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2009年 07月 08日 ( 1 )


2009年 07月 08日

南無阿弥陀仏とアメイジング・グレイス(2) 演奏編(2)

b0061413_234339.jpg というわけで、同じ写真が再登場。 仮に 「ジョン・レノンのG」 と呼ばせていただいたコードの押さえ方である。3D的にもなると思って斜めから撮った写真が中指の陰になって見にくかったかもしれないが、要するに(下から)2弦目の3フレット目も押さえ込んじゃうコードだ。この 「ジョンG」 (さらに略称にする) からどういうコードに行くとおもしろいかというと、下の Cadd9 というコードにチェンジすると簡単であり、なおかつおもしろい。専門的にCadd9とC9(シーナインス)はどう違うの?と尋ねられると私は答えに窮してしまう。ともかく、Cadd9というコードはよくあるギターコード表やコード辞典にはまずほとんど登場しないコードなのである。プロの将棋の棋譜を見て「こんな手があったのか!」 と思うように、 「こんなコードがあったのか!」 と思った。

b0061413_23434288.jpg これがそのCadd9である。まあ名前(コードネーム)なんかはどうでもいいかぁ。 要するに 「ジョンG」 の押さえ方から中指と人差し指だけをそれぞれ一つづつ下へスライドしただけのものだ。 ジョンG→Cadd9 のコードチェンジをして何が起こるかというと、少なくとも、これを初めてやってみた時の私には革命が起こった。イーグルスの Take it easy なんて曲はいくら G→C でやってみても雰囲気が出なかったのに、ジョンG→Cadd9 だと昔聴いていたアナログレコードから出てきたものと同じ音がした。何と言うか、専門店の味を家庭で再現したような喜びを感じてこればっかりくり返した。 クラシック音楽の方では 「通奏低音」 という、こちらはれっきとした音楽用語がある。(※私は書いた後で、この言葉の本来の意味を知らずにいましたがこのまま書き進めます) たまに小説などの論評などにも使われる言葉だ。高音部のメロディはどんどん展開していくのにコントラバスのような低音部はずっと同じ音を出し続けるという作曲手法だ。それに対して 「通奏高音」 という言葉があるのかどうかは知らないが、(下から)1弦と2弦は、ずっと同じ高音を出し続けることになるコード進行なのだ。

b0061413_2344998.jpg アメイジング・グレイスをギターの3コードで演奏する際の 「キメ」 になるコードも、このいわば 「通奏高音」 を使ったDsus4というコードを使う。このDsus4というコードはコード表のようなものやコード辞典には載っているものの、ほとんどD→Dsus4→D というパターンでしか使われないコードだ。たとえばQeenの「愛という名の欲望」(CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE) という曲のイントロはこのパターンのくり返しのみでできている。sus4というコードは、Dsus4ならDと、元の基本コードに戻りたがる特性が極めて強い響きのようだ。 ところが、ジョンG → Cadd9 → Dsus4 の流れだと豊かな響きでありながら案外とすんなりつながってしまい、元のジョンGに違和感なく戻っていける。 常に流れている「通奏高音」 のおかげ様かもしれない。 アクの強い素材同士を 「通奏高音」 という名の醤油ですんなりと料理としてまとめあげることができたような気分になる。


マーヒー加藤

 ※ これを書いた後で 「通奏高音」 という音楽用語があるのかどうか、
   検索をしてみました。あるみたいですね。クラシック音楽のなかでも
   バロック時代からあるみたいです。
   ただ、 「通奏低音」 に比べると、「通奏高音」 で語られている
   ネット上の情報がクラシック、いろんな国の民族音楽、ポップス、
   笙(しょう)などの邦楽と実に多岐にわたっていておもしろかったです。

 ※ ※ さらに 「通奏低音」 を調べてみたら、僕ちゃんの考えてたことと
      けっこう違う意味だった。バロック音楽での本来の意味を初めて
      知って、ビックリしたなぁ。
      何と、楽譜に示された低音部のメロディに即興的に和音を付けて
      演奏するスタイルのことが本来の 「通奏低音」 の意味だった。
      「この小説には不気味な通奏低音が流れている」 などと新聞の
      書評を記述している人は本来の意味を知っていたのかなぁ?
      音楽の知識が中途半端なことがバレバレではあるけれども、
      「通奏低音」 のところの記述も、ブログ本文もそのままにしておきます。
      しかし、言訳になるけれども、この言葉、勘違いしている人はすごく多いと
      思うなぁ。
      
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by kaneniwa | 2009-07-08 00:20 | 草音