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2007年 02月 28日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第99段)

堀川相國は、美男のたのしき人にて、そのこととなく過差を好み給ひけり。
御子基俊卿を大理になして、廳務おこなはれけるに、廳屋の唐櫃見苦しとて、
めでたく作り改めらるべき由仰せられけるに、此の唐櫃は上古より傳はりて、
其の始を知らず、數百年を經たり。
累代の公物、古弊をもちて規模とす。
たやすく改められがたき由、故實の諸官等申しければ、其の事やみにけり。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第99段)

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堀川の太政大臣は、美男なうえに金持ちで、何にでも度を越えた贅沢が好きだった。
次男の基俊を国防長官にして、自分もその関係の事務を執っていたところ、
六本の木の足で支える箱(通称・六本木?)を見つけ、古びていてみっともないので
もっと豪華な箱を新調しなさいと言うと、この箱は、かなり古い時代から受け継がれて
いるもんで、どれだけ古いかっつーと、なんたっていつから受け継がれているのかも
わからない、由来さえもわからない数百年前のシロモノなんです。
こんなに長く伝えられてきた事務用品は古くて壊れそうになっているところがいいのです。
そう簡単には取り替えられませんと、大ベテランの役人が言ったので、
この件はそのまま終わってしまった。

超訳BYマーヒー
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by kaneniwa | 2007-02-28 00:01 | 徒然草
2007年 02月 27日

娘をなだめてみる

b0061413_0493721.jpg三番目の子ども(娘)であるが、おかげさまで10ヶ月目。こいつはとびきり歩き出したのが早くて7ヶ月目の最後の方で立ち上がり、3歩ほど歩いて転んだ。8ヶ月目に入って歩き出し、10ヶ月目の今ではもうこんな感じ。ごく近所だがいっしょに歩いてみて、何だか酔っぱらいを介抱しているのに似ているなぁと、ふと思った。ものすごく小さくてカワイイ酔っぱらいであるが、千鳥足といえば千鳥足だし、言葉は先週から少しマ行をかすかに発音しだしたが、基本的には 「あ~」 「う~」 「ばぶばぶ」 と、あとは泣くか笑うかだ。笑うと笑い上戸みたいだし、泣くと泣き上戸みたいだ。というよりも酔っぱらいが赤ちゃんに似てくるのだなぁ。 ふとこの娘に向かって 「お客さん、ここは終着駅の高尾ですよ」 と言ってみる。「あ~」と応えた。 「お客さん(ミルクを)飲み過ぎじゃないですか?家まで歩いていけますか?」 と言ってみる。 「しょうがないなぁお客さん、私が手をひいて行きますからね、歩けますねお客さん?」 と言うとワケもなく笑い出したので、こっちも笑い出しちゃった。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2007-02-27 00:13 | 雑草
2007年 02月 26日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第98段)

尊きひじりの云ひ置きける事を書き付けて、
一言芳談とかや名付けたる草子を見侍りしに、
心にあひて覺えし事ども。

一 しやせまし、せずやあらましと思ふ事は、おほやうは、せぬはよきなり。

一 後世を思はん者は糂汰瓶一つも持つまじきことなり。
   持經、本尊に至るまで、よき物をもつ、よしなき事なり。

一 遁世者は、なきにことかけぬやうを計らひて過ぐる、最上のやうにてあるなり。

一 上臈は下臈になり、智者は愚者になり、徳人は貧になり、
   能ある人は無能になるべきなり。

一 佛道をねがふといふは別の事なし。
   暇ある身になりて、世の事を心にかけぬを、第一の道とす。

此の外もありし事どもおぼえず。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第98段)

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浄土宗のテキストで語録集になっている『一言芳談』という語録集を見ていたら
いくつか感銘して心から離れない言葉があった。

一 するかしないか迷っていることは、たいていの場合はしない方がいい。

一 後世のことを願う人なら、ぬかみその瓶一つでも持ってはいけない。
  マイ経本や礼拝しているご本尊さえも立派なものは品を持つことはくだらない。

一 中年からの出家者で仏道を歩む人は、ものがなくても困らないような
   暮らしをするのが理想である。

一 僧侶のなかで高いポジションにいるものはビギナーの立場に立ち返り、
   知恵のある者は愚者に立ち返り、金持ちは貧乏に立ち返り、
   芸達者は無能や無芸に立ち返らなければならない。

