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2012年 05月 31日

男女三階にステージ有り(一階にはステーキ有り)(1)屋上編

b0061413_0583222.jpg ♪ハルチ・ウムチ・ツヅキ(リフレイン)♪ホンボラソモビルフルフルフル〜(リフレイン)♬ フォークシンガーの楠木しんいちさんとともに5月13日の「ボーズLive in 焼肉屋いちなん」の司会進行を務めてくれた はつ菜 さんという若い女性ミュージシャンが、そのライブの締めに歌ってくれた曲の歌詞だ。金縛りをとくためのおまじないの言葉に曲をつけたものだという。その歌がまさにライブ終了の合図となり、出演者と終了後の残ってくださったお客さん一同はライブ会場の三階から階段を登り、晴天の下、屋上へと出て素晴らしい打ち上げパーティが始まった。何と素晴らしい場所なんだろう。比叡山をはじめ盆地である京都を取り囲む山々が一望できる場所ではないか!特に大文字山が斜め45度のいい角度で間近に見える。小学校の1年生だったか2年生だったか、映画の『スタンド・バイ・ミー』の如く日曜日だったか土曜日の午後だったか、大文字山に錦林第一小学校の数人の仲間とともに気ままな探検に行って道に迷い、日が暮れてから帰ってきてこっぴどく怒られたことを思い出す。その頃は「大」の一文字が「如来」をあらわしていることなどまったく知らなかった。

b0061413_0585616.jpg 屋上の臨時ビアガーデンではアフターセッションが始まった三階からの歌、ギター、ドブロ、ブルースハープ、カホンの音などが漏れ聞こえてくる。「梅太郎さんが僧侶シンガーで、マーヒーさんが千葉から来たシンガーだと思っていたよ」と勘違いをしているお客さんがいて大笑いをする。気がつけば、ほとんどの人が笑っていた。その笑い声と三階から漏れ聞こえる音楽とのサウンドミックスは至上の音のように思えてきた。そんななか、はつ菜さんに「あのハルチ・ウムチの歌、もう一度やってくれないだろうか?」と頼んだ。はつ菜さんは大勢の人の前で歌ったその歌をもう一度、今度は私一人のために歌ってくれた。達人ミュージシャンが歌に絶妙の合いの手を入れ、歌に合わせて踊った。その時吹いていた静かな風を私は忘れたくない。私の慢性的な金縛りと、私にかかっていた呪いが本当にとけていくような気がしたのだ。金縛りをとくというその歌は、自分を束縛しているものは社会とか家庭などの環境条件などよりも自分自身の勝手な思い込みがいちばん自分を束縛してきたのであり、自分をいちばん呪ってきた人物は実は自分であったことに気がつかせてくれた。


マーヒー加藤

※ 京都市の いちなん さんという場所を紹介させていただくという形を
  とりながら、6月末まで全5回ぐらいの不定期連載という予定で
  ブログ投稿していきたいと思っております。
  京都市近郊在住の方以外で京都を訪れた時のお食事に「焼肉」という選択肢は
  一般的ではないかと思いますが、どうか草仏教ブログを読んでくださっている方には
  是非ともお訪ねいただければと思います。美味いんです。
  次回のブログ投稿では屋上から三階に降り、二階、一階、一乗寺の街
  と書き進めたいとおもいます。
  なお、念のため、日曜ライブの時以外は、三階と屋上には入れませんので
  よろしくお願いいたします。

※ 「ハルチ・ウムチ・ヅヅキ」の言葉を「もしや」と思って検索してみて驚きました。
  どうも、古事記や日本書紀以前の大和言葉、もしくは古い沖縄の言葉のようで、
  「血と気」をあらわしている説や海幸彦(火照命)と山幸彦(火遠理命)のことを
  あらわしているなど、諸説ありますが、とにかく言霊(ことだま)のこもった
  計り知れない歴史がある詩だったのです。
  これは、関西では有名な『探偵!ナイトスクープ』の探偵さんに
  調査依頼をしてみる価値がありそうですね。

