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2014年 06月 29日

コッヘル240番 トマト&ボンゴレ(スパゲッティ)

b0061413_0322169.jpg 映画の『タンポポ』(伊丹十三脚本・監督)で印象的なシーンがある。ホテルのレストランでマナー教室が開かれている。マナー教室の先生( 岡田茉莉子が演じていた)は「いいですか、外国ではスパゲッティを頂く時にもほんの些細な音も許されません」と受講者たちに指導している。そこに外国人が入ってきてスパゲッティを注文する。(今、調べてみてそれを演じていたのがホテルオークラのパティシエにして日本のスイーツの父ともいえる故アンドレ・ルコント氏が演じていたと知ってちょっと驚く)外国人はスパゲッティを「ズルズルッ」という豪快な音を立てて食べる。その外国人に岡田茉莉子は鋭い眼光を飛ばすのだが、最初は先生の言う通りに音を立てずに食べていた受講者たちは外国人の方を真似しはじめて豪快に食べ始める。やがてマナー教室の先生もヤケクソ気味に音を立てる。 私はイタリアには行ったことがないけれどもブラジルのサンパウロのイタリア人街とロサンゼルスのリトルイタリーの大衆食堂的トラットリアには何度か行った。もちろん、ホテルのレストランなどではマナー違反になるのだろうが、そこで私はイタリア系ブラジル人やイタリア系アメリカ人が豪快にスパゲッティを食する音を確かに聞いた。地球上に人類と麺類ははびこりすぎているのかもしれないけれども、麺類の美味い食べ方はこれだよ!という実感とともに何だか嬉しくなってしまった。 ホテルのレストランではあり得ないがコッヘルにパスタ(スパゲッティ)をのせる。具材はボンゴレ(アサリ)と、今の季節は水煮の缶詰などではなくフレッシュなトマトである。美味い!もちろんこれは静かに音を立てないタイプではない。

マーヒー加藤

コッヘルバックナンバー
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by kaneniwa | 2014-06-29 00:59 | 草外道
2014年 06月 27日

名曲草鑑賞(44) The Great Jazz Trio の 『At the Village Vanguard』

b0061413_22325467.jpg 以前、ハンク・ジョーンズ氏の追悼記事を書いたことがある。そちらの方にもジャケット写真は載せているが、こちらではアナログ盤ならではの雰囲気が味わえる帯付きの写真を掲載させてもらおう。まずはこのジャケットに惹かれた。このジャケット、見飽きない。「サウスポー」という言葉そのものの語源、野球用語というよりも野球の文化が生んだ言葉であることは間違いないようだが、その由来に聞いた話は二つある。午後の日差しがバッティングの妨げにならぬようバッターからピッチャーを向く方向が東北東になるよう設計されるのが一般的であったので、そこでは左投手は腕が南の方角から出てくるからという説がある。ちなみにポー(paw)は動物の前足を意味する言葉である。もうひとつは単純にアメリカ南部出身者に左投手が多かったという説。ともかく、写真のモデルが誰かは知らないけれども、サウスポーのなかでもかなり個性的でダイナミックな投げ方であることだけはわかる。ザ・グレート・ジャズ・トリオはハンク・ジョーンズ(ピアノ)にロン・カーター(ベース)、トニー・ウイリアムス(ドラムス)というスーパー・トリオであるけれどもトニー・ウイリアムスのドラミングが実に派手でありピアノトリオのドラムとしては「ドラムスコ大暴れ!」とさえ言っていいほどではないかと思う。ところが、その感じがこのジャケットの躍動感と実によくマッチしているのである。痛快なのである。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-06-27 22:57 | 草評
2014年 06月 25日

日本代表が敗退した後もワールドカップを楽しもう

今朝の日本代表のコロンビア戦の前半はとっても良かったと思う。
パスのつなぎ方にリズムも呼吸も意欲も感じられて点が入る予感を感じた。

0−1から本田のクロスに岡崎の上手いヘディングで前半を終えて1−1。
ギリシャとコートジボワールの戦いは前半を終えて1−0でギリシャが優勢。
おお、引き分けにしておいてやってギリシャを活かしておいてやった価値があったわい!
と、もしかしたらこのパターンで決勝トーナメントに進める希望が沸いてきた。
何だかいい感じになってきたなぁと思った。

