カテゴリ:草走( 15 )


2015年 09月 16日

日産スタジアムで「地球の果てまで走る会」が始動

b0061413_12495211.jpg 「一昨日来やがれ!」と一昨日は日産スタジアム(横浜国際総合競技場)が私を呼んでいた。一昨日(9月14日)の午後5時から9時までは、めったにない「一般競技者への開放日」であるということを新横浜のWi-Fi付きの部屋に泊まっていて確認した。うまい具合に履き心地が極めていいので最近はどこに行くのにも自分の足に合ったランニングシューズを履いている。寝巻き代わりとしてTシャツに加えて短パンもある。これはめぐり合わせとして「来やがれ!」ということだろうなぁとスタジアムに向かって歩き出していた。新横浜駅前で「日産スタジアムまで1600メートル」という看板を見かけた。横浜アリーナはイーグルスのライブで足を運んだことがあったけれど日産スタジアムは初めてだったので巨大スタジアムは見えているものの土地鑑もなく道を間違えたようで複数の医療センターや病院の前などを通って遠回りをしつつ2キロ以上はグルグル歩いて取りあえずは日産スタジアムの敷地内へ。「柱番号277の奥の事務所で受付」とあったが日産の車にはAビラーとBピラー合わせて4本ほどしか柱がないというのに日産スタジアムにはいったい何本の柱が建っているのか?スタジアムに着いてからがけっこう歩いた気がする。 とにかく事務所にたどり着く。受付でまずは本名と住所を記載する。次に「団体名」という項目があった。前の記載者をチラッと見れば企業名や学校名や地域クラブや走友会の名が多く記されていた。「真宗大谷派」と書こうかなぁと思ったがその場で「地球の果てまで走る会」というのが浮かんでそのまま記載する。旅行家のシェルパ齋藤さんがテントをはる時に管理者事務所などで団体名を書かねばならぬ時に「地球のどこでもテントをはる会」と記載していることに習ったつもりだ。自分で陸上競技者と名乗れば誰でもそうだが定期的なジョギングさえも今はしていない私が国際大会も開催するフィールドのトラックを走っていいのだろうか?とも思ったが、1レーンから9レーンあるなかで2レーンと3レーンが「ジョギング用」と設定されていたのでちょっと安心した。私の場合はウォーミングアップを入念にしてそれだけで終わるのだが、そこをゆっくりと走りつつスタジアム内部を観察させてもらう。ゆっくり走るが途中で歩くという失態だけはしてはいけない。美しいフォームの女性ランナーが小学校低学年ぐらいの(たぶん)二人の息子さんたちを引き連れてジョギングをしている。何でもない光景のようでいてけっこう心に刻まれるいい絵だと思った。 テレビで見ていて日産スタジアムの芝はてっきり人工芝だと思っていたら「人工芝みたいに整えられた天然芝」だということに気がついた。すごい技術だ。新国立競技場に屋根はやはり要らないのではないかと思った。 数百円は使用料を払わねばと思っていたら無料だった。その後の夕食は、最初は贅沢するつもりだったが運動後の爽快な気分そのままで新横浜駅近くの立ち食いそばの「小諸そば」の系列の「そば茶屋 小諸」に入る。隣が丸亀製麺なので、この両店舗の前で蕎麦にするかうどんにするかでケンカして別れたカップルがいたとかいなかったとか。とにかく「小諸そば」のもりそばを注文すると310円であるという。そのクオリティの高さに「300円そこそこでこんなに満足していいんかい?スタジアム内部を走ることを楽しんで無料でいいんかい?」と思いつつ、どこからか自らを首肯せしめる川平慈英の「いいんです!」という声を聞いたような聞かなかったような。 これは正直な気持ちとして、インターネットで日産スタジアムが次に利用可能な日を調べて、次回はこのためだけに横浜を訪ねて新横浜に宿泊してもいいと思った。 とにかく私は「地球の果てまで走る会」というものを創設した。帰宅してシャラポア(妻・日本人)に「俺について来い!」と言うと、シャラポアは「ついて行くけど、あんたは何処に行くのか?」と言ったとか言わなかったとか。

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2015-09-16 14:19 | 草走
2012年 09月 11日

オリンピック東京誘致が本気なら 首都高マラソン ってどうだろうか?