※ はつ菜さんと連絡が取れる方が読んでくださっていたらお願いがあります。
  何かにつけて自分で自分を呪うことにより自縛しつつ自爆しがちな
  多くの悩み多き現代人の慢性的金縛りをとくために、
  6月末の不定期連載の最後に、私に歌ってくれた31秒間の動画を
  この草仏教ブログに貼らせていただきたいと考えているのですが、
  どうかはつ菜さんの美しい姿とともにその歌声の動画をここに貼ることの
  ご了承をいただき、このコメント欄、もしくはfacebookかmixiに
  ご一報いただけましたら幸いです。
   (おかげさまで連絡をとることができ、さらにご本人からも
    コメントをいただき了承を得ることができました。
    6月末をお楽しみにしてください)
  
  
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by kaneniwa | 2012-05-31 02:52 | 草音
2012年 05月 29日

コッヘル174番 筍とワカメの味噌汁

b0061413_130625.jpg もうすぐ新鮮な筍とはおさらばの季節である。筍は季節限定とはいえ本シリーズ最大のテーマ食材であるのだが「筍とワカメの味噌汁」という基本的なものを登場させることを忘れていた。5月に食べる味噌汁の半分はこれだというのに。さて、COWCOWの「あたりまえ体操」の歌詞になってもいいぐらい当たり前のことを書くが、ワカメは海の産物である。筍は、海沿いで潮風に吹かれたものぐらいはあるだろうが海の産物ではなく土の産物。イメージとしては山であるといってもいいだろう。それが味噌汁として同居すれば、いい意味では滅多に使われないこのフレーズが思い浮かぶ。「海のものとも山のものとも知れないなぁ」…まったく、何でこんなに相性がいいのだろうか。仲人は誰なんだいったい?紹介した友だちは誰なんだいったい?味噌である、と言うのは簡単だろう。この、まったく違う環境に育ったカップルの仲をとりもった存在として、味噌は仲人となるか、もしくは披露宴での友人代表として誇らしげにスピーチをすることであろう。ただ、この出会いの伏線として日本料理の出汁の基本である昆布と鰹節という仲間と合コンしたということが大きいと思う。昆布と鰹節という仲良しにしても、両者とも「海のもの」という点では共通しているものの、片や北の海、片や南の海というかなりの遠距離恋愛を成就させたのである。 ありがたいことにこのブログはかなりの遠距離の方々に読まれている。海外で読んでくださっている方も、ちょっと数えても10名はいらっしゃる。その方々に「どうだ、うらやましいだろう」とコッヘル上の料理を見せびらかるような邪悪は気持ちは、私は少ししか持っておりません。そんなことよりももっと言いたいことは、いろんな問題が山積みである問題のある国ではありますが、奇跡的な出会いを大切にしているあなたの祖国の文化は素晴らしいということであります。

マーヒー加藤

コッヘルバックナンバー
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by kaneniwa | 2012-05-29 01:54 | 草外道
2012年 05月 27日

秋吉敏子さんのLive in 長徳寺をいちばん前で聴きました

b0061413_1235294.jpg 昨日、というよりも数時間前に秋吉敏子さんを聴いてきた。今月の私の耳は生音の幸福をこれでもかっ!と味わっている。多少文章が整わなくても、あるいは寝不足生活が続く5月であってもこのブログ記事を残響が耳に残っているうちに書いておくことにした。今、新潟県の新発田市は討ち入りの重要人物としてその名が知れている堀部安兵衛の生誕祭で盛り上がっている。そのイベントの一環として、堀部安兵衛手植えの松(写真)がある真宗大谷派長徳寺という寺院で秋吉敏子さんのライブがあるという。昼間の法事で酒を飲み、疲れていたのでちょっと眠っていて危うくこの大事なライブに遅刻しそうになったが、ちょうど新潟市からシャラポア(妻・日本人)の友だちが遊びに来ていて「ちょうど帰り道だから車で送ってあげるわ」ということになって開演に間に合った。本堂に椅子が並べられていて、いい席は埋まっているように見えた。指定席制ではなく先着順だ。

