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2012年 10月 29日

恐るべきハロウィン

 

学生時代にオートバイで北海道の宗谷岬を訪れた時、
多分当時はカセットのエンドレステープというものを使っていたと思うのだが、
お土産物店でダ・カーポが歌う「宗谷岬」が延々と流れていた。
お土産物店の店員さんは、人生のなかで何十万回(桁は合っているかな?)
ダ・カーポの「宗谷岬」を聞くのだろうか?と、心配と同情を合わせた気持ちになった。

さて、昨年の今頃、主に文房具などの購入にLOFT(新潟店)に行った。
すると、貼り付けた曲が延々とリフレインされていた。
店内に居たのが1時間として50回、これを耳にした。
11月になっても12月になっても、冬から春になっても、
春から夏になり、また2012年のハロウィンの時期になっても、
油断をすると自然とこれを口ずさんでいる自分が怖く、そしてまた嫌だ。
しかし、その恐るべき伝染力のようなものだけは悔しいが認めざるを得ない。

私の数千倍(だいたい桁は合っているかな?)その止まらなかったリフレインを
体感してきたLOFTの店員さんたちが、老婆心なのか魔女心なのかよくわからないが、
ちょっと心配なのだ。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-10-29 21:56 | 草評
2012年 10月 26日

今シーズンの野球活動

b0061413_2413885.jpg なんちゃってヤンキースの選手とファンの皆さんには淋しい思いをさせている。職業も年齢も色々な社会人草野球倶楽部であったなんちゃってヤンキースはナイトゲーム(ナイター)を中心にした活動を続けてきた。大会出場もナイター大会。シーズンを重ねるたびに面白なりユニークになり強くなって大会でも成果をあげていくという展開を迎え、8シーズン目に突入という時期に東日本大震災があった。大震災の復興に仕事上を中心に直接間接に関わるメンバーも多く、さらに電力不足により有力実業団や独立リーグでもナイトゲームやナイター練習を控えるなかで、球場の日程は空いていてもなかなか活動再開が言い出せないままに1年半以上が経過してしまった。なんちゃってヤンキースの選手になったことで本家ヤンキースへの愛に萌え、奥さんを連れてニューヨーク旅行に行って黒田投手先発試合をニューヨークスタジアムで観戦してきたメンバーがいた。夏の終わりに「来年、結婚します」と婚約者を連れてきてくれてきたメンバーが居た。来年、できれば「これがホンマの紅白戦やでぇ」と題した試合を行なってチーム復活の契機にできればと思っている。 さて、その間の私の野球活動は「助っ人」としての活動である。二日前のこの日もテラノサウルスの助っ人として9イニングの間に打順は1番(1番を打つのは足が速かった小学生以来である)で センター→セカンド→ピッチャー→ライト→セカンド というユーティリティ助っ人として出場した。場所はハードオフエコスタジアム。ヒットを2本打ち(へへへ、数年前に高校野球の強豪チームのエースだった奴からセンター前にクリーンヒットを打ってやったぜぃ)野手としての守備機会も無難にこなせたことも良かったが、何といっても嬉しかったのは助っ人ではなかなか立てないマウンドに4番手投手としてけっこう切迫した場面で1イニングを任されたことだ。結果、抑えることができて、これでエコスタジアムでは4年前から登板してきてまだ1点も取られていないという、私しか認識していないことであるだろうけれどゲンのいい記録を更新。贅沢を言えば、相手の各バッターが初球に手を出してきて3アウトを簡単に取っちゃって愛すべきエコスタのマウンドに立って「5球しか投げなかった」ということだろう。そして試合は惜敗。ともかく、これで月末に助っ人だけれども野球仲間との打ち上げ宴会に参加して、あとはテレビでワールドシリーズと日本シリーズを観戦するということだけが今年の野球だ。

マーヒー加藤(草野球名・ケアレスミス)
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by kaneniwa | 2012-10-26 05:53 | 草野球
2012年 10月 24日