ただ、後半はそういうわけにはいかなかったなぁ。
コロンビアの10番のハメス・ロドリゲスが出てきたら、ガラリと展開が変わって
しかも日本代表の動きも前半のようにはいかなくなってきた。

ギリシャの方はコートジボワールに追いつかれて1−1の同点となるが、
タイムアップ寸前にPKを獲得し、それを決めて劇的な決勝トーナメント進出。

一方、日本代表は次々とカウンター攻撃を浴びて1−4の敗戦。
ため息ばっかり。

でも、どうせならワールドカップは決勝まで観戦しよう。
ブラジルのネイマールやオランダのロッペンや
オーストラリアのケーヒルのスーパーゴールを見たが、
スーパーゴールでなければワールドカップ出場チームの堅い守備をかち割れなかった。
ベスト16から決勝にかけて、ますますスーパーゴールを見ることができるだろう。

さっそくだけれども
日本と同じグループCで決勝トーナメントに進出することができたギリシャは
イタリアとイングランドを蹴落としてグループDを1位通過したコスタリカと
ベスト8進出を賭けて6月30日の1時に激突する。
どちらが勝っても旋風を巻き起こすということになる。

オランダのロッペンという選手は100メートルを10秒28で走るのだと息子に教えると
かなり幼い頃から自分よりも俊足の人には尊敬の眼差しを向ける息子は目を輝かせた。
ロンドン五輪のサッカー日本代表には永井謙佑(名古屋グランパスエイト)という
瞬足フォワードがいて、スペイン代表のディフェンスを切り裂いて快勝したのだが、
そんな選手がいてくれたら縦へのキラーパスが有効ではないかと夢想したりする。

とにかく、今回からのにわかファンでも便乗ファンでも、きっかけはともかく
今までの日本代表の試合を見てきたのならば決勝戦までサッカーを楽しもう!
車でいうならエンジン部分であるハメス・ロドリゲスを温存して後半からの投入としつつも
日本に快勝したコロンビアがどれだけ苦戦していくのか、
あるいは日本と引き分けたギリシャが決勝トーナメントでどのような戦い方をしていくのか。
ギリシャの守備を崩したり割ったりしてどんな得点パターンがあるのか?
日本代表とくらべても体格的には劣るとも勝らないメキシコは世界最高レベル相手の真剣勝負に
どう挑んでいくのか?
アルゼンチンのメッシはアルゼンチンのために滅私奉公をするのか?
それとも自分自身という個を躍動させることによって貢献していくのか?
じっくりと、純粋に楽しませてもらったらいい。

それは、やがて日本代表をより深いところから応援する声につながっていくと思う。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-06-25 19:55 | 草評
2014年 06月 25日

日本代表が敗退した後もワールドカップを楽しもう

今朝の日本代表のコロンビア戦の前半はとっても良かったと思う。
パスのつなぎ方にリズムも呼吸も意欲も感じられて点が入る予感を感じた。

0−1から本田のクロスに岡崎の上手いヘディングで前半を終えて1−1。
ギリシャとコートジボワールの戦いは前半を終えて1−0でギリシャが優勢。
おお、引き分けにしておいてやってギリシャを活かしておいてやった価値があったわい!
と、もしかしたらこのパターンで決勝トーナメントに進める希望が沸いてきた。
何だかいい感じになってきたなぁと思った。

ただ、後半はそういうわけにはいかなかったなぁ。
コロンビアの10番のハメス・ロドリゲスが出てきたら、ガラリと展開が変わって
しかも日本代表の動きも前半のようにはいかなくなってきた。

