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2008年 09月 10日

探訪・合羽橋商店街(5) たこ焼きのことをレディオ焼きと言ってみる

b0061413_015821.jpg 関西人にとってソウルフードといってもいいたこ焼きであり、関西の、特に大阪では各家庭にひとつはたこ焼き器があるのが常識とされるが、うちは関西でも常識はずれの三つのたこ焼き器をすでにもっている。三つもあるのに三連たこ焼きを本当に買ったのか?あるいは、すでに三つもたこ焼き器を持っているような奴だからこそ、こういうものを買うのか?その真偽に関する発表は、もう一週間ほど待っていただきたい。これは、関西の芦屋の豪邸にもそうそう置いていないシロモノだろうな。たこ焼きは、その創成期の大阪では中身はタコではなく牛すじ肉やこんにゃくなどが入っていて 「ラジオ焼き」 と呼ばれていた。東京ではこの合羽橋の近くの浅草の神谷バーなどで 「電気ブラン」 というカクテルのようなものが流行っていた時代で、「電気」 とか 「ラジオ」という言葉の響きが新鮮な時代だったのだろう。

b0061413_0155648.jpg わが家では、創成期の牛すじ肉バージョンが 「ラジオ焼き」 と呼ばれていたというたこ焼きの故事にならって、たこ焼きのことを R の発音の前に軽く ゥ の音を出す感じで 「(ぅ) レディオ焼き」 とカッコつけて言ってみる。 ついでに言えば、ラジオ体操をヒップホップ風にやる時は 「レディオ体操」 と、ケイン小杉ならすでにそう言っているかのように口にしてみる。 写真は、このレディオ焼き二代目の息子の4歳頃の写真である。(今は6歳) 彼は、たこ焼き好きが高じて、焼く役割までも大好きになってしまった。 彼は、私が20年かけて体得した 「ムーンサルト」 というピッキング技術を、初めてピックを握った瞬間にこともなげにやったのだ。ムーンサルトは、これは文章で表現するのが非常に難しいが、焼いているたこ焼きの面をフジテレビのアナウンサーの滝川クリステルの顔面だとすると、ニュースをひととおり読んだ後にクリステルを写すテレビカメラが斜め45度ほどに切り替わる瞬間がある。あの角度(といってもらってどれぐらいの人がわかるか・・・)でクリステルの顔面を繊細に、かつ瞬間的に移動させるのだ。このテクニックによって、たこ焼きは密封された球ではなく、メルカトル図法による世界地図をむりやり地球儀にしたような空洞ができた球体となる。それによって外側はパリパリでありながら中はしっとりとして、なおかつソースや青のりのからみも良くなる。 凡才の私はこんなまわりくどい表現しかできないのであるが、息子は 「クジラが口をあけているように焼くのがいいんだね」 と、見事なひと言でそのテクニックの本質を言い当て、実際に焼き上げてしまった。 モーツアルトの父であるレオポルドの心境を少し察することができた気がした。



マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2008-09-10 00:19 | 草評


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