ジャパニーズ・グラフィティ

b0061413_3542361.jpg寺の本堂の裏戸などを整理していると、埃よけや仏具本体の保護のためにかぶせてある何年か前の新聞を「読んでしまう」ということがある。「金本逆転3ラン」などというスポーツ欄の見出しなどを読むと金本知憲選手はつい先日、その現役生活最後のゲームを終えたばかりなので感慨深い。鳩山由紀夫が総理大臣に就任した時の新聞を見かけた。笑った。当たり前の話だが現在中学2年生の娘は3年前はまだ小学生であり、10歳で小学校5年生の息子はまだ小学校2年生であったのだなぁ。その頃は姉弟でのケンカをしょっちゅうしていたのだが、たまに二人でゲラゲラ笑いながら仲良くしているなぁ…と思っている時には落書きをしていることが多かった頃だ。3年ちょっと前、正確には2009年9月16日に総理大臣となった鳩山由紀夫は、さっそく娘と息子の落書きの洗礼を受けたのであった。この落書きは、けっこう新聞(毎日新聞)が届いてからあまり時間が経たないうちにされたので怒ったことがあるので覚えている。ただ、怒った後でテレビに鳩山由紀夫が写った時に私の頭のなかにこの落書きが思い浮かんで笑ってしまったことも覚えている。この場合については鳩山由紀夫は被害者であり、落書きをしたうちの娘と息子が加害者である。であるから加害書をほめてはいけないのかもしれないが、鳩山由紀夫という人のその後の政治家としての歩みとこの顔を照らし合わせると、このデフォルメの方向性は何だかその歩みを示唆していたような気も今となってはする。

b0061413_3544586.jpgそして、いつ落書きしたのかわからないが、3年ぶりにこの記事(の落書き)を見て笑った。これも毎日新聞である。「自民政治に終止符」という政権交代を伝える大きな見出しに、落胆する自民党の麻生元総理をはじめとする自民党のキーマンたちに、落書きコンビはまさに泣き面に蜂というかトドメを刺すかのような落書きをしていたのだった。自民党支持者が直後にこの落書き入り新聞を見たら、まさに終止符を打たれたような気持ちになったのではないだろうか。自民党首脳の方々には申しわけない。一面トップにカラーで掲載された写真のそれぞれの顔が、それぞれ落胆の表情をしていた。その新聞が届けられた日に落書きが大好きな小学生コンビ(当時)にしてみれば、絶好の獲物が配達されてきたようなものではなかったのだろうか。落胆の顔は落書きを経て、さらに悲壮感は増している。そして3年ちょっとが経過して、いろんなことがあった。2011年3月の新聞をこういう形でまた読むということもあるかもしれない。(さすがにその頃から落書きはないけれど…)ただ、次の総選挙などを考えても、何だか「顔」が見えない。選挙ポスターに落書きなんかしちゃったら犯罪になる、ということは厳しく教えてやらねばならないけど顔が見えないのは何だか嫌だなぁ。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-10-24 03:47 | 草評
2012年 10月 22日

コッヘル187番 ウヅラの卵(おでんメニュー)

b0061413_0322337.jpg ウヅラの卵というと八宝菜でこれが欠かせないという人がいちばん多いかな?確かに八宝菜という野菜が大活躍する料理のなかで動物性のタンパク質として豚肉とともに卵がなければ何だか淋しい。ただ、これが鶏卵だと大きすぎてそれだけでお腹がいっぱいになってしまうので、そこはウヅラの卵ということになる。うちでは八宝菜とともに、おでんの鍋のなかでウヅラの卵が欠かせない。理由もほとんど同じで、おでんは人気メニューであるのだがいろんなものを食べたい。特に子どもは鶏卵だとかなりお腹がいっぱいになるところ、ウヅラの卵であればいい感じであるらしい。缶詰や煮たものがパックに入って売っていて、茹でて殻を剥く手間が惜しい時には買うこともあるが、おでんの準備をしている間に、ウヅラの卵を茹でておいて子どもに剥かせるということが多い。ある日の息子の行動を見ていれば、ウヅラの卵→大根→ウヅラの卵→こんにゃく→すじ肉→ウヅラの卵→スープをグビッと→はんぺん→トック入り竹輪→ウヅラの卵→スープをグビッと→すじ肉→ウヅラの卵 というようなローテーションでウヅラの卵を喜んで食べていた。喜ぶのはいいが、それなら普通に鶏卵をおでんダネにした方がいいのかなぁ?という気もしてくる。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2012-10-22 23:47 | 草外道
2012年 10月 19日