ギリシャの方はコートジボワールに追いつかれて1−1の同点となるが、
タイムアップ寸前にPKを獲得し、それを決めて劇的な決勝トーナメント進出。

一方、日本代表は次々とカウンター攻撃を浴びて1−4の敗戦。
ため息ばっかり。

でも、どうせならワールドカップは決勝まで観戦しよう。
ブラジルのネイマールやオランダのロッペンや
オーストラリアのケーヒルのスーパーゴールを見たが、
スーパーゴールでなければワールドカップ出場チームの堅い守備をかち割れなかった。
ベスト16から決勝にかけて、ますますスーパーゴールを見ることができるだろう。

さっそくだけれども
日本と同じグループCで決勝トーナメントに進出することができたギリシャは
イタリアとイングランドを蹴落としてグループDを1位通過したコスタリカと
ベスト8進出を賭けて6月30日の1時に激突する。
どちらが勝っても旋風を巻き起こすということになる。

オランダのロッペンという選手は100メートルを10秒28で走るのだと息子に教えると
かなり幼い頃から自分よりも俊足の人には尊敬の眼差しを向ける息子は目を輝かせた。
ロンドン五輪のサッカー日本代表には永井謙佑(名古屋グランパスエイト)という
瞬足フォワードがいて、スペイン代表のディフェンスを切り裂いて快勝したのだが、
そんな選手がいてくれたら縦へのキラーパスが有効ではないかと夢想したりする。

とにかく、今回からのにわかファンでも便乗ファンでも、きっかけはともかく
今までの日本代表の試合を見てきたのならば決勝戦までサッカーを楽しもう!
車でいうならエンジン部分であるハメス・ロドリゲスを温存して後半からの投入としつつも
日本に快勝したコロンビアがどれだけ苦戦していくのか、
あるいは日本と引き分けたギリシャが決勝トーナメントでどのような戦い方をしていくのか。
ギリシャの守備を崩したり割ったりしてどんな得点パターンがあるのか?
日本代表とくらべても体格的には劣るとも勝らないメキシコは世界最高レベル相手の真剣勝負に
どう挑んでいくのか?
アルゼンチンのメッシはアルゼンチンのために滅私奉公をするのか?
それとも自分自身という個を躍動させることによって貢献していくのか?
じっくりと、純粋に楽しませてもらったらいい。

それは、やがて日本代表をより深いところから応援する声につながっていくと思う。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-06-25 19:54 | 草評
2014年 06月 24日

140文字以内で太宰治の『走れメロス』(ネタバレあり)

b0061413_1934989.jpg 牧人メロスは妹の結婚式の買い出しに。そこの暴君疑心暗鬼。直訴し捕まるメロスだが「妹のため三日猶予くれ、親友人質に置いていく」式済んでメロスは走る。天災、盗賊押し寄せる。何とか間に合う。迷いと疑い自白し合い、殴れよ、殴るさ、お互いに。バシッ、バシッ!暴君それ見て感動。激動の一往復半だった。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2014-06-24 19:34 | 草評
2014年 06月 22日

