2009年 04月 15日
中華料理は本来はコッヘルは似合わない。ただし、中華鍋などで作って大皿に盛った中華料理をコッヘルに取り分けるのはなかなか似合うと思っている。今回はエビチリ(エビのチリソース炒め)をコッヘル19番として作ってみたい。この記事を書いている最中に息子が覚えたての将棋をやりたくてしょうがなくて邪魔しにきた。仕方ないので写真のアップだけをやっていたら(これは途中で止めるとたいへんなので) その間に屁無頼さんから 「活動弁士不要ですね」 という偉大な勘違いをしていただいたコメントを頂戴してしまった。 これは続きを書きにくくなってしまったが、MORE機能で弁士になっていこうと思う。 中華料理はやはり中華鍋で作るのが正統派だとは思いつつ、エビチリのように強い火力とともにジワッとした火の通り方も欲しい料理を作る時、私はスキレットを使ってみる。スキレットを普段以上入念にプレヒート(あらかじめ熱する)しておく。ここにエビを投入すると実に景気のいい音がする。エビチリを作る時、エビを投入すると同時に 「ブラックタイガー!」 と叫んでみる。戦隊ヒーローのように叫ぶこともあれば、プロレスのリングアナウンサーのように叫ぶ場合もある。 この時は、プロレスの百田(ももた)アナウンサーのイントネーションで 「赤ぁコーナーぁああ、300グラムぅぅぅううう、ぁブラックぅぅぅぅう~ タイガーぁぁぁぁぁあああ!」 と叫んでみた。味とは関係が浅いですが、お読みの皆様も是非とも一度はお試しになってみてください。 エビチリ(エビのチリソース炒め)は料理の鉄人の陳建一のお父さんでもある陳建民が日本で四川料理の乾焼蝦仁(ガンシャオシャーレン)に着想を得て創作したという説がある。(真偽は不明) 私は息子の陳建一よりもさらに下の世代であるが、私の母親の証言によれば、珍建民さんはかつてのNHKの料理番組の中華編にはよく登場し、創作中華をよくやっていたというので信憑性(しんぴょうせい)は高いと思う。ただ、中国の四川省は海に面しておらずエビといえば川エビが主流だと思う。だから 「日本で創作した」 というところで信憑性が高いと思うのだ。川エビで作ったことはないが、やっぱりエビチリに使うエビは 思わず 「ブラックタイガー!」 と叫びたくなるようなエビがマッチするように思う。 そして、エビの殻はむいておく派とカラ付きのまま派があると思うが、私は断然カラ付き派である。カラむきエビも子どもが食べやすいというメリットは確かにある。しかしカラ付きには保温性と味の浸み方に食べにくいデメリットを補って余りあるメリットがある。 子どもが 「食べにくい」 などと言うならば 「めんどうなら食べんでもいい」 という教育方針を断固として貫いていくつもりだ。 その他、調理法自体は簡単とはいえないもののシンプルなエビチリでは薬味野菜に何をチョイスしたりブレンドしたりするかがけっこうポイントというか、エビチリの味の方向性を決めていくものになると思う。いろんなバリエーションが考えられるが、この日のマーヒーはきざんで炒めたニンニクとニラのみをチョイスした。シンプルで良かったと思った。 そして塩以外の味付け、特に辛味の決め手に豆板醤(とうばんじゃん)を使うかケチャップを使うかもポイントだ。この日のマーヒーは両方使った。やはりケチャップの香りと酸味が入ると、多少辛くてもうちの子どもの場合は喜んで食べてくれるのだ。それは隠し味程度でもOKのようなのだ。やはり子どもはケチャップが好きなんだなぁと思う。 そしてこれは自己流なのだが、トロミをつけるための片栗粉を水に溶いたものにミリンを混ぜ、さらに 白だし などの名称で市販されている系統の昆布主流のだしつゆをたっぷり目に混ぜる。そのどろどろの液体を完成しかかった料理の上からかけてしばらく仕上げの火力に通しているとたまらん香りが漂ってくる。 白だしというと純和風の料理に使われていることが多いと思うが、マーヒーは中華料理にこうやって多用する。不思議と味は和風に傾かずして高級感のようなものが出てくる気がしている。いつ頃からの流行かは忘れたが、エビチリはレタスの上に盛る。 これを小皿に取り分ける。今年に入ってからこのブログ記事の関係もあって取り分け用の皿もコッヘルで食べている(最初の写真)マーヒーであるが、最近になってまだ2歳の末娘(来々週3歳になります)が私のコッヘルを指さして 「パパと同じのがいい」 と言うようになってきた。普通はコッヘルには盛りつけないようなものをコッヘルで食べる私に呆れるシャラポア(妻・日本人)であるが、「子ども用こそコッヘルなら割れなくていいわね」 と言うようになってしまった。愛用のコッヘルを奪われないようにもうワンセット買うしかないのだろうか。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2009-04-15 21:36
| 草外道
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