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2012年 07月 31日

宗教的戒律とスポーツ(というと論文みたいなタイトルだが…)

b0061413_23145613.jpg 先日のロンドンオリンピックの男子サッカーのモロッコ戦は1−0で日本が勝ってベスト8進出というか、予選通過を早々と決めた。しかしモロッコが意外と試合終了間際まで強くてしぶとかった印象もある。なぜならイスラム教徒の選手(モロッコのサッカーチームはほとんどそうだという)は、ラマダーン(Ramazan ‎)の月間中の規律の一つである「日の出から日没までの間の断食」を厳格に守っており、その日の朝からモロッコ選手は何も食べず、一滴の水も飲まず試合に挑み、試合前試合中、ハーフタイム、試合後も、日が暮れるまでまったく給水しなかった。もしもハーフタイムにたっぷりと給水して後半ガンガンきたら(けっこうガンガンきていたが)あの試合はどうなっていただろうか?とちょっと考える。夏のオリンピックがイスラム暦のラマダーンの月あたりを狙っているわけではないが、その盛夏の時期に行われる(次回のリオは南半球ではあるが)ということは、アラーの神はイスラム教徒のオリンピック選手に大変な試練を与えているのだと感じ入る次第である。 現在も陸上競技の男子三段跳びの世界記録保持者であるイギリスのジョナサン・エドワーズ(Sir Jonathan Edwards)は経験なクリスチャンであるが、1991年の世界陸上東京大会で、競技日が日曜日だったため「日曜日は安息日であり、私は神の定めた安息日に競技を行うことはできない」として欠場したことにはビックリした。多くのスポーツ愛好家にとって日曜日というのはむしろ「スポーツを楽しむ日」という認識の人も世界中で多いぐらいなのに(私は職業柄、ちょっと違う)、期待される三段跳びの競技に安息日の日曜日だから欠場するという、その敬虔さというか厳格さの質にビックリしてしまった。世界中の神父さん、牧師さんが「今日は安息日だから仕事はしない」などと言い出したらどうなっちゃうの? さらにちょっと古い話ながら、私と同年代のマラソンファンは1983年の福岡国際マラソンで瀬古利彦選手と最後の200メートルは短距離走のようなデットヒートをくりひろげ、3秒差で2位になったジュマ・イカンガー(Juma Ikangaa)という人を覚えていると思う。イカンガーは宗教上の理由で「左手で水を持ってはいけない」というような戒律に生きている人であり、福岡市の公道の左側に置かれた給水のための水をすべて不規則な動作でわざわざ右手で取りにいっていた。私の記憶では不規則な動作をした上に1回給水をとりそびれたシーンもあり、もしもスムーズに左の手でとっていれば3秒差はわからなかった。 最後に細かい情報だが、2012年に第6回南魚沼市縦断駅伝競争大会」(新潟県)があり、ゲストとしてその大会に関わっていたイカンガーは牧之庵という蕎麦屋さんで「宗教上の理由で私は蕎麦ではなく、うどんをいただきたい」と言ったそうだ。どんな宗教なんだろう?

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-07-31 23:58 | 草評
2012年 07月 30日