1964年東京オリンピックのマラソンコースってどんなんだったんだろう?
と、ふと思った。
国立競技場から代々木経由で甲州街道へ。
そこからはまっすぐ。
調布・味の素スタジアムまで約21kmの道のりが折り返し地点。
(今でも調布に1964年オリンピックマラソンコース折り返し点の看板有)
そういうコースだったみたいだ。

なぜ、そんなことをふと思ったかといえば、
この夏の気候を考えたら、小中学校の運動会だって開催を避ける
7月や8月の東京というのは、古今東西のマラソン競技で
高い気温に加えて高い湿度などもっとも過酷な場であったのではなかろうか。

2020年のオリンピック東京誘致が本気なら、
そのマラソンコース設定が大きな要素となると感じる。
他の競技でも日本の夏は過酷だが、何といっても
気候の要素がいちばん影響を与えるのはマラソンだ。

当然、アテネ大会のように深夜から明け方にかけての競技時間帯設定などは
必要であろう。
(それでもこの夏は早朝から蒸し暑い日は多かったが)

それプラス、世界のテレビ視聴者への観光ガイド以上の「何か」が
必要な気がする。

そこで思い出したのが首都高(首都高速道路)の風景である。
東京に住んでいた頃、山梨などの遠方に出張する際に、
時々明け方の首都高にのった。(もちろん車)
あのビルの谷間を鉄腕アトム的にすり抜けていく感覚は、
昼間の慢性渋滞の時とは違って、明け方なら首都高料金も
なかなか適切な入場料であり通行料に思えた。

首都高を、大勢のランナーが走り抜けていったら、どんなんだろうか?
ニューヨーク・シティ・マラソンではクウィーンズボロ・ブリッジを渡りきって
マンハッタンに出るシーンがマラソンコースのなかでのハイライトというか、
壮観であるが、コース設定によっては、そんなハイライトシーンが
続くような映画的なドラマがあるコースとなるのではないだろうか?

従来の2月の東京マラソンでも、主要な幹線道路をマラソンのために
長時間交通規制をするので、東京マラソンは世界でもおそらくもっとも
高額な3万円という参加費がかかる。
それでも大人気で、抽選で一般ランナーは10人に1人しか参加できない。

ただ、もしも首都高を思う存分に走らせてくれるというのなら、
3万円でも高くないなぁと私は感じる。
3万円の参加費で多くの参加者を集めて東京名物となる経済効果と、
首都高を最低半日は封鎖することの経済損失はどっちがどうなるか?
私には計算できないけれども、オリンピック誘致の目玉にはなるだろう。
日本道路公団による高速道路建設が動き出したころに
1964年の東京オリンピックの開催が決まったという「歴史」もある道だ。

偉そうなことを書いたが、人生で最も長い距離を走った経験は
三浦国際市民マラソンのハーフマラソンコース。
タイムは世界記録のちょうどハーフスピードである2時間5分。
そして、長距離走は、どんなにゆっくりなスピードでも気温が30度以上の暑い日には
一切しない主義である。

そう、この夏はほとんど走っていない。
9月中旬だが、まだ走らない。

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2012-09-11 01:41 | 草走
2012年 08月 05日

四年に一度の録画の習慣 (これがホンマのオリンピック・レコード?)