私の目覚まし大作戦(秘策) 無料 App RadiON Free

b0061413_22264776.jpg BUDDHA(仏陀)という言葉は「目覚めた人」や「目覚め」という意味であり、もちろんそこで言う目覚めには宗教的な意味合いがこめられているのであるが、当時から今に至るまでインドでは日常の朝起きる時や昼寝からの覚醒もBUDDHAという言葉であらわされているのである。 僧侶というと早寝早起きのイメージが持たれているようだ。実際には春と秋のお彼岸中など早寝はともかく早起きをせざるを得ない期間もあるが、私は基本的には早起きは苦手である。低血圧でもある。学生時代も一限目の授業は何とか寝床から這って行っても出欠の点呼後はぐっすりと教室で熟睡することが多かった。徹夜マージャン明けの時だったと思うが、出欠の点呼後に大熟睡をして2時間以上が経過して、起きたら全然知らない教授が授業をしていて教室の周りは全然知らない女子学生ばっかりということがあった。ある意味「目が覚めたら隣に知らない女がいた」と言えないこともない。言えないか? 社会人となった後も早起きは苦手であり、二つの目覚まし時計を寝る前に「宝探し」の要領で部屋に仕込んで眠るということなどをやったことがある。スヌーズ機能(目覚ましを停めても5分後あたりに再度鳴ってくれる)というものが付いた目覚まし時計が普及し始めた時には「何といいものが出てくれたのだろうか!」と嬉しく思ったがスヌーズ(snooze)という言葉の意味自体に「居眠り」とか「うたた寝」という意味があるように、5回鳴ろうとも10回鳴ろうとも朦朧(もうろう)とした意識のなかでも律儀にその回数を押して惰眠をむさぼってしまう。つまり、スヌーズ機能というものは私が大好きな「二度寝、三度寝」という習慣をさらに堅固なものとして定着させてしまうものであると知った。 そんな私の「目覚めのための闘争」の遍歴のなかで比較的に上手くいったのが「コーヒー大作戦」であった。ONとOFFのスイッチが付いているだけのいちばんシンプルなコーヒーメーカーを買った。さらに「タイマー付きの延長コード」といういいモノを見つけたので同時に買った。寝る前にコーヒーメーカーにコーヒーの粉がたっぷりと入ったペーパーフィルターを仕込み、適量の水を仕込みタイマー付きの延長コードにコンセントを差し込んで6時間後に起きなければならない日はタイマーを「6時間後になったらスイッチオン」とセットしておいてコーヒーメーカー本体のスイッチをONにして寝る。するってぇと6時間後に枕元にコーヒーの香りが漂ってくるので、まずその香りで半分目が覚める。コーヒー好きであるので粉は昨晩からセットしてあって風味は若干落ちてはいるもののせっかくの淹れたてコーヒーが目の前にあるものだからすぐ隣に用意してあるマグカップにたっぷりと注いで飲む。飲み終わったぐらいの時間を見計らってセットしてある目覚まし時計が鳴るのであるが、それまでの「人がせっかくいい気持ちで寝ているのに煩いなぁ!」という止め方ではなくコーヒーを飲んでかなり目覚めかけていることで「よしよし!」という感じで余裕をもって止めて一日が始まっていった。なかなかいい作戦であった。 ただ、この作戦は独身時代のものであり、結婚後は1回もやっていない。 結婚後は携帯電話のアラームとシャラポア(妻・日本人)に起こしてもらうことが主流だ。「シャラポアよ、この私を目覚めさせてくれてありがとう!」と言って爽やかに起きる朝もあるが、シャラポアのスヌーズ機能に甘えて「あと10分!」という言葉を2回ぐらいならいいけれども3回、4回と繰り返して怒られることもある。朝から怒られた日のスタートは嫌な予感に満ちている。 さあ、そんな私が久しぶりに見つけた「早起き大作戦」である。なかなかのスグレモノを見つけた。そのスグレモノとはiPhoneやアンドロイドのスマホやiPod touchとそれからiPadで使うことができる無料アプリ(100円を払うと表示される広告を削除することができる)のRadiON というアプリである。目覚まし機能はオマケのようなもので、このアプリの本来はインターネットラジオである。世界中の5万局という膨大な数のFM局にアクセスできるのだ。クラシック専門局とジャズ専門局(ともに韓国で放送局名はハングル語で読めないがオンエア中の曲がアルファベットで表示されるのでありがたい)や合衆国のBob Marley(ボブ・マーリー)の曲ばかりがオンエアされるもの、ボサノバ専門、アコースティックブルースばかりがオンエアされる局などをプリセットしつつ愛聴しているのだが、今月になってからこのアプリのアラーム機能が素晴らしいことに気がついた。まず、アラームの音が選べるのだが「鶏の鳴き声」にしておいて、それが3分かけて徐々に鳴き声が大きくなっていくという設定にした。さらに「20回本体を振らないとその音は止まらない」という素晴らしい設定があることに気がついてそれを試してみた。片手でも楽に扱えるスマホやiPod touchではなくて、iPadにこれを入れたということの効果が素晴らしかった。最初は小さい鶏のグックドゥルドゥルドゥーの声で身体が「朝である」と認識し、その鳴き声が大きくなってきて「何だか煩いなぁ」と感じて両手でiPadを持って団扇をあおぐよりも大きな動作で20回、振る。早朝から20回、iPadを振ることで一日を始めている光景というものはあんまり人様に見せたくはないが、この動作を伴うということによって一発で目覚めることができる。早起きにも「心技体」というものがあるとして、低血圧という言い訳はあるけれども私の汚れた心は常に惰眠をむさぼりたがっている。そこにテクニカルな技としてはRadiONのアラームを導入するということで対処しつつ、やっぱりキモは「体を動かすことによって目覚める」という要素が大きいことに気がつく。それによって心の方も目覚めてくる。サッカーなどでの用語例とはニュアンスはだいぶ違うものの「身体能力」というものの大切さがわかった。しかも頭でわかったのではなく身をもって知った。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-06-22 23:59 | 草評
2014年 06月 20日