今西憲之さんの名前があるなんて…

プロ野球のセ・リーグでは中日ドラゴンズと読売ジャイアンツという、
マスコミを親会社とするチーム同士が日本シリーズへの進出を争っている。

先週、読売新聞や日本テレビでの、虚構新聞にもホンモノが引用された
大誤報といっていいスクープ狙いの大失態があったばかりだったが、
そのようなことさえ「笑える記事だった」としておけるほどの記事があった。

茶髪で過激で面白いことを言う弁護士だった時代の橋下徹をもてはやし、
府知事や市長という行政の長としてはその過激さや面白さを危うく思い、
そこに苦言を呈し、釘を刺すというマスコミのあり方はまあ自然だったと思う。

たとえば橋下徹大阪市長が、伝統芸能である文楽への補助を打ち切る方針であることに
対する反対意見を中心とする報道は多く見られる。

「補助を打ち切られると芸が荒れる」

などという文楽の関係者のコメントを見たことがあるが、
私の所属している寺は文化財指定などはされていないので
国や市の補助を受けたことがない。
不摂生などで 「お経が荒れた」 ということはあったかもしれないが、
公的な補助が出ないので荒れたということはそもそもないので、
あんまりなコメントであると思った。

とは言っても、現代の日本のアニメがスゴイことの理由のなかには
文楽という伝統芸能があったからということも、証明は難しいけれども
確かなことであるように思う。
補助を削減するということと、打ち切って関係を絶ってしまうということの
その違いは大きいと思う。

さて、文楽に比べれば報道される機会も分量も少ない気がしているが、
大阪市はリバティおおさか(大阪人権博物館)への補助も打ち切りの方向である。
削減ではなく打ち切りということになれば、
予算がまったく計上されない「大阪市とは関係ない施設」となってしまう。
そうなれば大阪市は
「人権の教育というものをどうしていくの?」
「人権の啓発をどういう方途でやっていくの?」
というものが厳しく問われていくことになると思っていたし、
その問われる先の頂点に橋下市長がいると思っていた。

ところが、その行政手腕をどうのこうの言う以前に、
どうのこうの言っていく役割において重要な機能をもつ報道機関において
重大な差別事件があった。
ダメな市長のダメなところをダメと言うなら言論の自由であるが、
実名入りの家系図を掲載し、実際の地名を載せてその市長の生まれをダメということ、
これが差別事件でないのなら、何を差別事件というのだろうか?
本人を批判するのではなく本人の親やにふれつつ、
たとえ週刊誌の署名記事ではなく便所の落書きであったとしても私は事件だと思う。
私は今週に入ってから電車や長距離バスなどの移動が多い日々だったこともあり、
問題の「週刊朝日10月26日号」を買っていたのだった。

記事には執筆者として 佐野眞一+本誌取材班 とあり、
その本誌取材班は 今西憲之、村岡正浩 となっていた。

佐野眞一さんというジャーナリストの名前を筆頭に書かれた記事で
あったことにまず驚いた。
民俗学者の故・宮本常一氏を尊敬するジャーナリスト。
宮本常一氏は日本全国をフィールドワーク中心に
真摯に部落差別問題に取り組んだ人であった。
ついでに言えば、
佐野眞一さんのマスコミ人としてのスタートは
私が小学校低学年時代、もっとも読んだ本である
『原色怪獣怪人大百科』
の編集者としてであった。

