2009年 01月 21日
刑事コロンボ (原題: Columbo) の 「黒のエチュード」(原題: Etude in Black)で、 コロンボ警部(ピーター・フォーク) が 「猫ふんじゃった」 の アメリカ・イギリス版であると いわれている 「トトトの歌」 を弾くシーンがあるということで、 その検証をしてみた。 この研究の冒頭にも書いたように、 「猫ふんじゃった」 は 通常、変ト長調か 嬰ホ長調であり、 ♯か♭が6個も付くために黒鍵が多用される。 なるほど、「黒のエチュード」(原題: Etude in Black) という タイトルはコロンボが弾く黒鍵の音も暗示させていたのでは ないか、と楽しみにして再生をした。 ところが、コロンボ警部がピアノを弾くシーンは冒頭から 58分目にあるのだが、コロンボ警部は右手と左手のそれぞれ 一本づつの指を使い、白鍵部分のみを弾いていた。 まあ、それはよしとしよう。 問題は、その 「トトトの歌」 と言われる楽曲から どう考えても 「猫ふんじゃった」 のメロディが断片すら 浮かんでこなかったのである。 連想すらできなかったと言っていい。 「猫ふんじゃった」 が アメリカ・イギリスでは 「トトトの歌」 と言われているというからには、その先入観をもって聴けば 連想ぐらいはできると思っていたのだ。 これは 「まったく違う楽曲だった」 と言うしかない。 もしも、「猫ふんじゃった」 も 「トトトの歌」 も現代の楽曲だった として、盗作騒動が起きたとしたら、盗作だと訴えた方が正気なのかと 疑われるほどに違った曲だった。 それは似た部分を見つけることが困難だったというか、 似た部分などほとんどないとさえ言えるぐらいだ。 むしろ、なぜ 「猫ふんじゃった」 が アメリカやイギリスでは 「トトトの歌」 というものになっているという通説の方が、 なぜ生まれたのか? ということの方に興味が移ってしまった。 では、この 「刑事コロンボを見てトトトの歌を検証する」 という作業は 無駄だったのだろうか? いや、無駄ではなかった。 劇中のセリフを聴いて、ちょっとした さらに、コロンボ並の執念をもった調査(インターネットだが)の結果、 なぜ 「猫ふんじゃった」 = 「トトトの歌」 という通説が生まれたかという原因 には踏み込めなかったものの、 「猫ふんじゃった」 と 「トトトの歌」 は 違う楽曲であるということの 証拠になりそうなものは見出すことができた。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2009-01-21 20:04
| 草評
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