四つ巴の妙

FIFAワールドカップのブラジル大会のグループリーグ2戦目、
日本代表vsギリシャ代表が終わった。
日本が押し気味でギリシャのミッドフィルダーがレッドカードをもらって退場。
相手は一人少なくなって優位に立ちつつも0−0のドローであり勝ち点は1のみ。
この結果を残念がる人は多いけれども、組み合わせの妙としては
「コロンビア戦に勝つしか道は開けない」
という絶対条件は定まったにしても
「日本代表が旋風を巻き起こすにはこのパターンで決勝トーナメントに行くしかない」
と思った。

というのは、今までのところのグループリーグを見てきて
(試合が深夜か早朝なので録画かデイリーダイジェストが中心)
いちばん印象に残った試合がチリ代表vsスペイン代表の試合であった。
初戦に4年前の決勝戦と同じ組み合わせとなったオランダ代表とのゲームに
1−5というスコアと内容でズタズタにされてしまったスペインにとって
チリを相手に勝つことが求められ、
確率論的にも引き分けもできずに負ければ無敵艦隊の撃沈が確定する。
その精神的な焦りのなかでチリ代表選手たちの組織的好プレーもあって
0−2という劣勢を背負い、
後半の残り時間も少なくなってアディショナルタイム(ロスタイム)にも突入する。
そんな時間帯のサッカーで、あれほど悲痛な表情での攻撃(スペイン)もなかなか
見たことがなかったし、あれほど活き活きとした表情で守る(チリ)チームも
見たことがなかった。

そして今朝はイングランド代表がイタリア代表との初戦に敗れたのに続いて
ウルグアイ代表に敗れて決勝トーナメントへの道は完全に閉ざされた。

日本代表のギリシャ戦の結果の0−0のスコアレスドローというのは残念な結果に見えるが、
ものすごく傲慢な視点ではあるものの
「ギリシャを沈めずに活かしておいてやった」
という考え方をしてはどうだろうか?

つまり、いくら残念がったとしても結果やここまでの勝ち点というものは変わらないので、
「このプロセスが最高だった」
と思えるようにしておくことがポジティブシンキングというものだと思う。

つまり、今日のギリシャ戦を勝ったとしたら
ギリシャには決勝トーナメントに進出する可能性が消えて撃沈していた。
撃沈したチームがコートジボワール相手にどんなモチベーションを持てるかといえば
得点王争いに絡むような選手もいそうもないので「経験」以外の試合目的はない
悲しい消化ゲームになっていたはずだ。
ところが日本と同じくギリシャには可能性があるのでコートジボワール戦に全力を尽くす。
そしてコートジボワールはギリシャタイプの守備力が高くてカウンター狙いのチームが
苦手であるという可能性が高い。
ヤヤ・トゥーレやおそらく後半から出てくるドログバがゴールに迫ってもなかなか
得点がゲットできずにイライラしてくるところをギリシャのカウンター攻撃を喰らう。
コートジボワールのような恐るべき身体能力をもつチームは実に魅力的だが
攻撃が上手く実らなかった時のイライラ度も大変に強いチームだ。
けっこう「活かしておいてやった」ギリシャが勝つ可能性は大きい。
ギリシャを撃沈させていたらコートジボワールに勝つ可能性は極めて少なかったはずだ。