さらに今西憲之さんの名前が出ていたのに驚いた。
2010年の郵便不正事件に関係して逮捕された
厚生労働省の元局長であった村木厚子さんの冤罪の可能性をいち早く指摘して
大阪地検特捜部のずさんな捜査を連載していた人であり、
村木さんが無罪判決を受ける前に
『私は無実です 検察と闘った厚労省官僚 村木厚子の445日』(朝日新聞出版)
という本を出した人である。
さらには2011年3月の福島第一原発事故後にジャーナリストとして初めて
同原発敷地内での取材を継続して行った人である。

やや同情的な意見も述べれば、このような人たちが書いた記事であったから
ノーチェックか、あるいは編集段階で問題を感じる編集者がいても
何も言えなかったのかもしれない。

橋下徹市長はクレバーなので
「週刊朝日のお詫びや弁明を受けるならオープンな場でなければ意味がない」
と言っている。
※橋下市長は「オープンな場でなければ」ということを撤回し、
 週刊朝日の次号での謝罪文掲載を見てから判断をするという。

弁明しようと思っても、弁明ができないということになると思う。


マーヒー加藤(毎回のことながら、これも署名ブログ記事)
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by kaneniwa | 2012-10-19 23:51 | 草評
2012年 10月 18日

草仏教掲示板(45) レディ・ガガの言葉

b0061413_23344054.jpg あなたに影の部分があるなら それは光が当たっている証拠よ レディ・ガガ(Lady Gaga) ついさっきレディ・ガガのTwitterでのフォロワーの数を確認にしてきたら、な、何と三千万人を越えていた。さ、三千万人といえば、何千万という数である。(当たり前かぁ?) レディ・ガガが(おっとガの音の三連符!)ひと言Twitterでつぶやけば、それが(どうもガの音が多くなるだが)瞬時に何千万人に伝わるという、そんな時代。「そんなこと、いつ言ったぁー?」という具合に、発せられる言葉はすぐにタイムラインの果てに消え去ってはいくものの、歌詞も自分で手がけている彼女らしく光る言葉がある。 おっ、今調べてきたらレディ・ガガのTwitterでのフォロワーの人数は、やっぱり世界一であるようだ。「曇鸞 レディ・ガガ」という検索でここに辿り着く人がいてくれるかどうかわからないが、曇鸞(どんらん)という中国浄土教の大師がいて「千年間の暗室」というたとえ話をしてくださる。曇鸞大師の書かれたものは私にとっては難解なのだが、比喩(ひゆ)、つまりはたとえ話の方には感じることができるものがある。さて、千年間ずっと暗闇だった部屋があるとする。千年ぶりに部屋を開けたら光が差し込んできて明るくなった。そこで、千年間闇であったという過去の事実がマイナス要因となり、千年ぶりに光が差し込んできてくれたけれども今までの闇ポイントの蓄積で暗い、なんてことがあるか?といえば、そんなことは全然ありませんね、むしろ千年ぶりの光は眩しいですね、というお話。(曇鸞大師の教えをずいぶんと軽い文体で書いちゃたなぁ) 千年の暗室のなかに居る時は、闇を闇として、影を影として認識することさえ無理である。光に照らされてはじめて「今まで暗かったのだなぁ」と感じることができる。千年の暗闇さえ照らされたら、過去がどんなに暗くても光に照らされないということはない。だから、レディ・ガガの1年間の激太りぐらいはいいさ。

文 マーヒー加藤
書 シャラポア(妻・日本人)
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by kaneniwa | 2012-10-18 23:21 | 草仏教
2012年 10月 17日