夏季オリンピック 草仏教ブログはやはり草について書く

b0061413_032199.jpg ロンドンでの夏季オリンピックが開幕している。1964年の東京オリンピックの時に私は1歳だった。東京オリンピックはさすがにまるで記憶のかけらもない。1968年のメキシコオリンピックの時は5歳で、衛星中継などはなかったものの釜本・杉山コンビでサッカーが銅メダルをとったということや人類が初めて100メートルで10秒を切ったことなど、ニュースとしての断片を記憶していている。1972年のミュンヘン大会となると9歳なのでかなり鮮明に記憶に残っているが、記憶の断片があるメキシコシティーのオリンピックから数えて、まだ記憶に残る夏季オリンピックはロンドンがまだ12大会目であるということで「ホントに4年に1回なんだなぁ」という、4年に1回の価値を感じる。日本の競馬にナイスネイチャという競走馬がいた。(父・ナイスダンサー、母・ウラカワミユキ)この馬は1991年の3歳時に年末のグランプリレースである有馬記念に出て3着になり、翌92年も4歳で3着となり、次の93年も5歳で3着となった。「有馬記念3年連続3着」なんて馬は、もう2度と出ない気がする。そして、94年も6歳で有馬記念に出走して5着に入って賞金を稼ぎ、95年も10着に沈んだとはいえ、有馬記念に5回出走したということは、人間に置き換えると夏季オリンピックに3大会連続のメダリストとなって5回出場したような価値があるような気がする。馬が人間の4倍の速さで年をとっていくとすると、生まれてから13回目のオリンピックがある私は13歳馬というぐらいなのだろうか? ロンドンオリンピックを今のところ男女のサッカーを見ていて、日本男子が優勝候補のスペインに内容的にも完勝したという快挙があったこともあるが、テレビで見ていてもサッカー場の芝の手入れの良さというか、ピッチの球切れの良さに感動した。ワールドカップのアジア予選などで芝の状態が悪いアウェイの会場でパスをつなぐ日本のサッカーの良さが消されてしまうことと好対照である気がする。男子で永井謙佑が驚異的なスピードで空いたスペース(私の息子の口癖で言えば不思議な空間)に走りこみ、そこに切れのいいパスが通ることで豪華メンバーをそろえているスペインのディフェンスを翻弄(ほんろう)する様子や、女子で川澄奈穂美や大野忍が足の裏を使ったヒールキックのような形でのなかなか美しいコロコロパスを多用できることも、これは技術の高さもあることながら、どうも「見事に整備された芝への信頼」というものがあるからできるプレーのような気がする。さすがガーデニング大国イギリス!さて、そろそろ男子のモロッコ戦のキックオフだが、そこら辺にもまた注目して観戦したい。日本の選手、コーチといっしょに現地に行っているJOCの役員の役割はよくわからないが、この芝の良さをはじめとしてスポーツ環境の素晴らしいところは是非とも見てきて欲しい。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-07-30 00:50 | 草評
2012年 07月 25日

シュテフィ・グラフの現役復帰を勝手な理由で望む

b0061413_0392912.jpgもうちょっとのところでクルム伊達公子はロンドン・オリンピックに出場できなかった。オリンピックに出場し、活躍して欲しかったなぁと思う。もちろん37歳で現役復帰し、40歳を過ぎた今も世界の第一線で活躍しているクルム伊達公子はスゴイ。ただ、そのスゴさのついでに今週末に始まるロンドン・オリンピックのテニス競技(会場はウインブルドンだ)で大活躍してメダリストなんかになって世界の話題をかっさらい、1988年のソウル大会の金メダリストに「私も早目に引退しちゃったから、クルム伊達公子とまた戦うために現役復帰しちゃおうかなぁ」と思わせて欲しかったのだ。実に勝手な願望なのであるが、1988年の金メダリストはどこのどいつかというとドイツのシュテフィ・グラフ選手である。1996年に発売されたアディダスの「シュテフィ・グラフ・シグネチャー・モデル」というものが、サイズが10インチ(28センチ)まであったのでショップで履いてみた時に、びっくりしたな、まるで自分のためにオーダーメイドされたように足にぴったりと合ったのだ。語弊のある言い方であるが「もう体の相性がバッチリだったんです」ということだ。足だけの相性だったが。1999年にグラフが引退した後、このテニスシューズは販売ラインから消えた。かなり履きこんで、他のテニスシューズを買う時に、とても困った。NIKEのマリア・シャラポア・モデルは完全にレディース仕様で26センチまでしかサイズがない。(それじゃ深田恭子や和田アキ子だって履けないではないか!)シュテフィ・グラフのモデルがあまりにもピッタリだったもので、たとえ同じアディダスのものでも何ともいえない違和感がある。そういうわけで、誠に勝手なお願いながら、クルム伊達公子の復帰とその活躍に影響されて、同年代であるシュテフィ・グラフも是非とも現役復帰していただいて、彼女の足型を元にしたシグネチャーモデルならどんなメーカーからでもいいので出て欲しいなぁと思うのであった。あと、単純にアディダスの関係者のみなさん、復刻してください!これはホント、素晴らしいテニスシューズでした。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-07-25 00:37 | 草評
2012年 07月 20日

COCOLO ここにあらず

b0061413_2315127.jpg 関西に行くと FMCOCOLO(エフエムココロ)の周波数76.5にチューニングを合わせることが多い。5月に車で京都に行った時など、FMCOCOLOの放送が段々とクリアーになってくることも、帰り道で段々と放送が途切れてくる哀愁も併せて、このFMCOCOLOが大いに気にいってしまったのだ。色々な時間帯に聴いていても「音楽のジャンルに関係なく何でこんなにツボを刺激してくれんだぁ!」といった感じの選曲である。そして各パーソナリティの語りもまた痛快にして絶妙である。たとえば月曜日から木曜日の夕方5時から夜8時までは「マーキー」という名の男性DJが痛快なテンポで陽気な曲紹介をしている。一昨日などは「題名も歌手も覚えていないのですが、いかにも黒人男性ボーカルで曲への入り方がものすごく速い感じの曲をリクエストします」というすごいうろ覚えの極みのようなリクエストに「たぶんこれのことだよ!」と、陽気なマーキーさんはそのとんでもないリクエストに応えていた。えーと題名は…わはは、いかしたソウル・ミュージックだったけれども忘れた。別な時間帯に別な女性パーソナリティが「もうすぐマーキーさんの60歳の誕生日なんですよ、マーキーさんの還暦はきっと大盛り上がりですよ!」と言っていた。マーキーさんは実にテンポがいい陽性DJである。