と、するならば確率論からも絶対条件にはなってしまったが
日本代表はどのみちコロンビア戦には勝つしかないのだ。
勝つしかないので、ようやく一切の迷いがなくなった。
そして、コロンビア側の立場で日本戦をみれば
決勝トーナメント進出はすでに決めており、ギリシャ戦に3−0で勝っていることで
得失点差というものを勘案しても守備が固いギリシャからコートジボワールが
大量得点をしてグループリーグ通過順位の1位と2位がひっくり返るという可能性も低く、
コロンビア側が心がけているであろうことは
(1) 決勝トーナメントに備えて無理なプレーをして怪我をしない
(2) 決勝トーナメントに備えて無駄なイエローカード(警告)をもらわない
(3) ましてやレッドカード(退場・なおかつ次の試合の出場停止)などもらわない
(4) 決勝トーナメントに備えて怪我をしていたり疲労が蓄積している主力を休ませる
(5) 決勝トーナメントに備えて未出場の選手にゲームを経験させ戦術を試す
ということだろう。これはコロンビアとグループリーグ初戦で当たった場合に比べたら
勝てる要素は実に多くなってきたというべきではないだろうか?

ただの楽観ではなく、この少ない可能性をこじ開けて
活かしておいてやったギリシャの力さえ借りて決勝トーナメントに進出するぐらいでないと
旋風など巻き起こせないのだ。
ベスト16の初戦の相手は、今のところイタリア代表あたりかな?
それも、どうせベスト16になれば世界の強豪国ばっかりだからどこでも一緒といえば一緒。

それにしても同じような時間帯にテレビのチャンネルを回しつつ
「日本ガンバレ、ギリシャもガンバレ」
というのは競馬の馬券の馬連や馬単や三連単のようなもので
「いいぞ!その馬ゴールに来い、でもその馬は来るな!」
というような観戦になる。
やっぱり正当な応援というものは単勝馬券のように
「その馬、来い!」
でありたいと思った。

でも、予想が当たった時には通常は単勝馬券よりも馬連、馬単、三連単の方が
配当はずっと大きい。
私の1位通過コロンビア2位通過日本というこの馬単的な予想、
当たった時の喜びは大きい。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-06-20 18:38 | 草評
2014年 06月 18日

140文字以内で『源氏物語』

b0061413_19515098.jpg アイラヴ藤壺不倫は文化・言葉を選んだ女性論 藤壺孕んで身をひいた 藤壺似養女を育て上げ 女性遍歴重ねつつ藤壺似養女を嫁にする さらに度々結婚し 疲れた女は病弱に 看病してると正妻がダチの息子の子を産んだ 正因果応報よく知って最後に出家をするけれど源氏蛍は夜ヒカル

マーヒー加藤 
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by kaneniwa | 2014-06-18 00:01 | 草評
2014年 06月 16日

