2008年 11月 06日
ジンギスカンをやるのに、以前からスキレットを使ってやってみたいと思っていた。スキレットのカヴァー(ふた)部分を使って、陶板焼きのような要領で調理をする人は多い。 私もよくやるのだが、塩とコショウだけの味付けのものはいいが、ジンギスカンのようにタレを使うことが多い料理は周辺からタレがこぼれ落ちやすく不向きだと考えていた。 ところが、私の愛用するコールマン(Coleman)のスキレットは上に炭がのせられるようにフランジ(周辺の出っ張り)が付いている。 いつもカヴァーの裏側をフライパンのように使って調理をしていたのだが、Colemanの文字がある表側を使えばタレも垂れずに上手くいくのではないかと思って、フランジを活用してのジンギスカンをやってみることにした。 9月20日に東京の豊島区の私立高校の学園祭の模擬店(焼きそば)で15人が怪我をする爆発事故が起きている。カセットコンロを並べるというのも危険だが、おそらく焼きそばに使った鉄板がカセット式ガスの容器を収納する部分に接触していたのだろう。 それに気をつけてセッティングするが、このコールマンのスキレットの場合、何だか普段は使わない表面の方がコンロへのすわりが良かったのは意外だった。 スキレットのカヴァーの表面を使うというのはなかなか新鮮だった。火の通り方も非常にいい。 ちょっとマニアックな話になるが、ロッジのキッチン用のダッチオーブンのカヴァーのB面(裏)の汁落とし用のギザギザの凹凸を利用しての七輪調理というのも、あんまりやる人はいないだろうからいつかは私がやってみたいという野望も沸いてきた。 ジンギスカンの調理は、鉄製のヘルメットでやったとか、C・W・ニコルさんは自動車のタイヤのアルミホイールでやったとか、そういう 「代用」 感覚や武勇伝的豪快さが似合う。 コールマンのスキレットのA面では武勇伝には届かないが、「日常とはちょっと違う」 というフィーリングぐらいは出せたのではないだろうか。 家族もなかなかの食欲をみせてくれて、冷蔵庫にあった砂肝 (最近、妻が低カロリー食品だということを知ったせいで冷蔵庫によく砂肝があるなぁ) もスキレットの上でじっくりと焼いてみる。この味付けはジンギスカン(羊)とは違って塩とコショウのみだ。いつもは、スキレットの本体で焼いてカヴァーをかけて火を通すのだが、今日はじっくりと焼いてみる。じっくりと焼いて、「ほら焼けたぞ」 と子どもたちや妻に指示を出す司令塔となる。これもなかなかいいもんだ。 いつもよりも大変だったのは後始末だ。タレに浸けてあったジンギスカン(ラム)や野菜の破片は焦げてフランジの内側の周囲や Coleman の文字のところにびっしりとこびり付いていた。特に Coleman の m の文字の周辺はタワシでゴシゴシやっても、なかなか落ちてはくれなかった。 ジンギスカンは堪能したものの、後始末は3倍ぐらい大変だった。 それでも、タワシでゴシゴシやりながら・・・・・・今度はこれでステーキを焼いたら、ステーキの両面に Coleman が反転した鏡文字が刻印されたものが出来上がるぞ・・・・・・という新たな野望がふつふつと沸き上がるのだった。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2008-11-06 01:23
| 草料理長
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