b0061413_124762.jpg これはいちばん後ろでも仕方ないかな…と思っていたら、何といちばん前が空いていた。なぜ空いているかといえば、いちばん正面の2列目に会場の長徳寺ご住職ご夫妻が座っておられたのだ。このご夫妻の存在がサッカーにたとえるとディフェンスのオフサイドトラップのラインのようになっていた。会場に駆けつけた人たちもそのラインがあって、あとはゴールキーパー(演奏者)がいるだけというペナルティエリアには遠慮があって入って行けないという仕組みになっていた。私は面識があるので「あ、ご住職さん!こんばんは!ここ、いいですか?」と挨拶してその正面のいちばん前に陣取った。当然ながら、ライブ中の写真はない。秋吉敏子さんが登場し、一曲目にいきなり聴きたかった「黄色い長い道」(LONG YELLOW ROAD Toshiko Akiyoshi)が演奏される。1956年、26歳で単身渡米して日本人で初めてバークリー音楽院(Berklee College of Music、現バークリー音楽大学)に学んだ彼女が、その数年後に作り上げて「日本人のJAZZはスゴイ」と言わしめ秋吉敏子の名声を広めた大傑作だ。バークレーで学んだJAZZ理論だけでなく世阿弥などから学ばれた美意識が随所に散りばめられた名曲。「私はこれでアメリカで生きていく」というような決意が、そのサウンドに込められているように感じられた。現に今も確か拠点をニューヨークに置かれていると思う。そして、今現在でも日本人でいちばん有名なJAZZミュージシャンであろう。

b0061413_1242184.jpg ヤマハのグランドピアノの音を増幅するPA装置はいっさいなく、曲の合間に秋吉さんが確か私も1回だけ法話で使ったことがある長徳寺さんの拡声器のピンマイクでMCを述べられるだけだった。レディの年を書くのは失礼とは思いつつ、輝く翡翠色のドレスを着た秋吉さんの力強いタッチとキックはとても82歳であるとは信じられなかった。キックというのは、本堂の畳の上に赤い毛氈が敷かれ、そこに高いカカトのハイヒールで上がられていたのだが、そのおみ足を時々「ドスン!」と叩きつけるのだ。どうも楽曲のリズムとは関係なく「演奏していて感極まったその瞬間」にこの秋吉キックはくり出されるようだった。すごいキックであり、もしもピアノペダルの真ん前に顔などを出していれば大怪我必至というぐらいの力強さであった。そして、これはいちばん前で聴いていたので分かったことだが、秋吉さんはピアノを弾きながら歌っている。歌っているといってもキース・ジャレットのように明らかに聞こえる鼻歌のようなものではない。演奏している最中に喉仏が動き、音声としては口から外には出さないものの、唸りや呻きとしてその「歌」が聞こえてくるのだ。こりゃ、いちばん間近で聴けて良かった。しかし、秋吉敏子の喉仏という仏を見つめ、その背後に長徳寺様のご本尊・阿弥陀如来立像を仰ぎ見るっちゅうのは、すごい光景だ。