コッヘル186番 トック入りちくわ(おでんメニュー)

b0061413_0131760.jpg 博多の えびちゃん という屋台に行ったことがある。中洲というよりは、ちょっと歩いて冷泉公園の脇ぐらいのところ。その公園の周囲にもけっこう屋台があって、さすが屋台王国だ。何でも単身赴任者に「もう一度戻りたい街は?」というちょっと変わったアンケートをとったら福岡市がダントツで1位だったと聞いたことがある。その大きな要因に博多の屋台文化があることは確実だと思う。まさに屋台骨というか、単身赴任者の精神的支柱。そのえびちゃんというところは変わっていて、屋台BARというコンセプトかなんかで屋台のなかにJAZZが流れている。バッテリーの発動機の音が曲の切れ目や演奏がブレイクした瞬間などに耳に入ってくるが、それもまた雰囲気のうち。ソルティドッグを注文したら目の前でレモンではなくザボンを絞って作ってくれた。メニューに「コンソメおでん」というものがありロール白菜など、アイディアいっぱいの品々にいちいち感心した。その「コンソメおでん」のシリーズのなかの「ちくわ」を頼むと、なかにトック(韓国餅・떡)が入ったものが出てきた。日本の餅は巾着(油揚げの薄揚げの袋状のもの)に入れたものならともかく、このようにちくわに詰めるとトロトロに溶け出てしまうのだがトックだと具合が良かったという。それらがアイディアの面白さだけなら感心するだけなのだが口に入れると美味しさと口のなかの快感で感心が感動に変わった。今、何でこの屋台に行ったのか?ということを思い出すと大型のロッジ型テントのような屋台からJAZZが流れているのを耳にして、蛾が誘蛾灯に引き寄せられるかのように気がついたらそのなかに入っていたのだった。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2012-10-17 23:58 | 草外道
2012年 10月 15日

草仏教掲示板(46) 置かれた場所で咲きなさい 渡辺和子

b0061413_345642.jpg 人間は植物と違って大きな移動ができる。キリンの首が長いのは高いところの葉っぱを食べるために進化した、という考え方もあるのだが、もしかしたら移動ができるのでもともと首の長いキリンは食べるのに適した場所にどんどんと移動していったのだという説もある。さて10月の15日、実は執筆をしている今は前々日であるのだが、その日私は兵庫県の宍粟市(しそうし)というところに居る予定である。時間が来たら自動的にブログに投稿されるという「予定投稿」という機能を使って出かけていきたいと思う。さて、渡辺和子さんの言葉を引用するのはこれが2回目。前は2009年の5月だった。 今回もシャラポア(妻・日本人)が買ってきた渡辺和子さんの本にいい言葉がたくさんあり、そのなかから言葉を選ばせてもらおうと思ったが、結局は本の題名そのものに響くものがあった。そして、この『置かれた場所で咲きなさい』という本は、よく売れているようなのだ。嬉しいことである。いろんなものを求めて遠くに移動して学習したり体感したりしてくることも大切だが、同時に、この置かれた場所で咲きなさい、の言葉も大事なメッセージとして受け止めたい。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-10-15 00:01 | 草仏教
2012年 10月 12日

それでもやっぱり選挙に行こう

私は阪神タイガースのファンである。
どれぐらい阪神タイガースが好きかといえば、
うちに長女が誕生して以来、
二人目以降の子どもは阪神がセ・リーグ優勝をしないと
生まれてこなかったことでもわかる。
いかに甲子園球場を中心に巻き起こった阪神ファンの
「あと一人!あと一人!」
という群衆の熱いコールを我が身にインスパイアしてきたかがわかる。
そんな私でも、阪神という愛してきた球団にあえて喝を入れるために
来季は「アンチ阪神」という立場をとって、屈折しまくった愛をぶつけてみようか?
とも思っている。

阪神ファンというものは巨人(読売ジャイアンツ)嫌いが多い。
私も昔から巨人という球団を好きではないけれども
長嶋茂雄というスーパースターの輝きには圧倒されていたし、
高橋一三(たかはしかずみ)という左腕ピッチャーは好きだった。
堀内恒夫(ほりうちつねお)という投手は嫌いだったが、
堀内の投げるカーブは好きだったという何だか複雑な嗜好がある。
その後の時代でもクロマティなんか好きだったから、
巨人という球団に属していても好きな選手というものは居た。
ましてや、私の周囲の野球好きでいちばん多いのは巨人ファンであり、
その人が巨人ファンであるから嫌いになるなんてことはない。
だから、やっぱり野球の話ならまだ政治の話と違ってしやすいと思う。
(状況によっては一部の地域を除いてのお話)

