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2008年 11月 28日

広告史観 

この2年近く、テレビはスポーツ中継とニュースを除いて
ほとんどHDに録画したものを見ている

番組の要点のようなものだけを視聴して、
すぐに消すという見方がほとんどだ。

番組の中身さえ飛ばして要点のようなものだけを
見ているぐらいなので、最近のテレビのCMは知らない。

ただ、ここのところ
「それでは番組を作っているスポンサーに悪いなぁ」
などという律儀な考え方ではないのだが、
世の中のその日の動きをニュースで確かめるように、
1クール(3ヶ月ぐらい)の動向の雰囲気だけでも確かめる
ような意味で、テレビのCMというものを見てみることにした。





20年ぐらい前までは、
「不景気になると食品会社のCMが目立つ」
という法則があった。

衣・食・住のなかで、衣と住は 「お金が貯まるまで我慢する」
ということができても、食の方は、やはり毎日何かを食べ、
何かを飲まなければならないからということだろう。

しかし、今もまた不景気であり、食品会社(飲料会社も含む)の
CMは大きな柱には違いないが、不景気だから食品会社のCMが
増えるという法則は、もはや当てはまらない時代だという感じはする。

HDを導入した2年ほど前のTVCM界で目立ったのは

・外資系保険会社
・消費者金融
・パチンコ店

が三本柱であった。

パチンコ店のCM量というのは、10年前に比べて8倍ぐらいに
ふくれあがっているそうだ。
それに対して、10年前はパチンコ店がつぶれるという話は
ほとんど聞かなかったのだが、最近は国道沿いの廃墟をよく
見かける。 ホラー映画の舞台になりそうな光景だ。
CMを出さないとそうなってしまうというあせりのようなものを感じる。
パチンコ店のCMは依然として多いが、飽和状態というか、
これ以上は増えないだろうというような沸点まで達しているだろう。

消費者金融については、2年前に比べたらCM量が激減している
印象がある。

地方か首都圏かに関係なく、駅前などの街の風景(看板など)にも
依然として消費者金融は目立つのだが、TVCMの量は、一時の飽和状態から
激減してきたという印象がある。 クレジットカードのCMも減っている。

外資系保険会社のCMは、はっきりと激減している。
特に、リーマンブラザースの破綻以降に顕著だ。

「こういうのに入るのはどうなんでしょうか?」

とよく尋ねられたが、その保険会社のグループのなかで
アメリカのイラクへの派兵の生命保険をほぼ独占的に引き受けて
いるところがあったので、
「感心しませんね」
と言ってきた。

さて、問題は、パチンコ店は飽和状態のまま依然として大量のCMを
流しているとして、激減した消費者金融と外資系保険会社のもっていた
CM枠をどこが買っているのだろうか? ということだった。

結論からいって

・ 麻生太郎様が仕事をしているフリをしている自民党のCM
・ 某宗教教団のわけのわかんないCM
・ 某情報産業のしゃべる白い犬のCM

がそれにとってかわっている印象がある。
民主党のCMというものもこの11月に総選挙があることを
想定していたのか増えていることは増えているのだが、
流れる量は圧倒的に自民党が目立つ。

しかし、昨日も 
「この前、同窓会に行ったらだらだら何もせず病院に通っている
ものがたくさんいる。そういう人のために何で私が税金を
払わなきゃいけないのか。」
という大失言をまたまたやった。
これは、 「それを言っちゃおしまいでしょ」
というレベルの言動であって、素直にものすごく腹が立った。
釈明会見で言った 「これからは予防医学が重要」 ということだけ
ならうなずけるが、背後にそういう思想があると予防医学さえファシズムに
なってしまう。
情けない総理大臣を税金で養っているなぁ。

そういう麻生太郎様が全面に出て仕事をしているフリのCMなので、
自民党が巨額の資金をかけて票を減らすためのネガティブ・キャンペーンを
自らやっているような不思議なCMといっていい。

某宗教教団のCMはもっと不思議で、何について何をうったえている
のかもわからない内容だ。 
もっとも、朝日、毎日、読売などの大新聞に、これもよくわからない
一面広告をよく出す大スポンサーになることによって、
マスコミから叩かれることを抑止する効果を発揮しているように
思える。そういう意図でないとまったくわからないCMだ。

某情報産業は、CMとしてはおもしろいのだが、
ここが提示するプランを使うのは料金が安くてもご免だ。
5月末から6月にかけては決算か何かに関係するのか、
ここからの慇懃無礼(いんぎんぶれい)な勧誘電話が頻繁にかかってきた。
もともと、この関連会社(大きいぞ!)からいちばんそのたぐいの電話が
多いので、どんなに彩ちゃんが可愛くても好感をもって見ることができない。
過去に大規模な名簿流出事故も起こしており、こことは絶対に契約しない。
だって、ここの携帯電話がいくらよくても、加入プランのちょっとした改変の
たびにそんなに電話をかけてこられたら困るもの。

というわけで、けっこうCMは見ていると世の中の動向の雰囲気が
わかるなぁという印象である。

車のメーカーなどは、不景気でなかなか新型車が作れないという
こともあって減ってきている印象がある。

「魚の鮮度を見るために魚の目をみるように
企業や団体の鮮度を見るためには広告を見ろ」

と言ったのは、中島らも さんだったが、
これからは番組を見なくてもCMを見ようと思う。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2008-11-28 06:46 | 草評


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