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2009年 10月 10日

カラオケのキーの問題 (1)  イエスタディの秘密 (1) 

今でも忘れられないのだが、私の中学時代はロックマニアの砂田重民文部大臣
が教育界のトップであったせいか、音楽の教科書にレノン・マッカートニー作品がのった。
曲目は 「イエスタディ」 であった。

そして当時のNHKには大物プロデューサーのなかにものすごいビートルズファンが
いたのか、かなりビートルズの曲がいろんな番組のあちこちで使われていた。
どんな内容の番組だったか、その時の連続ドラマのタイトルも思い出せないが
ちょうど学校の音楽の時間で 「イエスタディ」 を習う頃に、
「銀河テレビ小説」 の主題歌にワン・クール期間、ビートルズの 「イエスタディ」 が
使われていたのである。

そんな 「イエスタディ」 漬けの数週間のお話。

まだSONYのウォークマンの1号機が誕生する数年前のことである。
中学校にラジカセをもちこんできた奴がいた。
「先生、私は昼休みにも今音楽の授業で取り組んでいる曲を聴いて
リコーダー演奏を完成させたいのです」
という実に上手い言い訳をする中学生のビートルズファンが現れることなど
砂田重民文部大臣は想像しなかっただろう。

ビートルズの 「イエスタディ」 が昼休みの教室に流れると、
そのイントロを聴いただけで 耳をふさいで 「やめて!」 と叫ぶ
同級生の女の子がいた。

それは衝撃音恐怖症の人が花火の音や運動会のピストルの音に
本能的に耳をふさいでしまう反応や、発泡スチロールをこすり合わせたり
黒板を爪でひっかくような不快音に反応するような様子に極めて近く、
まさにおびえるように 「やめて!」 といいながら両耳を強くふさいでいたのだ。

ポール・マッカトニーが弾くアコーステックギターの音が好きだった私は
この反応を実に不思議に思っていた。

確かに譜面上、ワンコーラスが7小節でできている特異な曲で、
コード進行が歌い出しからして F→ Em → A7 という、
イエスタディ以前にはなかったような構成をとっている楽曲だ。
歌詞などからのイメージや 「バラードの名曲」 という先入観を
取り去ってみれば、おどろおどろしいような曲に聞こえないこともない。

しかし、彼女のおびえ方はそんな楽曲の構成上に関わることよりも、
もっともっと生理的なところからくる嫌悪感のようなものだった。

今になってみると、その理由というものが少し見えてくる。

同級生だった彼女はピアノの名手だった。

彼女は 12音階の平均律における 
「絶対音感」 というものをもっていたのでは
ないだろうか、と今になってから推測できる。

マーヒー加藤

※ ネットを活用して調べまくってみました。
NHKの銀河テレビ小説で放送された昭和の青春シリーズの中に
「早春の光」というドラマがありました。
原作は、曾野綾子の『二十一歳の父』 で
主題歌がやはりビートルズの 「イエスタディ」 でした。

そして、砂田重民が文部大臣をやっていたのも、
このドラマが放映されていたのも、
両方とも1977年のことであり
私のイエスタディの記憶と一致いたしました。
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by kaneniwa | 2009-10-10 02:47 | 草音


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