b0061413_23414055.jpg まず最初に、絵のないブログはちょっとさびしいと感じたので、しばらく唐突にクラゲの写真が登場する。他にあんまり使いどころがないので… 4年前の北京の時は録り忘れてしまったのだが、バルセロナオリンピックからオリンピックのマラソンは録画している。男子もいいのだがバルセロナの有森裕子から女子の方に日本人の有力選手がエントリーされていることが多かったので女子の方を録画するという4年に1回の習慣ができてしまったが、男子ではなく女子の方にして正解だった気がする。「ゴール地点で待っているマーヒー加藤を目指して女子たちが殺到している」という妄想をもってそれを鑑賞すれば、競技者のスピードが妙な嬉しさにつながってくる。何なんだろう、この嬉しさは。「何じゃそりゃ!」と呆れる女子の方は8月12日の大会最終日に行われる男子マラソンを「この男子たちは自分をめがけて走ってきている」と心から思いつつ鑑賞して欲しい。西宮神社(通称・えべっさん)の「十日戎開門神事福男選び」の競争のように、金メダルという福を目指して世界のスーパー長距離ランナーがしのぎを削るのであるが、妄想だとわかっていても42.195キロの大いなるプロセスを見せつけられてはゴール間際では胸がときめき、優勝者を心から祝福できることはもちろん、ランナー全員が愛しくて仕方なくなってくるはずだ。このイメージは何か人類誕生の根本に関わっている気がするのだが、今はなぜかそれが思い出せない。 4年前の北京は録画を忘れちゃってコレクションに入っていないので、今回が初めてのハードディスク録画となった。最初のバルセロナではマラソンでいちばん苦しいといわれる35キロ地点あたりでサクラダファミリアという建造物が現れた。これで4年に1回の趣味が定着したと思う。アントニオ・ガウディの遺言によって私のひ孫の代になっても完成しない大いなるプロセスそのものがコンセプトである教会のそばを駆け抜けていくワレンティナ・エゴロワと追う有森裕子。バルセロナ、アトランタは右側通行にだけ気をつけて、シドニーはそのまま着いたその日にマラソンコースはレンタカーで運転できると思う。アテネはマラソンコースそのものは急造道路が中心で何だか美しくないが、気温の関係で深夜に近い早朝スタートであったので日の出の時間に競技場に入ってきた野口みずきは神々しかった。シドニーの時の高橋尚子ほどの感動はしないと思っていたが、この頃から「ランナーは私のために、私をめがけて走ってきてくれている」という妄想が定着してきたので、やはりその時の野口みずきは神々しいく見えたとともに愛おしかった。 さて、今回のマラソンコースはロンドンのまさに中心部の変則的周回コースであった。これを何度か鑑賞すれば、初めてロンドンを訪れた時にはバッキンガム宮殿からテムズ川沿いを参照するものは何もなくスタスタ歩いていけるのではないかと思う。路地に近いところも走っていたが、レンタカーでローバー・ミニなんかを借りれば日本と同じ左側通行ということもあって運転もできるだろう。さて、ロンドンではエチオピアのゲラナが圧巻のスピードでゴールに飛び込んできた。(私のイメージのなかでは私の胸に飛び込んできた)2着(銀メダル)のケニアのジェプトゥーの走り方も流線型の野生動物のように美しかった。あんな走り方でランニングホームランや三塁打を決めてみたいなぁと心から思った。そして木崎良子、尾崎好美、重友梨佐の日本人選手たちも、ひとえに私を目指して私一人のために走りぬいてくれたので、愛おしくで仕方ない。

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2012-08-05 23:41 | 草走
2011年 03月 03日

フジヤマランナー川内優輝さんの富士山トレーニング

日曜日に行われた東京マラソンで、
市民ランナーの川内優輝さんが2時間8分37秒という
タイムで3位に入賞した。

実業団のチームに属していない、とか
1万メートルなどの長距離スピード競技からの転向ではない、とか
専属コーチがいない、とか
従来のマラソンの常識のようなものからすれば、
これだけで充分に型破りである。

するってぇと、
スーツ姿でジョギングして勤務先に通うだけでなく、
何か型破りなトレーニングをしているのではないか?
と思っていたら、やっぱりその通りだった。

川内さんが休日を費やして行うトレーニングの主流は、
野山を駆け回るトレイルランニングであった。

その、主な練習場が雲取山と富士山であるらしい。
雲取山は標高が2017メートル。
こりゃ、充分に「高地トレーニング」といえる。

そして、ご存じ標高3776メートルの富士山でのトレーニングは
5合目から山頂めがけて駆け上がり、
山頂の火口付近を一周か二周して、
その後、斜面の勢いにも乗るとはいっても
山頂からわずか36分ほどのタイムで5合目に戻るという。

