2010年 06月 30日
「フーテンの寅さんって偉いね」 と、ハワイのワイメア本願寺駐在開教使の藤森宣明さんは言った。寅さんには一般的な肩書きにあたるもの、つまり所属とか役職とかというものが希薄であるということもある。しかし、寅さんは自分のID、つまり自分が何者であるのかを口上という形式で語る時には自分の名前にさえ先だって、東京葛飾柴又という地名を掲げ、帝釈天で産湯に浸かったことを述べる。 (藤森宣明ではなく Noriaki Fujimori で検索すると、この人が拳銃所持放棄運動でハワイ州の先頭に立っていることや、アイヌ民族とネイティヴハワイアンとを結びつける交流会の主宰者となっていることなどがわかる) 「ネイティヴハワイアンの自己紹介が、寅さんと同じなんだね」 とRev.Fujimori は続ける。日本の研修会のスタイルで自己紹介をしていくと、ハワイアンは自分の生まれた場所の山を語り、森を語り、川を語り、海を語る。「その環境が私を育んだ」 というホンモノの環境問題を切々と語るのだ。朝からはじめて10人も自己紹介するとワイメアのビーチに夕陽が沈んでしまうという。 Hawaii (Hawaiʻi)という大きな地名の語源もその時に初めてきいた。カタカナで「ハッワイイー」と表すとして、最初の「ハッ」は、誰でも気合いが入った時にそういう声を発することがあるように 「精神、生命」 をあらわすそうだ。「ワイ」 は、「ワイキキ、ワイメア」 などもそうであるように 「水」 をあらわすそうだ。そして、最後の「イー」が「分かち合う」という意味であるという。Hawaiiとは、気合いが入った水を分け合う場所だったのか。 カウアイ島のワイメア本願寺の玄関前の仏陀像が麦わら帽子をかぶっている時は、Rev.Fujimori は寺に居てその陽気な高笑いをきかせてくれるだろう。麦わら帽子がない時は、外出していてフーテンの寅さんのように神出鬼没なのである。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2010-06-30 05:38
| 草仏教
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