もどかしかったラジオでのコートジボワール戦

b0061413_2392076.jpg 昨日、6月15日の日曜日は記憶に残る一日であった。長女が入学した高校の体育祭があり、中学時代は「体育祭には来なくていいからね」と言い続けていた長女が「ものすごいパフォーマンスと演出が見られるから来たほうがいいよ」と言っていたので家族揃って行ったのであった。それは本当に素晴らしかった。ファンファーレなど使われる音楽は生演奏であり、しかも驚くほど高いレベル。創作ダンス部は全国大会の常連であるし、元気よく歌われる応援歌にもダンスパフォーマンスに加えて見事なハモリまで加えてあって、5チーム(連)に別れた対抗戦方式であるけれども応援合戦には他のチーム(連)にもそれぞれエールを送り合うという気持ちのいい構成であった。写真を載せたいのだが「YouTubeなどに動画を投稿することは固くお断りいたします」という案内もあったので、ブログへの写真掲載もその流れのなかで泣く泣く断念する。その代わり、夕方になって末娘が大好きな水族館(長女が通う高校の近くにマリンピア日本海がある)に行き、そのイルカショーで「この瞬間の写真を撮りたかったなぁ」と思っていた写真が撮れたのでそっちの方を掲載させてもらう。 さて本題は、昨日のFIFAワールドカップの日本対コートジボワール戦についてである。元々野球のラジオ中継をラジオで聴くことは大好きな人間である。アナウンサーの技量と声が光る。車のなかなどでラジオの野球中継を聴き、深夜近くのスポーツニュースで描写されたシーンを映像で確認する時などにラジオアナウンサーの表現の上手さに唸ったりすることは好きだ。ところがワンプレーごとにインターバルがある野球とは違ってサッカーのラジオ中継というものは攻守の切り替えが速すぎて状況説明には言葉の限界があり、聞き手が言葉によってその状況を認識するのはかなり難しい。アナウンサーにとってはもっと難しいことなんだろうけれど。もっと猛スピードの中継でも、競馬中継の方がまだコースが一方通行であるからまだイメージ力がはたらく。 さて大事な長女の体育祭とはいえ、午前10時キックオフであるからその観戦とワールドカップの大事な試合を両立するにはラジオしかない。文化放送の【解説】三浦淳宏 【実況】煙山光紀アナウンサーでの中継が、この日はFM・PORTでやってくれるのでiPod nanoにイヤホンを差し込み、体育祭での音楽を伴ったパフォーマンスがない時には聴いていた。体育祭をやっている高校のグランドのなかでちょっと不謹慎ではあるとは思いつつも、けっこう同じ父兄の方々から途中経過を尋ねられた。前半、本田圭佑が先制ゴールを決めた。願ってもない展開というよりは願った通りの理想的な展開である。ただ、どうもアナウンサーの実況と三浦淳宏の解説から1点を先制しても日本代表のプレーぶりが芳しくないニュアンスが伝わってくる。実にもどかしかった。ラジオでのサッカー実況としての難しさはあるけれどもアナウンサーは「危ない!」ばかりを連呼して、そして「頑張れ日本!」を連呼する。テレビでの松木安太郎解説(危ない!いいよ!などの連呼と、がんばれ!などの応援に徹した解説)の役割をアナウンサーがしているような感じであった。ただ、帰宅してからNHKのテレビ中継を録画してみたものを見てみれば、アナウンサーの立場をなかなか責めるわけにはいかなくなった。もはや結果を知った後の「確認」で見ているわけで、スリリングさはリアルタイムの10%もないのだが、これは自分で実況する立場に立てば「危ない!」としか言えない。ラジオ中継の方に戻って三浦淳宏解説ではリードしているにも関わらずに「気後れしている」というコメントが主流であり「コートジボワールの選手たちをリスペクトし過ぎ」という表現が繰り返さえ、それは特にワントップに起用された大迫勇也選手に向けられていた。「大迫半端ないって」ではなく「大迫半端だって」と言いたげだった。またテレビ中継の確認の方に戻って、前半が終了して1−0で折り返しているのにも関わらずにブラジルからの中継が日本のスタジオに切り替わった途端に解説の宮澤ミシェルが首をかしげつつ「何か不安ですね」と口にしていた。どうもスターティングメンバー発表の段階で腑に落ちなかった点があるらしく、どこかどうなのか説明責任を果たしていない解説ではあったものの、1−0で折り返していながらもその直感の部分は流石である。またまたラジオ中継の方に戻る。コートジボワールのドログバ選手投入で勢いづいて同点に追いつかれ、いったん準備をさせた大久保選手をザッケローニ監督が引っ込めた時に三浦淳宏が「何を迷っているんですかねぇ」と怒っている時間帯に逆転ゴールを許して、ラジオを聴いていた私も「何をやっているんだか!」と思わず声に出してしまい、それが体育祭の競技やパフォーマンスや運営についてのヤジだと思われた可能性に萎縮してしまった。 20日のギリシャ戦は、もうもどかしすぎるので、もう絶対に何かをしながらラジオを聴くということはしないでおこうと思った。もちろん残りの2戦を勝てれば文句はないけれども、次のギリシャ戦に勝ったとして決勝トーナメント進出への退路を断たれたギリシャがコートジボワール戦で死力を尽くしてくれるかどうかを考えると…2勝するなら文句ないけれども、もしも1勝1敗1引き分けで決勝トーナメントに進めるとするならば、ギリシャ戦に引き分けて決勝トーナメント進出をすでに決定して主力級を休ませたコロンビアに勝つというパターンかな?などと皮算用をしてしまった。ワールドカップのグループリーグの初戦で勝ち点ゼロということは、このような皮算用をさせるほどに辛く、厳しく、もどかしいものなんだなぁ。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-06-16 00:28 | 草評
2014年 06月 14日

