2009年 07月 31日
総務省は、行政組織、公務員制度、地方行財政、選挙、消防防災、情報通信、 そして郵政事業など社会活動を支える基本的システムを所管する。 したがって、このトップに立つ総務大臣に求められる人間像は ひとことで言うならば、 データに使われるのではなく、データを使いこなせる人 である。さらに 人材を的確に活用できる人である。 試練を与えた後、的確にその人材の活躍の場を提供する、 いわば人材のリサイクルに長けたリーダー である。 もうこの二つだけで 「この人しかいない」 という人間像が見えてきた。 現在、楽天ゴールデンイーグルスの監督をされている 野村克也くん (1935年6月29日 –) である。 総務大臣のポストは誰がなっても難題が押し寄せてくる。 まず郵政事業のこと。 2011年の7月に消滅するアナログ放送から 完全に切り替わる予定になっている地デジもここの管轄だ。 (かつて夫人はスカイパーフェクトTVのCMに出ていたなぁ) そして公務員改革、地方財政と地方分権との兼ね合いなど、 「もはやボヤくしかない」 と言うほどのプロブレムの山である。 今の日本で 「ボヤきを話芸にまで昇華している人物」 といえば、野村克也くんである。 記者会見では、まず野村くんの深いため息を高性能のマイクが拾う。 その後でボヤきを中心にした会見やインタビューが続くのであるが、 「話芸」 にまで昇華したその話の内容には、その問題点の本質が 凝縮しており、その問題点の本質をアピールするメッセージ性までが 含まれているはずだ。 国会の質疑の応答に立つ場でも、 「ほんまにご指摘のとおりですわ、 わしゃもう死にたい」 などという答弁までしてしまうだろう。 しかし、不思議とこの人の 「死にたい」 には、 「死ぬほど必死で生きたい」 という気持ちがこもっている。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2009-07-31 16:36
| 草評
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