正々堂々と正直に書けた野球のことと違って、
ちょっとズルく一般論で語りたいけれども
政治の話である。

少し古いけれども2ヶ月前の毎日新聞のデータで、
自民党を支持する人が19%。
民主党を支持する人が13%。
維新の会を支持する人が11%。
そして、支持政党なしとする人が40%。

来月の中旬にもしも総選挙があったとして、
「候補者」という「人」を選ぶ見方にはまた別な要素もあるとして、
比例代表を投じる時の自分の心理はおそらくこんな感じである。

安倍総裁の発言もタカ派が爪をむき出しにしている感じだ。
今の安倍総裁なら、むしろ総理大臣時代の方がバランスがとれていたと
思えるほどなんだなぁ。
自民党の良かった点に目がいくことがあるとはいっても、
野党としてどうだったか、ということを考えて
原子力発電については縮小はあっても存続させる方針だから
やはりここには入れにくいなぁ。

民主党は入れにくいなぁ。
特に2009年の選挙のマニフェストを読むと涙さえ出るなぁ。
マニフェストで、まぁこれだけは明確に実行されたと言えるのが
「高校の授業料の無償化」
確かにこれから高校に進学することを希望する率が高い
三人の子どもを養っている身にはありがたい面もあるが、
どうも中卒やもしくは高校を中退して働いて税金を納めてくれている
若者たちに対して申しわけないんだなぁ。
そんなら東北につながる高速道路だけでも無償化してくれぃ。

公明党かぁ。福祉などに関して貴重な提言や国会質問もしているけれども
やっぱり明確な支持母体がどうしてもチラつくから、
自分が一票を投じるということは躊躇してしまうな。

維新の会かぁ。大阪でのお手並みもまだ拝見できてないからなぁ。
そのお手並みへのプロセスでの荒っぽさも、
荒療治の功罪のどちらもまだ見え隠れしている段階だ。
「期待」という意味での票に伴う「責任」というものを学んだからなぁ。

みんなの党かぁ。出来た時から思ってはいるけど、どうも
政党名で肩の力が抜けちゃうんだなぁ。
スポーツなら肩の力が抜けるといいことがたくさんあるけど
選挙で肩の力が抜けてもなぁ。
いっそのこと英語名の OUR PARTY を正式名にすればいいのに。
あ、投票用紙は縦書きだったか。

国民の生活が第一かぁ。
政党名でいえば民主党のキャッチフレーズをそのまま持っていった
こっちの方がさらにフザケていると思っちゃうんだなぁ。
「被災者の生活が第一」
とまで思い切っていたら、かなり心が動くんだけれどもなぁ。
「選挙区が第一」いや、そこまでもいっていないんだなぁ。

社民党かぁ。
どうもここ10年の活動で印象に残っているのが
大橋巨泉が民主党を辞める時に取り囲んで
「巨泉さん、どうか辞めないで!」
と懸命に引き止めたところだけ浮かぶんだなぁ。
そして連立を辞める時に、あんまり引き止められなかった感じ。

共産党かぁ。
何だか最近、共産党議員がいちばんセンスがいいスーツを着ているなぁという
個人的な感想をもっている。
『蟹工船』は読みたいとは思っても『赤旗』を購読して読むまではいかないなぁ。

まだ他にも選択肢はあるが、とにかく
私もまた世論調査の40%、
「支持政党なし」
に入るのだなぁということを認識する。

このままの気持ちで「近いうち」に行われる総選挙の投票所に行ったとしたら、
その場でも迷いに迷っていつまでたっても投票用紙に書き込めず、
「早くしてください」
なんて催促されたりしそうだ。

こんな人は投票に行かない方がいいのか?