一 仏道を歩むといっても特別なことではない。
  ゆとりをもって世の中のことにふりまわされないことが第一である。

他にもいろいろあったのだが、覚えていない。

超訳BYマーヒー
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by kaneniwa | 2007-02-26 23:16 | 徒然草
2007年 02月 26日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第97段)

其の物につきて、其の物を費しそこなふ物、數を知らずあり。
身に虱あり、家に鼠あり、國に賊あり、小人に財あり、
君子に仁義あり、僧に法あり。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第97段)

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その者にパラサイトして、そのものを消耗させ摩耗してしまうものは数知れない。
体には虱(しらみ)、家にはネズミ、国には盗賊がいる。
小市民に財産があり君子といわれる人には仁義がある。
僧侶には仏法がある。

超訳BYマーヒー
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by kaneniwa | 2007-02-26 09:58 | 徒然草
2007年 02月 25日

花寿司 BY シャラポア(2)

b0061413_0104995.jpg先日、このブログで紹介させていただいた花寿司であるが、宿縁のライバル・シャラポア(日本人)は、今度は梅酢やタマゴの黄身のそぼろの余ったものなど、いわゆるハネモノを利用してこんなものを作り上げてきた。芯の部分には角切りのタクアンをもってきた。やはり、四角のものを芯にすると楕円形で大きくなってしまうそうだ。さらに、さすがに酢飯・梅酢・タクアンと、酸っぱいものが三つも重なったので 「スッパイは成功の素」 (シャラポアの談話)だと言っていた。 しかし、食べてみると、確かにスッパイのであるが、その酸っぱさに調和感があって、今、自分の気持ちに正直になると、とても美味しかった。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2007-02-25 00:10 | 雑草
2007年 02月 24日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第96段)

めなもみといふ草有り。くちばみにさされたる人、
かの草をもみて付けぬれば、則ち癒ゆとなん。
見知りておくべし。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第96段)

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※めなもみという草がある。マムシにくいつかれた人は、
この草を揉んで傷口にすり込めば、※※すぐに治るという。
この草を見て知っておくべきだろう。

※ めなもみ という草は、現在の植物の呼び名では
  ヤブタバコ といわれる野草であるという説が有力だそうです。
  でも、危険ですのでマムシに噛まれた際にはマネをしないでください。
  
※※ 効果には個人差があります。
    

超訳BYマーヒー
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by kaneniwa | 2007-02-24 23:58 | 徒然草
2007年 02月 23日

花寿司 BY シャラポア

b0061413_6491963.jpg巻き寿司では、マーヒーは妻のシャラポア(日本人)にいつも負けてしまう。ハワイのワイメア本願寺というところのバザーで、ホットドックのようにハトロン紙で包んだスタイルで巻き寿司を作り、それがハワイのカウアイ島での人気になっている。ワイメア本願寺での2004年の新年法話をマーヒーが勤めさせていただいたのだが、その新年法要に併せて開催されるニュー・イヤー・バザーに備えて、ハワイで「オスシの先生」と呼ばれるオオシロさんという方の指導のもと、夫婦で巻き寿司作りのお手伝いを申し出た。オオシロ先生はマーヒーが巻く手つきを見てただちに二軍落ちを通告し、ホットドック式の包装の作業を命じた。それに対してシャラポアが寿司を巻いていくのを見て、先生はさまざまな表現で、英語での賞賛の言葉を次々と投げかけた。
b0061413_735790.jpg大人げないことは承知の上で、マーヒーはその時のことを今でも根に持っている。なので巻き寿司が食卓の上にあがると「これは私に対する挑戦か?」などと言ったりする。うぁー大人げねぇなぁー。そのシャラポアが新作の巻き寿司を作りあげてきた。これはシャラポアのオリジナル・メニューではなく、NHKの料理番組である『今日の料理』のテキストブックに載っていてやってみたものだという。NHKの放映の方はこれからで、3月1日と翌日に再放送があるので、レシピなどはそちらを参照していただきたい。(海外でこのブログを読まれている方にはゴメンなさい) この花寿司の赤い部分は食紅ではなくて梅酢である。自家製梅干しをやっている特権で、梅酢はたっぷりとあるので作ってみたくなったという。黄色はタマゴの黄身のそぼろである。
b0061413_7174068.jpgNHKのテキストでは、この巻き寿司の芯の部分には茹でたアスパラを使うように指示しているが、味の調和を考えて(シャラポア談)ほうれん草を使用したのだが、作ってみたらやはりアスパラを使う必然性をヒシヒシと感じたという。芯の部分にはアスパラのように丸くて細くてある程度の硬度をもった野菜を使用すれば全体をもっとコンパクトで形よく仕上げられるはずだと言っていた。 しかし感心せざるを得なかったのはこの花寿司の味がとてもいいことだった。梅酢、黄身、など、この巻き寿司にはとびきりの珍味みたいなものは使われていないのに・・・ そういえば東京からマーヒーの義理のお母さん(義理の妻であるシャラポアの母)が来てきくれた時に作ってくれた巻き寿司が非常に美味だったのを思い出した。巻き寿司で、この母娘に勝とうと考えるのは無謀な挑戦なのかもしれない・・・