b0061413_23152618.jpg 同じく月曜日から木曜日の夜8時から10時までは The Wolfman Jack Show  であり、アメリカン・ポップスが「ラジオ番組のコーディネートはヤッパリこーでねーと」という感じで、「ザ・ラジオ」いや、「ジ・レディオ」という感じである。夜10時から深夜0時までの時間帯、昨日の夜なんかは宇崎竜童が女性アシスタント相手に音楽を熱く語る番組が終わった後で南佳孝がパーソナリティでサンバ・ボサノヴァ特集の番組があった。たっぷりと曲をかけてくれ、たっぷりと思い入れを語ってくれた。その後のミッドナイトになると Non DJ、しゃべりはなしで深夜に良い感じの曲がノンストップでかかる。 残念なことにどうも金曜日の夜に関西に居る機会がなく、まだ聞いたことはないのだけれども番組表をみれば「君と焚き火とAOR - 伊勢正三」というタイトルを見ることができる。伊勢正三さんは音楽番組で見かけることが昔からあまりないのだけれども、釣り番組で見かけたことがある。伊勢正三さんが渓流でヤマメを釣る姿はなかなかカッコ良く、さまになっていたのでアウトドアがお好きなんだろう。なんせ、焚き火・ARO・伊勢正三と好物がタイトルとして3つ並べられたラジオ番組である、焚き火を連想させるようなAROミュージックをかけながら伊勢正三さんが静かに語る番組なんだろうなぁ。金曜の夜に関西に居る機会があれば、これは聞き逃すわけにはいかないと思う。

b0061413_23493910.jpg 48歳の私にとっての兄貴的年代のパーソナリティが続々と登場し、「こんな曲がラジオでかかるとはどれだけツウなんだ!」という唸る選曲なのである。ただ、話によればもともと近年のFMCOCOLOという大阪の住之江区発の放送局がターゲットにしている年代が40歳代、特に私のような40歳代後半であるという。その企画会議は、私のハマりぶりからすれば見事に成功している。もしもこのブログ記事をFMCOCOLOの関係者が読んでくれたら「してやったり」ということになるのだろう。FM大国アメリカ、特にロサンゼルスのような大都会ではあきれるほどのFM放送局がある。それらは基本的に音楽のジャンル別になっていて、たとえばラテン音楽にしてもレゲエ局、サルサ局、サンバ局のような感じで放送局がある。「スゲエ!」と思ったものだが、今のようにインターネットラジオでさらにもっと細かいジャンルで聴くことが可能になっている時代になると、そのスゴさへの感動は薄れる。むしろ音楽のジャンルはあまり関係なくターゲット年齢を絞ってきたFMCOCOLOのスゴさを感じている。今、新潟で何とかFMCOCOLOを聴く方法はないのか?と思う。Radikoでは今のところ関西圏限定である。auのAndroidスマートフォンを買うとアプリで常時聞くことが可能であるみたいだ。でも、そのスマートフォンで放送作家のようにメールを送り続けるようになっちゃうかもしれない。関西に行った時にFMCOCOLOを聴いて「ああ、関西に来たなぁ」と思うぐらいでちょうどいいのかもしれない。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-07-20 00:14 | 草評
2012年 07月 19日

iPadからの初投稿

b0061413_5342476.jpg

iPadを使っての初投稿。
iPadで撮った写真をエキサイトブログに投稿するには
専用のアプリを入れるんだな。(無料)