と自問する時に、やはりまったく逆であると思ったのだ。

選挙はギャンブルや人気投票ではない。
しかし、「期待」とか「好意」とか「信頼」という
本来は数字にはできないものが、さらに混ざりつつも、
最後には数字となって出てくるものである。

前回かけた「期待」が大きかったために失望も大きいという人がいたとする。
(こりゃ多いだろうなぁ)
その失望をもって前回と別なところに投票する、
あるいは「もう1回だけ期待してみっか」という選択もある。

とにかく、居酒屋での政治談義にしても投票した人は
「あれほど期待して、これかよ!」
というような言葉に自然と熱が入ると思う。
そういう論議にもならない談義でも、リアルな気持ちの交わし合いは
成熟につながっていくと思う。

投票しなかった人は失望もいま一歩リアルではないという感じがする。
「これだけ応援してやっているのによぉ!」
というアンチ阪神のような存在となってでも、
あるいは期待を見出しにくいなかでもそれを探し当て、
選挙に行くべきである。

「近いうち」に行われるらしい選挙の争点になるべき事柄は
復興支援、原発、憲法、外交、税制(増税)、教育など大事な問題ばかりである。
そこで、もしも40%以上の人が棄権するようなことがあれば、
また別な失望がやってきてしまう。

仮想選挙日を妄想してみて、
「消去法や減点法では何処も入れるところがない」
ということは自分で分かった。
加点法に切り替えてみたい。
それでもなお迷っても、迷ったまま選挙に行きたい。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-10-12 02:25 | 草評
2012年 10月 10日

まったくプリンターってヤツぁ

1年前、こんな感じの文章が載せられたプリンター(印刷機)のカタログを手にしていた。
メーカー名は出さないけれどもエプソンとキャノンが大きなシェアを持つ分野で
業界の3位あたりのところでがんばっているメーカーの1年前の新製品。

「本製品はスキャナ、コピー機も兼ねた複合機です。
 ただ、正直言って写真の印刷なんかは得意じゃないしそんなに高機能じゃないです。
 でも、考えてみてください。写真を大量に刷る機会は年賀状の季節以外に
 何回ありますか?その代わり、無線LAN機の複合機としてはシンプルに徹して
 通常の使い方におけるスムーズさと快適さに配慮いたしました」


というような(うろ覚え)、カタログとしては珍しく「謙遜している」内容。
実はこの謙遜が入った広告文に惚れ込んでその製品を購入した。
写真印刷に関しては、その謙遜にウソはなかったことには苦笑いをするしかないが、
(他社のデモンストレーション印刷物に比べれば、それは見劣りする)
基本性能のスムーズさに関してもそんなにウソはなかったので満足した。

ふと1年前の、そのカタログの広告文になぜそんなに惹かれたのかを考える。
そうだ、たぶんそうだ。
高機能を謳うプリンターの不具合に泣かされた人がいかに多く存在したかだ。
CDに写真プリントや印字なんかできなくて構わん。
(そんなもんマジックで手書きした方が早いし後から探しやすい)
印画紙に写真が綺麗にプリントできなくてもいい。
(結婚式や遺影など、本当に大事な写真は普及型プリンターなどでプリントしない)

明日の朝までに刷らなきゃいけない大事なものが数枚、
スムーズに印刷できてくれたらいい。
数枚がスムーズに出てきてくれさえすれば、
後はすぐにそれを持ってコンビニに駆け込んでコピーをとるだけでいい。
コンビニにはいいコピー機が置いてあるがプリンターは売っておらず、
プリンターのためのインクさえ売っていない。
今は深夜なので誰かにプリンターの不具合を見てもらうこともできない。
頼むから、頼むから数枚の整えた資料だけはスムーズに出てきてくれぃ…!
という、謎の祈りを捧げた人間がいかに多かったか、ということを想像する。
ただ、この謎の祈りは切実だった。

ワープロ専用機(ちょっと懐かしいな)の時代には、
本体の不具合も印字の段階でのストレスもほとんどなかった。
「ワープロだもの」
という地に足がついた落ち着きがあった。
常にフリーズしないという信頼があった。