すごいトレーニングだ。
富士山ならば高地トレーニングで有名なコロラド州のボルダーよりも
さらに標高が高いだろう。

思い出すのは、日本の走り幅跳びで初めて8メートルの壁を破った
山田宏臣さんだ。

この人は愛媛県出身で順天堂大学から東急に入社して、
京都の街とはほとんど馴染みがなかったはずなのに、
私が子どもの頃、京都の街でトレーニングをしていた。
いちばん伝説になった場所は浄土宗の知恩院の石段だ。

山田さんは東京オリンピック、メキシコオリンピックの日本代表で
あったこともあり、
「そんな場所でトレーニングするのは非科学的だ」
という批判がとても多かったらしい。
しかし、残念なことに1981年に39歳の若さで脳血栓で亡くならたが
「京都の宗教的な雰囲気が私をトレーニングに集中させ
私を育んでくれていた」
とずっと言ってくれていた。

たとえば川内さんがハイペースでやってきた39キロ地点から
残りの2キロで全参加選手中の最速ラップで追い上げることができた
理由は 「根性を出した」に代表される精神論を越えて
「富士山が彼にパワーを与えた」
というような言葉で説明するしかないのではないだろうか。

世界選手権で優勝した暁には
「サンクス、フジヤマ」
などとメッセージを発して欲しいと思った。

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2011-03-03 09:18 | 草走
2011年 02月 27日

この人を見よ (3) 川内優輝

昨年の東京マラソンでお笑い芸人の 猫ひろし が2時間55分45秒という
3時間を切るタイムを叩きだしてびっくりしたものだったが、
今日の東京マラソン、日本人トップの3位でゴールインは
埼玉県の職員で定時制高校の仕事をしている川内優輝さん(23歳)だった。
そのタイムがすごい。2時間8分37秒。
東京マラソンのコースを見れば、高低差はあまりなくて高速コースでは
あるなぁと思いつつ、陸上の世界選手権への基準タイムもクリアーして
出場資格もゲット。
インタビューで 「有給休暇を使って出場したい」 と言っていた。

こんな記録と比べるのは失礼だが、私はハーフマラソンまでしか
走ったことがない。
その記録は、かなりこの2時間8分37秒という数字に近い。
すごい、ちょうど倍の距離をちょうど倍のスピードで走っている。

普段から通勤をスーツ姿にディバックを背負って
普通の靴で走って埼玉県庁に通っているという。

こんな提唱をするのは、この草仏教ブログならではと思うが、
まずは普通に 「この人はどこまでスゴくなるのだろう」
という視点で世界選手権をはじめ注目をさせていただく。
そして20年後、アマチュアに引退はないが、
第一線の競技から身をひいた後は、
「仮装系スーツランナー」
となって欲しい。

東京マラソンなど大衆参加型の大会では
「仮装ランナー一味」
も楽しみのひとつであるが、
スーツにネクタイ、黒のランニングシューズで
通勤を急ぐサラリーマンを42.195キロ演じる。
それだけですべての仮装ランナーたちのなかでいちばん目立つのだが、
そのスピードがビックリするほど速い!

その勇姿をいつの日にか見せていただきたい。

まずはその前に、世界選手権やオリンピック、そして
ベルリンやボストンやホノルルというところでも
その活躍が見たい。

天下りを根絶して、この川内優輝さんにバンバン有給を与えなさい!


マーヒー加藤

追記  今年の 猫ひろし の完走タイムが発表された。
    2時間37分43秒!
    着実にベストタイムを更新してきている。
    このペースなら、来年はトップアスリートとなり、
    数年後は先頭集団に加わっている?