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-07-19 05:21
2012年 07月 17日

コッヘル177番 ビシソワーズ(じゃがいもの冷たいスープ)

b0061413_195759.jpg じゃがいもの冷たいスープをビシソワーズという。BとVとの音の違いをカタカタであらわすことにこだわればヴィシソワーズ(英: Vichyssoise、仏: Crème Vichyssoise Glacée)と表記するのがいいのかもしれないが、覚えにくい言葉をBとVのスペリングの違いに注意しすぎたためにこの料理名全体を忘れてしまうのはたいへんにバカらしいため、ビシソワーズと表記する。こうワープロで出てくる方のヤツを何度も打って自分の記憶にしっかりと定着したら、その時にはヴィシソワーズと書くかもしれない。さて、このビシソワーズであるが1917年生まれであるという。5年後の6月にビシソワーズ生誕100年祭のようなものが催されることが予測される。誕生日がわかっているだけでなく、出生地も由緒も実は明確なビシソワーズであった。ルイ・ディア(Louis Diat)という人(もちろんシェフ)がニューヨークのリッツ・カールトンのルーフ・ガーデン(Roof Garden)のオープンに合わせて導入したメニューらしい。そのルイ・ディアさんがフランスのヴィシーというところの出身だったことにちなんでビシソワーズという名になったという。ビシソワーズくんはフランス人なのかニューヨーカーなのか?ともかく、ビシソワーズくんにはリッツ・カールトンホテルがからんでいる。

b0061413_1205725.jpg ザ・リッツ・カールトン東京でのカルボナーラの値段を調べたら、確かレストランでなくラウンジで2500円だったような気がする。ビシソワーズはいくらか?ア・ラ・カルトではなくコースに付いているのか、あるいは単品でも注文できるけれどもネットなんかで気安く調べられないようになっているのか?わからない。ともかく、ニューヨークのリッツ・カールトンのルーフ・ガーデン(Roof Garden)という、室内なんだか野外なんだかよくわからない場所であるが、ドアの外ということではアウトドアであったのだろう。その場において「おっ、このじゃがいもの冷たいスープっていうのはオツだねぇ、何ていうの?そう、ビシソワーズっていうの?いいね、これ!」という形で評価され、広まって今日があると言える。さすれば、ビシソワーズはアウトドアで味わってこそ実は正統であるのだと言えないだろうか?作り方はクックパッドなどに記されているのとほぼ同じ。違うのはミキサーやフードプロセッサーは使わず、最初からじゃがいもをみじん切りにしてコンソメで煮こんだこと。だってフードプロセッサーを出してくることの方が面倒なんだもん。これによってビシソワーズ完成時には「つぶつぶ入りじゃがいもドリンク」みたいになっている。まあ「つぶつぶ入りマムシドリンク」(嘉門達夫作のあったら怖いセレナーデより)なんてものよりはずっと心地よいつぶつぶであると思う。あ、それから人参もちょっと入れたし上に置いたのはパセリではなくバジルだし、考えたらクックパッドのレシピとはかなり違うね。とにかく、これはなかなかのビシソワーズだったと思う。いやあ本当にいいもんですねぇヴィシソワーズって!


マーヒー加藤

コッヘルバックナンバー
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by kaneniwa | 2012-07-17 02:02 | 草外道
2012年 07月 15日

FAREWELL 大名古屋ビルヂング

b0061413_0291020.jpg 謹んで浄土真宗を案ずるに、大行があり大信がある。親鸞聖人において「大」の文字は、それ一文字で「如来」を現している。先月末のことであるが、ついに私は「大名古屋ビルヂング」の中に初めて入った。そして、大名古屋ビルヂングの大屋上ビアガーデン(その名もマイアミ)においてビールの大ジョッキを何杯も飲むという幸を味わったのであった。大名古屋ビルヂング、まずはこの名称が素晴らしい。他の都市を考えて「大札幌」「大横浜」「大広島」「大福岡」と、何だか「大」の冠が似合わない。大阪なんか「大大阪」となってしまって大の文字がカブっちゃう。しいていえば「大東京」という表現はあり得るが、シャチホコばり過ぎている。そうか!「大名古屋」という表現は、シャチホコっぽいからいいのか!新発見だ。そして「ビルヂング」の「ヂ」の文字もいい。何だか時代がらせん状にひとまわりしてかえって新鮮だ。学生時代に多少ご縁があった出版社で、茶道書、美術工芸、歴史文化、旅ガイド、更には料理本も出している「淡交社」という出版社のビル(京都市北区)が「淡交ビルヂング」であった。例えばViolinのことをヴァイオリンと表記してBとVの発音を区別してきたように、BuildingのDの音への思い入れが感じられる。(今でもワープロのローマ字打ちに名残があるなぁ)最初から脱線気味であるが、日本人は聞き取りにおいても話すことでも英語のLとRの発音の識別が苦手であるとよく言われるが、BとVもけっこう難しいと思う。アメリカのいたるところで酒のBourbon(バーボン)が通じなくて困った。色々な発音の試行錯誤で試してみても「Pardon?」と聞き返される。ある日、酒のバーボンは何とブルボン王朝のBourbonと綴りが同じであるという(私にとっては)衝撃的な事実に気がついた。やっぱり辞書はひいてみるべきだ。ワイルド・ターキー(バーボンの銘柄)もブルボン・ルマンド(お菓子)も同じBourbonだったのだ!で、ある日意図的に「ブルボン・プリーズ」と言ったら「フォアローゼスでいいか?」と言われた。やっと通じたのだ。ブルボンでバーボンにありつけたのだ。ま、今の私ならわざわざ冒険はせず、最初から「ワイルド・ターキー・プリーズ」とか、銘柄で言っちゃう。 さて、地上12階で地下4階。地下はあの名古屋の大地下帝国とも連結した大名古屋ビルヂングにいよいよ入る。出張先などで独り呑みには慣れている方だとは思うが、カウンターがある居酒屋やバーではなく屋上ビアガーデンでの独り呑みはキツイ。