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by kaneniwa | 2007-02-23 06:49 | 雑草
2007年 02月 22日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第95段)

「箱のくりかたに緒を付くる事、いづかたに付け侍るべきぞ」
と、ある有職の人に尋ね申し侍りしかば、
「軸に付け、表紙に付くる事、兩説なればいづれも難なし。
文の箱は、多くは右に付く。手箱には軸に付くるも常の事なり」
と仰せられき。

(吉田兼好法師 『徒然草』 第95段)

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「箱のヒモの結び方なんですが、箱の左右のどちらに結び目をもってきたら
いいのでしょうか?」
と、箱の結び方について見識の深いその筋のプロにきいてみたら
「左側、右側、どちらの説もあります。
どちらでも差し支えないでしょう。
ただし手紙などを入れる書類箱の多くは右につけ、
道具箱の場合は左につけるのは、まあこれは常識みたいになってますね」
とおっしゃったのであった。

超訳BYマーヒー
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by kaneniwa | 2007-02-22 14:00 | 徒然草
2007年 02月 21日

未来の箸立て

b0061413_17362439.jpg1月にお雑煮についてのブログ記事を書いたところ、思いもよらずにその背後に写っていた箸立てをほめられてしまった。マーヒーは別に何の疑問ももたずにものごころついた時から使っていたのだが、ブログのコメント欄でほめていただいたのをきっかけに、購入先はどこだったのかを母親に訊いてみた。その結果、恐るべき事実が判明したのだった。これは、箸立てとして売っていたものではなく、鹿児島名産の つぼ漬け というものを食べた後の容器が立派だったもんで40年以上使い続けているものだというではないか。しかも偶然が重なり、マーヒーの父親が、これまた35年ぶりの鹿児島出張という機縁に恵まれ、お土産として「新品」を頂戴したのだった。1月の記事の方(上記のリンク)の、中央部が白くなっているのは、いつの時代かわかないが、この 「鹿児島名産つぼ漬」 のシールをはがした跡だったのだ。 しかし、マーヒーもまた、一人暮らしの時代には横川駅の峠の釜飯弁当の容器でご飯を炊いてみたり、いろんな製品でも「本来の目的以外」に使用してみるのが大好きな性格であるのだが・・・それはDNAのせいだった。この新品のつぼ漬けの容器もまた、第2世代の箸立てになるという未来が見える。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2007-02-21 17:36 | 雑草
2007年 02月 20日

超訳徒然草・吉田くんのブログ(第94段)

常磐井相國、出仕し給ひけるに、勅書を持ちたる北面あひ奉りて、
馬よりおりたりけるを、相國後に、
「北面なにがしは、勅書を持ちながら下馬し侍りし者なり。
かほどの者、いかでか君につかうまつり候べき」
と申されければ、北面をはなたれにけり。

勅書を、馬の上ながらささげて見せ奉るべし、おるべからずとぞ。


(吉田兼好法師 『徒然草』 第94段)

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大臣の西園寺実さんが、嵯峨上皇のところに出向した時、
天皇の指示を書いた書類を持っている職員が西園寺さんに敬意をもって
馬から下りたということがあったのだが、西園寺さんは後から
「北面の何とかという職員は、天皇の書類を持っていながら馬から下りました。
この程度の心がけの者では、とてもお仕えできないでしょう」
と上皇に言ったところ、この人は免職処分になった。

天皇の書類は、馬に乗ったまま両手で高く上げて見せるのであって、
馬から下りてはいけないというガイダンスがあったのだ。

超訳BYマーヒー
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by kaneniwa | 2007-02-20 17:47 | 徒然草