その他、主なタレント、著名人の昨日の完走記録
[PR]

by kaneniwa | 2011-02-27 19:58 | 草走
2008年 08月 31日

24時間テレビの歴代ランナー

この夏、エコや地球環境をテーマにしたテレビ番組が多かったのだが、
「地球温暖化を止めよう!」
というようなことが画面から言われるたびに、
マーヒーは急いでテレビのスイッチを切る。
いちおう、私なりに筋は通していると思う。
そういうことをテーマにするのであれば、放送局が24時間放送を休む方が
筋が通っており、いやらしい話だが社会的な宣伝効果やインパクトは
大きいというものであろう。

では、ひとつのテーマを長時間放映する元祖的な存在である日本テレビの
「愛は地球を救う」 は、どう見ればいいのか? 
あるいは、徹底的に無視して見なければいいのか?

30年以上続けてきて、テレビを通じて福祉やボランティアということ
に目を向け、一定の社会貢献を果たしてきたはずなのに
「何をいまさら」 という声が強い。
あるいは、テーマと表裏一体のところにある 
 「偽善」 の部分の方が
見ている者にクローズアップされる。

偽善は偽善として、かならずまとわりつくものであり、
偽善と見られても、あるいは自分で偽善だと思ってもやるのがボランティアと
いうものだと思うのだが、
「愛は地球を救う」の場合、テレビ放映では偽善に徹することもできず、
24時間テレビの開始から10年ちょっとが経過したあたりで必然的に生まれて
きたのが、その24時間のなかで長距離を走る芸能人ランナーの存在で
あると思う。
ひたむきに走る芸能人の姿をときおり写すことにより、
24時間テレビはテーマと向かい合うことの整合性をそれなりに見つけた
のだろうと思う。

「何のために走るのか?」
という問いは、非常に哲学的なもので、有名な登山家が
「なぜ山に登るのか? それはそこに山があるから」
と答えたのと同様に、
「そこに道があるから」
と答えられなくもないが、
日本テレビの 「愛は地球を救う」 の歴代ランナーは、
「そこにギャラがあるから」
とは大っぴらに言えないような偽善のなか、しかし偽善を
つらぬき通すような、何のためにテレビで24時間なのか?
走っている自分は社会的に役に立っているのか?
という疑問をもってはいけないような、もたざるを得ないような。

そういう、複雑な構造をした不条理と戦いながら走っているように
思える時がある。

歴代ランナー一覧 (走った時の年齢と距離)
[PR]

by kaneniwa | 2008-08-31 05:31 | 草走
2008年 03月 09日

今日は名古屋国際女子マラソン

この 「草走」 のカテゴリーで記事を書くのは久しぶりになってしまった。
生活のなかでなるべく歩くようにはしているが、「走る」ということがないもんなぁ。
昨年の秋に草野球で三塁打を放って三塁まで全力疾走したのが最後か?
雪も溶けたし、スローなジョギングなんかを再開したいと思うが、
昨日も一昨日もそう思ったなぁ。

続き
[PR]

by kaneniwa | 2008-03-09 00:27 | 草走
2007年 02月 19日

第1回東京マラソンTV観戦記

昨日、第1回東京マラソンが行われた。
以前にたびたび書いた(ずいぶん前)のだが、マーヒーには
「マラソン鑑賞」の趣味がある。

オリンピックだけに絞ると、バルセロナとシドニーのコースが素晴らしい。
有森選手がエゴロワ選手を追うマラソンの帰趨(きすう)を左右する
35キロ地点で、忽然(こつぜん)とアントニオ・ガウディ設計の
サクラタファミリア教会が現れ近づく光景は、
「積み上げる」スポーツの代表のようなマラソンと「積み上げている」大いなる
プロセス自体がその設計思想でもある教会とがクロスオーバーしてくる映像だ。
何度観ても感動的でビデオテープを手に取る。

シドニーは車両が日本と同じ左側通行ということもあって、
もしも明日シドニーに到着するというようなことがあっても、
ビデオで何度も観ているのでマラソンコースに限っては車で運転できるだろう。