b0061413_029362.jpg 今回の大ジョッキを交わすビアフレンドにして大名古屋の案内人は草仏教ブログでもおなじみの屁無頼さんである。日本夜長(やちょう)の会の会長にしてバーベキュー伯爵。そのマイ・ビア・フレンドの屁無頼さんと最初に知り合ったのはmixiのスキレットのコミュニティであった。その屁無頼さんとジョッキング(造語でジョッキを交わすこと)ができると同時に、ビアガーデンという場で炭火バーベキューを共にすることができたのである。学生時代に京都のBALビルのビアガーデンで先輩におごってもらった時に「うわぁ、屋上ビアガーデンというのはすごく久しぶりだなぁ」と思って以来のすごく久しぶりの屋上ビアガーデンであった。 日本夜長(やちょう)の会というのは機知に富んだ素晴らしい名称である。私も対抗して過激派茶道集団・野寝炭(のねずみ)というものを結成したくなった。茶道の野点(のだて)には過酷な場所ばかりを好んで炭で湯を沸かし茶を嗜み寝袋で寝る。最終目標は淡交ビルヂングでの編集会議を経て茶道本を出版するのだ。 さて、屋上ビアガーデンでは何となくハワイアンバンドの生演奏なんかがあると思っていたが、まず特設ステージで黒人ラッパーがラップをやっていた光景とサウンドが目と耳に入ってきた。ホワイトソックスのビジター用のウェアを着ていたのでシカゴ出身なのかもしれないが、黒人演歌歌手のジェロはピッツバーグの出身なのにヤンキースかメッツの帽子をいつもかぶっているし、わからんなぁ。

b0061413_0301689.jpg さすが大名古屋の屋上ビアガーデン!メニューが百種類以上あったのではないかなぁ?しかしバーベキュー伯爵の屁無頼さんと一緒なので炭火でのバーベキュー、しかもマグロのカマ、エビ、ホタテなどシーフードを中心にしたフォーメーションを七輪上に配するという采配をした。大名古屋ビルヂングは三菱地所の建物であるということで、もしかしてビールはキリンビールだけしかないのではないか?(大人の事情)という杞憂を抱いていたがそんなことはなく、アサヒ、サッポロ、サントリー、キリンと、あと外国の銘柄も含めて、かなりの種類の生ビールのブースを渡り歩いた。あ、今気がついたけどこのビアガーデン、屁無頼さんにおごってもらったんだな。ちゃんとお礼を言っていたかなぁ?かなりの量のビールを飲んだのでちゃんと覚えていないんだなぁ。大名古屋ビルディングの大ビアガーデンなので、老若男女が集っているのだが、やっぱり比較的若い人達のグループが目立った。すぐ近くで対面している屁無頼さんとその喧騒に負けないように大声で話すという行為自体も何だか久しぶりだ。この感じは大阪梅田の「百番」か?大阪鶴橋の「つる一」か?とにかく、この喧騒の感じが実に大名古屋であった。

