2008年 12月 30日
北進越BCリーグ(日本で3番目の野球の独立リーグで正式名称はベースボール・チャレンジ・リーグ)のアルビBCを応援しているといっても、今のところ 「密かな応援」 という感じで、なかなか球場には足を運べずにいるが、草野球のなんちゃってヤンキースで使用したことがある球場へは、その親しみから足を運ぶことがある。 そんな野球場のブルペンで、私は心底感動したことがある。ただ単に速いプロの球というのなら、全盛期の江川のボールも見たことがあるし、日米野球で来日した際のトロント・ブルージェイズのウォーカーという投手の時速160㎞も見たことがある。 なぜ、独立リーグの投手のブルペンでの投球に魅入ったのかといえば、アマやプロを問わずにほとんどのピッチャーは 「勝ちたい」 と念じながら投球をしている。 それに対して、独立リーグのピッチャーの投球には 「生き残りたい」 「野球で生きていきたい」 という気持ちがのりうつっているのだろう。 「勝ちたい」 という気持ちも純粋であり、それ抜きでは野球のゲームはそのおもしろさの核心を失う。 しかし、「生きたい」 にはそれにも勝るとも劣らない迫力がある。 競馬にたとえるならば、、 はなやかなGⅠレースの勝負の決着を見極める のが醍醐味であることは間違いないとして、 晩秋の府中や中山競馬場で行なわれる3歳馬の未勝利戦を 息をのむ思いで見つめることに近いのかもしれない。 晩秋の未勝利戦に勝った騎手が、 「お前はこれで生き残ることができたな」 と、嬉しそうにレース後の馬を愛でている光景を 双眼鏡で見たことがある。 そんな迫力とはほど遠い草野球を楽しんでいる。 ただ、投手をやる時には 「ここに正確に投げこむことができたらおもしろいな」 という意識で、心底楽しんでゲームができるようになり、 コントロール能力はあがった。 そんな私たちとプロはどこが違うのか? 「生きたい」 という気持ちを野球で表現できるかどうかという 一点が、ここが違う。 来シーズンは、それを全面に見せて欲しい。 他の楽しいファンサービスも待ってはいるが、 いちばん見てみたいものは、その気持ちだ。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2008-12-30 14:38
| 草野球
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