アトランタも「アメリカ南部の日常風景」がちょっと見られて面白い。

アテネは、ゴール直前の陽に照らされる野口選手の映像は神々しいが、
コース全体はオリンピックに間に合わせるための急造の高速道路のような
生活感がない道が多くて美しくない。

というわけで、競技としての関心よりもオリンピック(当然意識しているだろう)や
大規模な市民マラソンのコースとして第1回東京マラソンはどうなのか?という、
もっぱらその視点で「鑑賞」した。まあ帰宅してから録画をちょっと見ただけだが・・・
レース内容そのものは、途中でトイレに寄った外国人選手が猛然とトップ集団を
追い上げるシーンがあって、その外国人選手を応援した。
もしもまくって優勝でもすれば、途中で野グソをしてホノルルマラソンを征した
フランク・ショーター選手以来の「偉業」となったはずだった。

コースのスタート地点は新宿の都庁だ。
スターターが石原都知事で、これは自治体の首長がこういったマラソンの大会で
スタートを告げるのは珍しいことではないので、まあいいだろう。
この人が、オリンピック誘致の野望を中心に主導的な役割を果たしたことは
まず間違いない。

この石原都知事の発言や行動を減点法であれこれ言うとキリがない。
加点法で見て、何はともあれ、東京の中心を制限時間6時間40分以内で
完走と認められるような大衆参加型のマラソンの大会を実現したということは、
本来なら「ものすごい快挙」であるはずだ。
「ものすごい快挙」であるはずなのに・・・どうも見ていて素直に喜べない。
「野望」という言葉は泥臭くもポジティブなアッパー系の名詞でもあると思うが、
どうも「管理されたダウナー系の野望」ばかりが目につく。
石原都知事には、この前の芥川賞選考会で珍しく推挙(すいきょ)で意見が
一致したのをきっかけに、村上龍の『ニューヨーク・シティ・マラソン』という短編を
読んで欲しいものだ。

それから、テレビ中継の石原良純のレポーター起用には、都知事から
「協力して欲しい」という言葉があってのことらしいが・・・まあ減点法はやめよう。
この件に関してはポジティブに、
「どうせならゴール地点の東京ビッグサイトで石原軍団がカレーをよそって
くれる方がいい」 
という前向きな提言のみにとどめたい。

東京マラソンの公式サイトに目を通してみると、
第1回でもあり、6時間40分以内で走ることができる人なら誰でもというわけには
いかずに「抽選」があるということも仕方ないこととして、参加費が1万円(100ドル)
ということにビックリした。しかも領収証も発行しないと別の項目で明記してあるし、
1万円を払い込んだらキャンセルは受け付けないということもQ&Aで明記してある。
保険料や給水・医療・警備・交通管理体制にお金がかかるといっても、
通常の国内のフルマラソンの大会の倍以上の参加費である。

公式サイトのトピックのコーナーには 仮装を考えているランナーの皆様へ というものがあり、
「下記のガイドラインを遵守し、楽しくかつ良識ある仮装をしていただくようお願いします」
という一文に、久しぶりにネット上の文章で爆笑してしまった。
笑った後で、笑えなくなった。
マーヒーのボキャブラリーが足りないために、なかなか言い当てる言葉が
見つからなかった「管理されたダウナー系の野望」を言い表すのがこの一文だ。

このガイドラインに引っかからない形でマーヒーがおすすめしたい仮装は
ズバリ「スーツ姿のビジネスマン」である。
さすがに足元は黒のランニングシューズでないと辛いだろうが、
(白だとドリフになってしまう)
かっこよく走れば全盛期のショーケンや松田優作のようだし、
ビジネスマンが疾走する姿は今回のコースの風景に見事にマッチするはずだ。
おすすめ。

ともあれ、短文を書くつもりが非常に長くなってしまったが、
最後に、第1回東京マラソンをテレビで見ていて特に気がついたことは、
東京にはニューヨークのセントラル・パークにあたる場所がないということだ。

いや、東京のど真ん中にはセントラルパークに匹敵するような場所があるぞ。
あるけれど、その場所は塀で囲まれていて、みんなその周りを走っているのに
その中には足を踏み入れることができないし、そんな場所があることも見えない。