b0061413_0303471.jpg サントリーのプレミアムモルツの生ビールを飲みつつ、ふと誰かに見られている気がして見あげれば、そこには名古屋マリオットアソシアホテル (地上52階)のツインタワーがそびえていた。なるほどぉ、そこからの視線のようだな。名古屋のマリオットホテルの高い階の大名古屋ビルヂングが見える部屋に泊まってビアガーデンを見ていると、どんな気持ちになるのだろうか?何となくだが「平成の時代から昭和を見る」という感覚になるような気がする。そこ(マリオットの部屋)から人々を眺めて「みんな、僕のためにありがとう!」(王様の発想)と言ってみたい気がする。地上12階建ての大名古屋ビルヂングは老朽化にともない建て替えられる予定である。大名古屋ビルヂングの全体の完成は1965年であるが、1962年にビルの正面中央部分、1963年にビルの左側部分、1965年にビルの右側部分と、三段階に分けて完成させている。このビルの年齢は、私の年齢に近いわけだな。…うう、老朽化かぁ。このビアガーデン「マイアミ」はビルの建て替えに伴って撤退が決まっているそうだ。それがビアガーデンとして「発展的解消」となるのかどうかはまだわからない。そして「大名古屋ビルヂング」という愛すべき名称も継承されるかはわからない。(どうも継承されれない気がするなぁ) ただ、最後になってからやたら大上段に構えたことを書くと、日本は原発のエネルギーにさほど依存しなかった時代の良さにもっと目覚めていいのではないかと思った。単なるレトロ好みや懐古的発想ではなく、12階建てを「大」と呼べる程良さというか、12階建ての屋上の風の心地よさにもっと積極的に目覚めていいのではないか?と思った。時には江戸時代の情緒に浸ったり原始人が感じた喜びの世界に帰ることは大賛成であるが、社会全体が江戸時代に帰ることは無理だ。電気がなく情報が伝わりにくい国々に民主主義が根付きにくいのも事実である。でも、原発へのエネルギー依存度が10%以下であり、しかもその大部分が過剰であった1980年以前あたりのところなら積極的に帰ってもいいのではないかと思った。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-07-15 02:04 | 草評
2012年 07月 13日

愛着Tシャツ(2) BIRDのTシャツ

b0061413_2145812.jpg 愛着があるTシャツがあとどれぐらいあるか?と思いつつ、夏が終わるまでに何とか不定期連載で何本か書いておきたいと思う。前回のnutsのTシャツは現在、ローテーションの柱にしてヘビィ・ローテンション中であるので、耐久テストというわけではないが(でも耐久性もありそうだなぁ)ひと夏を経ての使用感のようなものについてのレポートもあるかもしれない。今回はBIRDのTシャツである。BIRDというのは新潟県新発田市にある老舗のJAZZスポットであり、常連というまでにはいかないけれども私は学生時代から出入りしているのでお付き合いは古い。お店のなかの写真はないのだが、これが素晴らしい。メインのスピーカーはJBLの「ランサー」という非常に歴史があるスピーカーである。この時代のJBLはキャビネットの木調の工芸がとてもいいのだが、その木調とお店の内装がとてもマッチしているのだ。それも狙った調和ではなく、JAZZを愛しオールドJBLを大事にするがゆえにテーブルやカウンターもその音に合わせてどっしりとしたいいものが入り、それがJBLと共に時を刻んでしっくりと馴染んできたというような感じである。BIRDの店内はライブ用に置いてあるアップライトピアノも含めてとてもウッディなのである。ガーランドのアナログプレイヤーを中核としたブースもあるのだがそれもまたウッディな調和のなかにある。

b0061413_2151413.jpg さて、今回はTシャツの話だった。色は他にもあるのだが、漆黒色の店内の木の感じを彷彿とさせてくれるこの色が好きである。何というのだろうかなぁ、日本の伝統の色の色見本を参照していると海松茶(みるちゃ)というのが近いような気もするなぁ。色見本番号は#5a544bというもの。この色が私にとってはBIRDの店内をイメージされてくれる色なのだ。さて先日、BIRDのママさん(マスターは現在入院中なのです、回復を願っています)とジャックダニエルを飲みながら話をしていた。「しかしこのTシャツもそうだけれどもこのお店のロゴは実にいいよねぇ」と私はしみじみ本音で言った。しかし、何気ないこの私のひと言にママさんは驚いていた。「えっ!?あなたこんなに長くお店に関わっていてこれを誰がデザインしたのか知らないの?」「えっ、知らなかったよ、誰がデザインしたの?」「これはねぇ、40年以上前だけれども当時から第一線だった和田誠さんがわずか4000円でデザインしてくれたものなのよ」「ええっ!そうだったのか!」 和田誠さんを説明するのにハイライト(タバコ)のパッケージをデザインした人であるとか、週刊文春の表紙を長年にわたって描きつづけている人だとか、『麻雀放浪記』(映画)の監督さんであるとか、まさに色んなことが言えるだろうけれども私としては日本有数のJAZZファンでありJAZZの世界への案内人であると、その文章やミュージシャンのイラストを通じて親しみをもっていた。お店(BIRD)でないと買えないけれどもデザイン料4000円(40年以上前ではあるけれども)のTシャツは2500円で販売されております。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-07-13 03:08 | 七草
2012年 07月 09日