かつて感熱紙(ちょっとなつかしいな)は文具店はもちろんコンビニにも置かれていたし、
インクリボン(さらになつかしいな)もシャープや東芝、CASIOといった大手メーカーの
ものなら、フロッピーディスク(なつかしいな)の隣あたりにあった。

WindowsでもMacでも、OSのバージョンが上がれば、
そいつと組むことになる従来のプリンターというヤツは戸惑いを隠せない。
「去年までの上司は指示も的確だったし、打ち解けていたのに」
と常に愚痴をこぼす、ちょっと危険な部下のような存在になる。
プリンターの方が最新機種でありパソコンのOSが古い、というパターンは少ない。
(ような気がするし、たぶんそうだろうなぁ)
ふてくされた部下は肝心な時に上司の言うことを聞かない。
上司(パソコン)に指示を出してきて、あとは部下ががんばってくれたら
それでプロジェクトは終了で楽しい打ち上げが待っているのに、
その仕上げの段階で部下が反抗していたり拒絶をしている。
新しい上司の指示にふてくさり怒っているのか、プルプルと震えたりしている。
そんなオフィス現場での混乱を目の当たりにすると忸怩たる思いになる。
大量の文書を刷らなければいけない機会は減っているが、
かえって「この1枚だけは出さなければ…」というような場面が目立つ。
コピー機にかける前の原本の重要度のような、
そんなプリンターの仕事のクオリティ度はむしろ上がっている。
先発投手だった時代のように球数を投げなくてもよくなったが、
9回裏ツーアウト満塁で「あと一人」という場面に登場するリリーフに
役割が変わっただけに、抑えてくれなかった時の落胆度は大きい。

1年前は、そんなオフィスのブルペンに当たる場所に待機してくれるだけでいいから、
有線でモノクロの、いちばんシンプルなプリンターを探していたのだ。
「私はモノクロ印刷しかできないプリンターですが、そのかわり、
 その仕事に関してはだけはスプリンターです」
というような人材を探し当てたかった。
ところが、そういう機種はむしろ高価な携帯用が主流であった。
安いものもあるにはあったが、モノクロであってもブラウン管時代の
カラーテレビ(わざわざテレビにカラーをつけるのもなつかしいな)と、
印刷における色の三原色は違うからか
インクは黒だけでなくシアンもマゼンタもイエローも要る。
(おそらくモノクロ写真などの濃淡を出すために不可欠なのでしょう)
そして、ハッキリ言って複合機も含めて特売品のプリンターは安すぎる。
安すぎるというとほめているように思われるかもしれないが、
高すぎるインクを売らんがための安すぎを察知する。

そんななかに「謙遜」が入ったプリンターのカタログが目に入り、
大いに惹かれてしまったという、そんなケースであった。

一年後、満足している。
上司の言うことを素直に聞くいい部下だ。
欠点は、ちょっとそそっかしいところがあることか。
キーボードの「P(せ)」の後に何かを打った時に
「えっ、プリントですか?」
と、そそっかしく電源が入って起動してしまう。
その突然の起動の時の音が
「チューゥゥゥ」
とネズミの鳴き声にかなり似ているので、
深夜などにはビックリしてしまう。
まあ、不満はそれぐらいかな。


以上の長文は、事実でありごく普通の雑感であるが、
わざわざ記したのは、今週の日曜日の夕方に
シャラポア(妻・日本人)といっしょに
三遊亭鳳楽さんの独演会
(近くのお寺である広厳寺さんが催してくださいました)
を堪能し、正統派の古典落語にふれたがゆえに
ヘンな創作落語を将来、作りたくなったがゆえのメモでもある。

今の段階で、考えているオチはこんな感じである。

プリンターってぇ奴ぁ、上司であるパソコンの指令なんてぇ
そう簡単にゃ聞かないよ。
なんせスレた奴だから。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-10-10 22:34 | 草評