そういうマラソンコースだと思った。


マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2007-02-19 06:52 | 草走
2006年 08月 11日

20センチのマラソンコース

マーヒーには 「マラソン鑑賞」 というべき趣味がある。

きっかけは、ロサンゼルス市の地理を早く覚えようと、ロサンゼルスに住んでいた時に
ロサンゼルス市民マラソンを録画してそれを何度も観たことだ。まあイメージトレーニング。
何度も観たので、運転がスムーズになった。それまではどこも同じ風景に見えて車で
何度も迷ってばかりいた道が、頭の中でつながって、ビデオに映る小さな雑貨屋一つでも
目印にすることができた。この42,195キロを走り抜いて変身を遂げた人は
この数万人の参加者のなかには多くいたのだろうが、マーヒーも実際には走らずして、
1991年のロサンゼルス市民マラソン以後にそのコースを中心にしてスムーズに
運転ができるようになったという大変身を遂げたのだった。

さて、このマラソン鑑賞について世界各国のマラソンコースのビデオ鑑賞について
書くと(実際に書き始めていたが・・・それはまたの機会に)大きく横道にそれてしまうので、
今日はマラソンランナーと、実はマラソンランナー以外にも、融通無碍(ゆうずうむげ)に
その活用方法がありそうなサイトをご紹介したい。実際、開発者の方も、私のような
マラソン鑑賞を趣味とする者が毎晩これで遊んでいるとは思っておられない
でしょう。

http://42.195km.net/jogsim/
(マラソンレースシミュレーター)

この無料で使えるソフトを使って、マーヒーは実際に走ったことがある神奈川県の
三浦国際市民マラソンのハーフマラソンのコースと10キロマラソンのコースを
確認したり、座標保存のボタンを使って、自宅近くから42キロのコースを
考えるとどうなるか、というようななんちゃってマラソンディレクター
夢想のための用途でしばらく遊んでいたが、ふと、まさかなぁと思いつつ、
縮尺をもっとも大きな世界地図にして、ニューヨークにしてみたら、何と・・・使える。
ロサンゼルスもOKで、これは空想上のカロリー消費計算までしてみて遊んだ。

ヨーロッパも、ベルリンOK、バルセロナOK、もう楽しくなってしまった。

だいたい、地図というものはおもしろい。このシミュレーターも、サテライトまで付いて
いるということはGoogleマップなどを基盤としていると想像するが、地図を
「マラソンコース」 として見られるところがいい。

そして作成者の「まさ」さんに感謝!

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2006-08-11 00:57 | 草走
2006年 03月 03日

三浦国際市民マラソンすべての参加者の方にエール

第24回 三浦国際市民マラソン大会が、次の日曜日に神奈川県三浦市で
開催されますね。ああ、行きたいけどねぇ。ハーフマラソンの部は、これは
練習なしで参加すればほぼ確実に故障しちゃうので、10キロの部、
まあ5キロの部でもいいから走ってきたいなぁ。
ちょっと今は離れた場所に住んでいること、子どもなど家庭環境が
変わって参加できずにおります。

もう10年が経ちますか。第14回大会に、ハーフマラソンの部にエントリーし、
一応完走しました。記録は2時間6分台で、もしこれがフルマラソンならエライことに
なっていましたね。スピードも距離も、世界のトップクラスのハーフでした。
しかし、このハーフマラソンのコース、特に後半の坂と海からの風は強力です。
完走した後は、海からの風、とても快適なものですけれどね。

実は10年前、急激に太って92キロ台、体脂肪率は33パーセントとなって、
やせる目的で練馬区の深夜の光が丘公園を走りはじめました。
しかし、何か長期的な目的がなければ挫折する予感があったので、
さすがにフルマラソンは無理だと思い、5ヶ月後ぐらいの大会を雑誌の
『ランナーズ』を買って探したら、この三浦国際市民マラソンが目に入ってきた
ということです。