愛着Tシャツ(1) nutsのゴールドタグ

b0061413_1448474.jpg 大相撲の名古屋場所が始まった。一年でいちばん暑い時期の本場所であり、しかも夏の暑さには定評がある名古屋での開催だ。ひとつ気がついたことがある。真夏以外だと力士の移動中のファッション(和服)にも格付けのようなものが存在しているように思うけれども名古屋場所では移動中の着物は横綱大関クラスでも幕下以下でも案外と同じような(近くで見ればそれでも記事の質の違いはあるのかもしれないが…)浴衣を着ていた。大相撲のような格付け社会にも「夏の平等性」のようなものが存在するということを感じる。「夏の平等性」とは何か?たとえば高級ホテルという場所では普通なら着ているものや履いている靴などである程度の貧富の差というか金のかけ方に差がつくだろう。ところが、常夏のリゾート地なんかであれば、足元もサンダルの人がほとんどの場所では外見からは誰が金持ちかなんてわからない。見た目だけは平等に近い。もちろんそんなカジュアルな服装にとんでもないお金をかける人もいる。ポロシャツなんかエルメスで198000円のものを見た。19800円とはさすが高級なものを作るなぁ…と思っていたらゼロが1個多かった。ポロシャツ一着が約20万円!襟がとれてTシャツであれば、さすがのエルメスだってこんな値段は付けられないはずだ。まあ19800円ぐらいまでならやりそうな気はする。(今、ネットで調べたら、わははは、本当に19800円であったなぁ、ただコットン100%で¥76,120という品もあるぞ…どうやったらこんなに高くできるんだ?)ともかくみんなTシャツに代表される軽装になる夏には服装の平等性のようなものはあると思う。

b0061413_14483342.jpg 2着で4980円のTシャツというとエルメスほどではないものの「ちょっと高いんじゃないか?」と思われるのが普通の感覚ではないかと思う。ところがnutsというMade in Japan(京都)のTシャツブランドのゴールドタグというTシャツの価値は、極端にいえば値段を超えたところにある。流通社会のなかで生きていると貨幣価値を飛び越えること自体の観念の説明すらややこしくなってくるが、ラテン語で言えばPatina(パティーナ)だな。時を経て刻まれていく風合いというべきもの。たとえばダッチオーブンだ。ダッチオーブンは10インチのテネシー州産なら約1万円。お鍋としてはやはり「ちょっと高いんじゃないか?」という値段だろう。ところが、青銅色の鉄の鍋を使えば使うほどに黒鹿毛のサラブレッドのような黒い輝きを放つようになってくるとその価値は買った時の1万円という貨幣価値での物差しを超えてしまう。経年劣化していくものや日々価値を下げていくものに囲まれていると、このPatina的なもの、日々その価値を上げていくものが得難い宝物に見えてくる。同じ衣料のなかでジーンズにはこのPatina的な考え方がVintage(ヴィンテージ)としてすでに定着している。若い高額所得者が金をかけるのもジーンズが多い。Tシャツでそのような経年劣化のプロセスを楽しんでいけるようなモノがあるとは、その可能性すらあまり考えていなかった。このnutsのTシャツは洗うと9%ほど縮む。何だnutsかしい(懐かしい)なぁ、この感じ。ダッチオーブンを使って手入れをするたびにいい感じになっていくように、洗濯するたびにいい感じになっていく。新製品のVネックもいい。作務衣の下に着るものを探していたら、このVネックのTシャツのVの角度が絶妙なので最適だった。そんなnutsのTシャツはシンプルに徹していて左袖に縫い付けられたタグだけが外見からの目印。首の後ろのタグさえ着心地重視のために付けていないという徹底ぶりだ。わがままなもので気に入ったがゆえにnutsならではの特色が欲しくなった。社長の岸本さんはどうも「日本文化伝統の日本固有の色」に着目されているようなので私は萌黄色(もえぎいろ)のTシャツをリクエストしておいた。萌黄色の色衣(ころも)は私の宗派の場合は宗派に願い出て許可を得なければ着用することができない。でも、日本伝統の色である萌黄は色見本番号#aacf53としてずっと存在しているので、その色のTシャツを着ることは自由である。やっぱりTシャツには平等性というものがあるなぁ。