b0061413_1244255.jpg 曲目は自作曲の他にはバド・パウエル、デューク・エリントンなど。これらジャズ界の巨匠について語る時、その巨人たちご本人と深い交流がある上でのコメントと演奏であるので味わいがある。もっとも感動したのは「ジャンゴ」を演奏する前に「私はJAZZをやめようと思ったことがあるの。その時にジョン・ルイスと共演して救われたの。ジョン・ルイスみたいにはジャンゴを演奏しないけれども、それもまたいいでしょ?」と、ジョン・ルイスへの感謝を込めた演奏があった。前半に「星に願いを」の演奏もあった。ええっ!秋吉さんこういう曲もやるのぉ?と思いつつ聞き惚れていたら、その後で「アメリカのミュージシャンやプロデユーサーから今の日本のジャズファンの、特に女の子がいちばん好きな曲がこれだから演った方がいいよとアドバイスされたの」と言って笑わせてくれた。エンディング(アンコール)に秋吉さんが用意された曲が「HOPE 希望」であった。2001年8月6日に広島厚生年金会館で初演された「ヒロシマ〜そして終焉から」という楽曲の第3楽章である。谷川俊太郎が詩を書いている。美しい楽曲。JAZZの文化のなかにある楽曲には間違いないものの、まったくもってジャンルレスである。ジャンル分けすることが恥ずかしくなってくるような楽曲だ。そして、秋吉さんご自身がコメントしなかったことをここに書くことは野暮であるということを承知の上で、私はこの選曲に感動した。なぜならば、この楽曲の依頼主は広島市の善正寺ご住職の中川元氏であり、平和への願い、そして希望がもてないような状況であっても希望をもつことがいちばん大事だということ、そして、寺院という場で音楽を奏でるということの意味を言葉で語らずに演奏で表現されたのだと私は思っている。演奏が終わり、後ろの方で立ち見をしている人のなかに新発田市のJAZZスポット「BIRD」(いいお店ですよ)のママの姿を見つけ、ライブの後で久しぶりにBIRDに立ち寄る。そこでもオモシロイことがあったが、これはまた別の機会に。エンターテイメントは薄暮時に始まり、会場を出るとすっかり夜になっているというのが、やっぱりいいなぁ。始まる前と終わった後では別世界になっている実感。その別世界に、それに触れる前の自分とはどこか別人になっている実感がヒシヒシとかみしめられるから。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-05-27 02:55 | 草音
2012年 05月 25日

コッヘル173番 焼き筍(皮つき丸焼き)塩山椒

b0061413_14184342.jpg 三人の子どもたちに「お笑い」については尊敬されている。私が子どもたちにウケるお笑い芸をもっているからではない。いわばお笑いの研究家として一目置かれている。くだらないと言われている深夜のお笑い番組などを録画しておき、昼間の空いた時間などに早送りをしながらパッパと見てこれといったものがなければハードディスクからすぐに消去するということをやっており、「ちょっとオモシロイ」というものがあればYouTubeなどでも確認してみる。なので、ブレイクし始めるお笑い芸人がテレビのゴールデンタイムに初登場するという頃には、たいがいの場合その芸風は確認済であり、「これは子どもにもウケるかもしれない」というものはゴールデンタイムに出始める前に子どもたちにも紹介してやる。そんななかから全国的に流行り始めるものもいくつか出てくる。今なら「ワイルドだろぉ?」でブレイクしている「スギちゃん」なんかもそのなかの一人だ。

b0061413_14192734.jpg 今年の「ダウンタウンのガキの使い・新年会 山−1グランプリ」にスギちゃんが登場した時に「おっと、機械犬(メカドック)の杉山えいじがピン芸人のスギちゃんとして吹っ切れたな!」と思った。(お笑いマニアだなぁ)その録画を子どもたちに見せてやるとウケていた。なので今年の2月頃の段階から「ワイルドだぜぇ」「ワイルドだろぉ?」は家庭のなかですでにブレイクしていたのだ。 というわけで、子どもたちからワイルド料理をリクエストされたぜぃ。俺ってワイルドだからスーパーに買い物なんか行かないぜぃ。裏の竹やぶからタケノコを2本ほど引っこ抜いてくるぜい。ワイルドだろぉ?焚き火台を出して外で炭火でグリルすれば雰囲気的にはワイルドだけどめんどくせいぜぃ。外は25度もあってみんな半袖なのにこのためだけに薪ストーブを焚くぜ。大きな暖房器具を調理用に使うんだぜぃ。ワイルドだろぉ?何だか暑いぜ。室温も25度になっているぜぃ。ワイルドだろぉ?でも嫌な暑さではないぜぃ。

