2008年 10月 12日

探訪・神田界隈 (6)  神田藪蕎麦の前で

b0061413_0234735.jpg 写真は まつや のすぐ近くにある神田藪蕎麦である。以前にちょっと書いたことがあるが、この蕎麦屋さんのメニューを確認する独特の復誦は耳に残る。 この神田須田町の一丁目、二丁目は風情あふれるお店が並ぶ。江戸情緒というには江戸時代からの建物や店舗というのはさすがにそうないとは思うが、明治、大正、昭和初期の時代に創業された店舗でご商売をされているところが多い。 神田の須田町というのは、東京大空襲で奇跡的に焼け残った場所なのだ。このことは、やはり忘れてはいけないのだと思う。 戦争のリアリティを別の角度から見れば、まつやや藪蕎麦でソバを食べ、いせ源で鍋物を楽しむといったことは戦前では今よりもかなりぜいたくなひとときではあっただろうが、そういう平凡な幸せを一瞬にして燃やし尽くしたのが戦争ではなかったか。 大震災でも、そのリアリティを痛切に与えられたのは、道ばたに転がっていた目覚まし時計や子どもの玩具など、生活感にあふれる日用品だった。

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2008-10-12 00:39 | 草評


<< 超訳徒然草・吉田くんのブログ(...      探訪・神田界隈 (5)  まつや で >>