マーヒー加藤

PS 岸本社長さん、もしもお読みいただいていたら
  利休鼠(りきゅうねずみ) 色見本番号 #888e7e
  なんかも欲しいです
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by kaneniwa | 2012-07-09 16:24 | 七草
2012年 07月 07日

阪急電車が西武池袋線江古田駅に…(話の脱線)

映画の『阪急電車』を観終わった後の私(マーヒー加藤)と
妻(シャラポア・日本人)との会話である。

「芦田愛菜はなんでこんなに関西弁が上手いんだ?ホンマもんの天才子役だな」(マーヒー)
「確か芦田愛菜ちゃんは関西出身で小学校入学の時から東京で暮らしてるんだよ」(妻)
「えっ!ということは、関西弁が上手いというよりも標準語が抜群に上手いのか?」(マーヒー)
「だから天才子役なんでしょう」(妻)

『阪急電車』という映画は主演女優の中谷美紀は東京出身であったが、
この映画、かなり関西出身の俳優(特に女優)で
要所を固めている布陣をとっていることに気がついた。
まず、その芦田愛菜が兵庫県西宮市出身であった。
さらに

戸田恵梨香(兵庫県神戸市出身)
南果歩(兵庫県尼崎市出身)
谷村美月(大阪府堺市出身)
有村架純(兵庫県伊丹市出身)
相武紗季(兵庫県宝塚市出身)
鈴木亮平(兵庫県西宮市出身)
森田涼花(京都府京都市出身)
高須瑠香(大阪府出身とプロフィールにある)
玉山鉄二(京都府城陽市出身)

という具合に、高須瑠香が大阪府のどこかわからなかったが、
見事に関西出身、しかも阪急電車になじみのある阪急沿線の土地が多い。
ついでにいえば主題歌、エンディングテーマを歌うaikoは
大阪府吹田市出身である。
わはは、戸田恵梨香は『大洗にも星は降るなり』という
舞台劇ベースの映画を観た影響で、
勝手に茨城県の出身だと思い込んでいた。

さらになぜか勝手に連想してしまうのが

1番 センター 福本
2番 レフト 大熊
3番 ファースト 加藤秀司
4番 DH 長池(もしくは当銀)
5番 セカンド マルカーノ
6番 ライト ウィリアムス
7番 サード 森本
8番 チャッチャー 中沢
9番 ショート 大橋

投手陣が 足立、山田、山口高志、今井雄太郎
そんで代打の切り札が高井、というような
西本監督時代から上田監督になったあたりの
強くて人気はその強さの割りにはもうひとつだった
阪急ブレーブスのけっこう不動だったオーダー(を連想するという長い文章)
である。

ま、映画の『阪急電車』はなかなか良かった。
わははロケで堂々実名で登場する関西学院大学は
やっぱりホテルカリフォルニアっぽいな。
欲をいえば主題歌がaikoではない、もっとディープなところで
『阪神電鉄』
『南海電車』
『近鉄奈良線』
なんかを観たいなぁ。

首都圏編では
『西武池袋線』
なんかを観たいと思うが、思うに(って勝手に思っているだけだが)
『Shall we ダンス?』という映画が、すでに『西武池袋線』という内容だと思う。
(わかるかなぁ?わかんねぇだろうなー)

誰が考えたって『西武池袋線』という映画のタイトルだったら
『Shall we ダンス?』以上の物語は生み出せないと思う。
(なんのこっちゃ?)

ハリウッドがリチャード・ギア主演でのリメイク版『Shall We Dance?』を
作った時、かなりの部分が元の『Shall we ダンス?』の脚本に忠実だったことに
軽く驚いたが、無茶な寸評とは思いつつ、
「やっぱりハリウッド版には西武池袋線がない!」
とつくづく感じちゃった。
あれはやっぱり所沢の先の西武池袋線狭山ヶ丘駅近くに念願の一戸建てを手に入れた男が
江古田という駅で途中下車したくなるところで始まり、
劇中、江古田はずっとキー・ステーションであり続ける物語だ。
それがあの映画の肝である。レバ刺しである。

なんちゅうラインのない映画評(なのか?)だと思うが、
自分が学生時代のまま何となく、京都から梅田(大阪)までは
阪急電車で280円のままだと思っていたことに自分で笑った。
(現在は390円)
学生時代にタバコを吸っていて社会人になって止めた人が
セブンスターをずっと200円だと思っているようなものだ。
(現在は440円)

要するに、映画に思い入れがあるというよりも、
阪急電車と西武池袋線に思い入れがあるのかもね。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-07-07 02:37 | 草評