすごいドラマが待っているのだろう。
少なくとも、それを期待する。

そういうことが起こった時に、あの野村監督は何と言うのだろうか?

もちろん、楽天イーグルスだけではなく、tenjin95さんが愛してやまず、
中日ドラゴンズと日本シリーズを戦った頃の昭和49年前後にまで
さかのぼるが、宮城県営球場をかつては拠点としていた
ロッテがはい上がることになっても、心から応援したい。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2008-06-20 02:20 | 草評


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