b0061413_14194448.jpg このまま45分ほど待つんだぜぃ。ひっくり返すのも何だか面倒だぜぃ。とうとう45分間、一度もひっくり返さなかったぜぃ。ワイルドだろぉ?その間にガレージの裏の山椒の木から山椒の葉っぱを採ってきたぜぃ。これを3回ほどスパンキングして香りをたてるんだぜぃ。ワイルドだろぉ?焼きあがった筍の皮を剥くのも面倒だぜぃ。「よいではないか、よいではないか」なんて…誰だそんなバカみたぇなこと言っているのは?ナイフで真っ二つだ。ワイルドだろぉお?おい、シャラ(妻・日本人・シャラポアの略称)!陶器の器なんて出すんじゃねぇ。シャラくせいぜ!今夜は俺だけじゃなくて全員コッヘルだぜぃ。ワイルドだろ?味付けは山椒の上から塩だけだ。おいおい、そんな塩の容器から丁寧にふるんじゃねぇ。塩の袋からつまんでパッとワイルドにぶっかけるんだぜぃ。どうだ?このワイルド調理の筍の味は……マイルドだろう?


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2012-05-25 15:01 | 草外道
2012年 05月 23日

これを誰が作ったかを知って驚愕! "The Scale of the Universe 2"

"The Scale of the Universe 2"(宇宙のスケール2)というサイトがある。
facebookでつながっている友だちの「くろめぐちゃん」に教えてもらった。

スタートさせて下のスクロールを右に動かせば、
現在のところまでの観察可能な範囲までの宇宙への旅ができる。
スクロールを左にうごかせば、ひも理論に至るまでのミクロのなかの宇宙への旅。
人間である自分の存在が小さく思えたり、大きく思えたりする。

私も夢中になったが、さらに夢中になったのは10歳の息子で、
学校の理科の授業でおもしろいことを教わってきた時や
先日の金環日食
(新潟県では大規模な部分日食という感じだったが晴天に恵まれて
 通っている小学校では早めに登校しての観察会があった)
などがあった日などは学校から帰ってくるなり
「インターネットでアレを見せて!」
と言ってせがみ、何時間も飽きもせず宇宙のスケールを楽しむ。

それを傍目で見ながら、
「米粒のなかには仏様がいるんじゃ」
と言っていた方の言葉に「これを仏としかいいあらわせないなら仏だな」と感じたり、
落語の頭山(あたまやま)なんていう噺もあながちホラ話とは思えなくなってくる。

嫌なこともひとつ書けば、プルサーマル機もあった福島第一原発の事故で
昨年の春に枝野官房長官は
「プルトニウムというものはたいへんに重い物質であるから
 過剰に不安になる必要はない」
というようなことを言ったが、
原子のレベルは人間の遺伝子から比べてもはるかに小さい世界に存在している
ことを実感した後では、
「いったい何と比較しながらたいへん重い物質だと言ったのだろうか?」
と感じざるを得ない。
現に神奈川県でもプルトニウムは検出されたではないか。
核物質のなかでも猛毒性が高く、数万年しないとその毒性が半減しないプルトニウムが。

誰がこれを作ったのか?
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by kaneniwa | 2012-05-23 13:31 | 草評
2012年 05月 21日

コッヘル172番 焼き筍、蕗の葉炒め添え

b0061413_0381227.jpg 人は言葉を使う生き物である。言葉、それもたったひと言によって人は傷つき、ひと言によって励まされもする。だから、言葉は大事だよぉ。さて、境内の竹やぶの手入れは大変である。秋冬の笹の枯葉の整理なども併せ、年間の管理は大変だ。でも5月は筍の収穫の時期。年間の苦労が報われる時期だ。ただ、筍を掘り採ることもけっこう大変だ。でも、スパっと採れた時には快感もある。ところが、筍の皮を剥くという作業はなかなか苦痛であった。採る時ほどの快感もなく今までの私にはひどく単調な作業のように思えた。ところが時代劇のバカ殿や悪代官の口調で「よいではないか、よいではないか」と言いながらその作業をしていると楽しくなった。言葉は大事だよぉ。まるでさーびしかった僕の庭にバラが咲いたみたいだ。イマジン!「よいではないか」のひと言で、単純作業だと思い込んでいた辛くて単調な作業がクセになるほど面白いことのように思えてきたのだ。