とにかくまず5キロを通して走り切る(といってもジョギング程度のスピード)のに
1ヶ月を要しました。この1ヶ月は太っていたこともあって苦しかったです。
走るのは深夜がほとんどで、週2回ほどだったでしょうか。しかし、3ヶ月目に
10キロを走り通せるようになり、その頃にガクンと体重はおもしろいように落ちて
いきました。練習ではその光が丘公園の平地の芝生を15キロまでしか走った
ことがなかったので、当日は不安でした。

本番では意図的に前半に遅いペースで入っていったのが正解でした。
(ハーフマラソンで2時間を超えるタイムだと、結局ずっと遅いのですが)
後半、徐々に抜かれていくということになれば、ただでさえ辛い後半で精神面でも
徐々にダメージが増大していきます。逆に、たとえ一人づつでも追い抜いていける
ことができれば何とかなるという作戦でした。これは、優勝争いをするようなレベル
の人とはもちろん別の次元ですが、是非ともおすすめしたいシンプルな作戦です。

しかし、中盤、団子状態でずっと走っている時、同じペースで走っている人たちには
どうしようもない親しみが沸いてきました。ふと見れば年代も体型も似ていたりして、
きっと目的も練習も、似たプロセスを経てきたのかもしれません。

ふと気がつくと、幼稚園の前で大きな声援を受けました。
えっ、私に?と思ったらダチョウの着ぐるみをまとった、いわゆる仮装ランナーと
併走していました。着ぐるみさえ脱げば、タイムにして30分以上短縮できうる
実力者に違いないのに、沿道の人々を喜ばそうとする、そのサービス精神には
頭が下がり、ずっと併走していましたが、坂道でダチョウはグッと手羽に力を入れ、
ペースアップして視界から消えていきました。

仮装ランナーの一味には、他にもバカボンのパパなどの漫画のキャラクター系も
いましたが、私がやってみたいのは、ズバリ、サラリーマンです。
足元は、さすがに黒のジョギングシューズを履きますが、背広(ただし夏用)に
ネクタイを締めてゼッケンを付け、走ります。電車に乗り遅れないように走っている
ように見えるサラリーマンが21キロ以上を完走してしまうというのは痛快だと思います。
ただし、完走できないと、そういう仮装はまさに恥ずかしいことになってしまいますので、
やっぱり私にはできません。誰かやってもらえませんか?

人は限界を超えた時に何を思うのだろう?というのも私のテーマでしたが、
私の場合はウルトラセブンに出てきた怪獣のエレキングのことと、それから
福岡ダイエーホークス(現ソフトバンク)にいたシグペン投手のことでした。
走りながらエレキングのことをずっと思っていたのは、たぶん、併走していた
ランナーのシューズの白と黒のコントラストが強烈で、ふとした拍子に
エレキングを連想しちゃったら止まらなくなったのだと思います。
シグペン投手のことをなぜ想ったかは未だに謎です。元メジャーリーグの
セーブ王で、日本ではほとんど活躍できなかったこの投手が、私の潜在意識に
何かを訴えかけていたのかもしれませんが、そこにメッセージ性のようなものは
たぶんありません。

三浦国際市民マラソンを完走して、体重は77キロになっており、
体脂肪率は高校生以来の17%が表示されました。

体重が92キロの時に、さらに太っていく道を選んでいたら、今頃はどうなって
いたか・・・

さてさて、バカなことをいっぱい書きましたが、第14回大会に参加して、
翌年結婚して、さらに関東圏から新潟県に移り住んで、この大会には
なかなか参加できなくなりましたが、嬉しいことに一緒に三浦を走った仲間が
さらに仲間を呼び、関東圏の僧侶とその友人たちが毎年10人ほどのグループを
作り、大会に参加し続けてくれています。この日曜日も、バッチリ走ってくれます。

毎年、3月の第一日曜日にあるこのマラソン大会が来ると、今は
離れた場所に住んでいますが、春が来たな、と実感するのです。


マーヒー加藤  草仏教ホームページ
[PR]

by kaneniwa | 2006-03-03 00:52 | 草走