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2008年 10月 06日

探訪・神田界隈 (3)  私まつや いつまでも まつや

東京に住んでいた頃に、当時の草野球のライバルチームの選手(背番号41)と
意見が合ったことがある。

「どんな酷い二日酔いの翌日でも、昼ご飯にまつやさんの蕎麦なら
食べられる」

この選手も私も、行きつけは 吉祥寺の東急百貨店の出店というか、
支店のことを言っていたのだが、神田の須田町にある本店は、
二日酔いを直しに行くどころか、オヤジたちの昼間酒の聖地である。

酒飲み処に 聖地 という表現はそぐわないかもしれないが、
たとえば昔からオヤジ道をまっしぐらのフォークシンガーというか
タレントのなぎら健壱は、まつや本店で ヌキをおつまみに日本酒を
飲むのが大好きだと聞いている。

ヌキというのは、この老舗のまつや本店でも隠れメニューの一種と
なっているが、温かい蕎麦の具だけが汁の上に浮いていて、蕎麦が
入っていない丼のことである。
鴨南蛮蕎麦のヌキだとほぼ鴨汁そのものということになる。
天ぷら蕎麦のヌキだと、温かい汁のなかに蕎麦が消えていて
海老の天ぷらが浸されたものが丼で出てくるということになる。

それでじっくりと酒を飲んで、帰り際に冷たいせいろ蕎麦なんかを
サッと仕上げに食べてお店を出るというのがオヤジ道みたいである。

10年前、35歳の時から、それをやってみようと思ったのだが、
何だか、どこかで誰かに 「まだヌキで一杯やるには10年早い」
と言われた気がして、隠れメニューだということもあって
私は誰に遠慮したんだか、(なぎら健壱?)
ヌキで一杯やると決めていたのに、注文の段階になると
なぜか急にシャイになってしまって、どうしてもヌキが注文できなかった。

「10年早い」 とささやくように聞こえてきた声が誰のものなのか。
映画の『フィールド・オブ・ドリームス』 の冒頭のささやきのようなものだったのか。

ともかく、神田のまつやさんに向かったのだが、どうなりますことやら。






b0061413_19445776.jpg 蕎麦屋さんの老舗(しにせ)である神田須田町の まつや さんに神田駅から歩いて向かったら、そっちのまつやさんと大きな道(靖国通り)をはさんでほぼ対面に有名な牛丼チェーン店の松屋さんがあるのを発見してしまった。 わははは、違うけど、これもドラゴンズファンとカープファンの出会いのようにおもしろい。 「神田須田町のまつやさんはどこでしょうか?」 と尋ねた人が、この牛丼屋さんを指さされた、なんてこともあるのではないだろうか。 蕎麦の神田・まつや については、次回の記事で言及したい。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2008-10-06 21:15 | 草評


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