b0061413_0383154.jpg さて、このコッヘルシリーズももう3年目のシーズンを迎えるのであろうか?毎年、5月には筍料理がコッヘル上にのる。素材としても今までいちばん使っているのが筍であり、料理法ということではほぼ出尽くしている感じもする。何かいい付けあわせはないか?と思えば、探すまでもなく、竹の根本に蕗が生えているではないか。さーびしかった僕の庭にバラは咲いていないが、植物であるのに何だかカモがネギをしょって歩いてきてくれているようだ。30メートル以内での地産地消。慌ただしいので写真はないが、実はこの筍は皮つきのまま焼いたものをカットした。皮つきの筍を軍手で「よいではないか、よいではないか」と剥いていったのだ。剥いて白と黄色の中間の地肌が現れ、蒸気した湯気までが上がると私は悪代官のような笑みをもらした。そして、ごま油で炒めて醤油で味付けをした蕗の葉を添えた。蕗の葉っぱはともかく、蕗の茎の皮を剥く時のいい言葉はまだ見つかっていない。探し求めてはいるが、まだ見つかっていない。まあ、それもいいではないか。


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2012-05-21 01:19 | 草外道
2012年 05月 19日

真実はとても美しい

b0061413_2463054.jpg


真実はとても美しい(はずだ)
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by kaneniwa | 2012-05-19 02:34 | 草音
2012年 05月 17日

不虚作住持功徳成就(むなしく過ぎることはないさ)



スーパー歌詞カード
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by kaneniwa | 2012-05-17 02:19 | 草音
2012年 05月 16日

この歓び、科学の力では決して解明できません

「不思議なご縁で出会うことができました」

今でも、結婚式での新郎コメントなどで出てくることが多い、
仏教文化の深い、いい言葉である。
縁(えにし)を語る時、政治家が説明責任を一生懸命果たそうとするような
そんなフィーリングでやっちゃうと味が抜けちゃう。
「不思議なご縁」というものに感謝しつつ、その言葉に託すことが
いちばん落ち着く。
ところがこの一週間、落ち着いていられなくなるぐらいの
Wonderful(wonder・不思議の形容詞形であり感嘆詞だなぁ)な出会いや事象が
激流のように押し寄せてきたのだ。
「いやあ不思議だねぇ」
とばかり口にしていて、不謹慎ながら不思議という言葉に飽きてきて
「科学の力では決して解明できない縁で会えた!」
などという言葉を口にしていた。
ウルトラマンだって、科学特捜隊が全力を尽くしてもダメだった時に
光明無量、寿命無量の世界からやって来てくれるではないか。

「世間ではな、わからんことを不思議と言っとるやろ。
 ちゃうねん。仏法の世界のことはわかったことを
 不思議っちゅうねん」
難解だと言う人が多い安田理深先生の本も、
ご本人のお声での関西弁訳をしていけば読める気がした。
幸いなことに、私は幼い頃に信国淳先生に連れられて行った喫茶店での
安田理深先生の生の声、しかも講義や講演の時ではない普段着の声を知っている。

科学では解明できないこの想い
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by kaneniwa | 2012-05-16 01:37 | 草音
2012年 05月 11日

ヒヤケナス先生のブルース

ヒヤケナス先生の素晴らしきブルース川柳
(日付は毎日新聞掲載日)

わからないままのお経でありがたい  2005年8月3日

仏壇のろうそくの火が笑いよる  2005年8月9日

にんげんのなみだもいっぱいとけて海  2002年12月26日

女ってやさしいものと思ってた  1999年8月13日

泣く為に入ったトイレくさすぎて  1999年7月14日

死んだ気になれと言われて寝ています  1999年6月10日

もうおれに10年先の話すな  2005年3月28日

クシャミだけやけに大きい役立たず  1999年5月23日

幸いは不幸中にもあるんやね  2001年6月23日

妻が逃げさらに深まる哲学者  2002年6月23日

わけもなく割りばしたまるワンルーム  2003年8月18日

あの星もこの星もみな過去なのね  2002年9月11日

  


ヒヤケナス先生
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by kaneniwa | 2012-05-11 01:51 | 草音