草仏教ブログ

kaneniwa.exblog.jp
ブログトップ
2009年 03月 26日

名曲草鑑賞(10) つじあやの が歌う スピッツ の チェリー

b0061413_23161348.jpg この名曲草鑑賞というものを書くのがずいぶんと間が空いて昨年の5月以来なのだが、 つじあやの の COVER GIRL というCDを聴いてみたら感じ入ることが多かった。このCDは2枚組でTokyo SIDE と Kyoto SIDE に分かれている。 まず、その録音時間がそれぞれ25分程度というのが何だかアナログレコード時代のLPのA面とB面という感じで良かった。市販CDの録音限度時間というのはカラヤン指揮のベートーベンの交響曲9番の演奏の74分を収録できるように作られたと聞いている。それによってCDが出てから74分以上をぎっしり詰め込んだベスト盤のようなものが多く発売されるようになり、JAZZの名盤CDなどはアナログ時代の録音にボーナストラックがよく付くようになった。

b0061413_23164974.jpg ボーナストラック同じ曲の別テイクが収められていることがJAZZの場合は多い。ありがたいはずなのだが、アナログ時代のアルバムのトータルとしての余韻をぶちこわされる思いをすることもある。そんな意味でCD1枚に各25分少々ずつというのは、久しぶりにアルバムらしいアルバム、レコードらしいレコードに出会った。 さて、そのKyoto Side の1曲目がスピッツのチェリーだ。つじあやのはウクレレ一本で、鴨川の土手で弾き語りをしている。歌詞カードの写真から、そのポイントも 「おそらくあそこ」 と思い浮かぶ。演奏開始から3分33秒のところで子どもの声が聞こえる。よく聞き取れないが 「ママぁ」 とお母さんを呼んでいる声のように聞こえる。3分47秒で、自転車のベルの音が聞こえる。

b0061413_2317121.jpg スピッツのチェリーという歌を知ってはいた。妻のシャラポア(日本人)も含めて、スピッツのファンの方には本当に申し訳ないけれども、チェリーがこんなにいい歌だと思ったのは、つい最近になってこの つじあやのウクレレ弾き語りバージョンを聴いてからだ。歌詞にも思い入れがなかったので、初めて 「桜の歌なんだ」 ということも意識した。なんせ、チェリーの歌詞を思い出そうとすると、陣内智則の機材を駆使したギャグの 「黄味を忘れない よくねった肉に・・・」 という、チェリーをカラオケで歌っていると映像と歌詞がいつの間にかハンバーグの作り方になっているという、そっちの方を思い出してしまうぐらいなのだ。 MTVのアンプラグドで、コンピューターでの打込みや電子サウンドのアレンジが取り払われて曲の骨格が裸に近くなり、その魅力を再認識できたという経験を何度かしたが、最近の曲(といっても若い人にはけっこう古い曲なんだろうなぁ)としては、さすがに3コードというわけにはいかないが、たった5つのコードだけで何と大きな展開と物語がある曲なんだろうと再認識した次第だ。再認識というよりも初めて認識したかな。聞いているうちに、自分がチェリー・ボーイだった頃に帰っていく。 (なんちゅうオチじゃ!) 


マーヒー加藤 


※ ちなみに掲載写真は3枚とも京都の鴨川ではなく、新潟県の荒川の近くの
  私の好きなポイントです。
[PR]

by kaneniwa | 2009-03-26 23:57 | 草音


<< 草仏教経済学(4) ユニクロ      コッヘル14番 カニ鍋 >>