岡本太郎作品としてバッファローズのロゴを鑑賞

b0061413_349977.jpg ブラジルでFIFAワールドカップが開幕した。開催国ブラジルとクロアチアの素晴らしい開幕ゲームもテレビ観戦したが、今回のブログ記事はサッカーではなくて野球と岡本太郎についてである。写真の近鉄バッファローズの帽子を1989年頃のブラジルで生活している間の普段着の時にはいつもかぶっていた。ブラジルからアメリカ合衆国に移り住んだ時にこの帽子を失くしてしまっていたので、私はたぶん、今でもブラジル国内のどこかにあると思っている。さて、このキャップの中央に刺繍された牛のロゴのデザイナーは岡本太郎である。シンプルすぎるぐらいのロゴであるけれども、見れば見るほどに「岡本太郎作品」という気がしてくる。なぜ岡本太郎がこのような仕事をしたか、という経緯については長嶋茂雄入団以前のジャイアンツの背番号3番の千葉茂という人が大きく関わっている。ジャイアンツの千葉茂選手は引退後に近鉄の監督となるのだが、それまで近鉄沿線の伊勢湾での真珠養殖にちなんで「近鉄パールス」と名のっていた球団名を千葉茂監督を迎えるにあたって、その現役時代のニックネームである「猛牛」にちなんで「近鉄バッファローズ」(最初は近鉄バッファロー)と改名する。世界中のプロ球団のなかでも個人のニックネームがその球団名となった例というのは極めて珍しいのではないだろうか。そして現在もオリックス・バッファローズとして猛牛は生きている。その千葉茂氏と実は野球が大好きであった岡本太郎には親交があったことから球団のシンボルマークのデザインの依頼があったそうだ。余談だが、この世にカツカレーというメニューを生み出したのもこの千葉茂氏で、1948年(昭和23年)に東京都中央区銀座の洋食店「グリルスイス」にて試合前に「トンカツとカレーをいっしょに出してくれ」と言って独自の食べ方をしていたものがカツカレーとして広まったそうだ。 ところで今、前書きを執筆している横尾忠則氏をはじめ、かつての熱烈な愛読者たちの要望で光文社から文庫本として再版された岡本太郎の『今日の芸術』という本を読んでいる。その文字にこもっているエネルギー総量がすごい。文章もまた岡本太郎の作品としてまったく古さを感じさせないどころか、どこかでそういうものを読みたがっていた自分に気がつく。古今東西の美術に対しての知識や分析が実に深いのであるが、そういう知性的なものよりもほとばしる感覚的なものと衝動的なものが常に優先されて前に出てきている文章である。思えば大阪万博の太陽の塔(これを見上げた頃からの岡本太郎ファン)の内外部の発想そのものがそうであったように、便利とか快適とかそういうもので内在する衝動的な感性をスポイルしてどうなるんだという提言(というよりは喝だろうか)にあふれている。岡本太郎氏はスキーの愛好家であり、これも親交があった三浦雄一郎がほめるほどであった。初めて滑った時に無謀な直滑降で転倒し「何だこれは!地球に殴られたぞ!」と言ってその世界にハマっていったようだ。FIFAワールドカップでも、さっそくにネイマールの同点シュートには「何だ!今のは何だ!」と驚いたが、体幹を鍛えぬいた長友の驚異的な駆け上がりなど「何だこれは!」と驚くようなプレーをたくさん見たいものだ。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-06-14 05:10 | 草評