2012年 07月 17日
じゃがいもの冷たいスープをビシソワーズという。BとVとの音の違いをカタカタであらわすことにこだわればヴィシソワーズ(英: Vichyssoise、仏: Crème Vichyssoise Glacée)と表記するのがいいのかもしれないが、覚えにくい言葉をBとVのスペリングの違いに注意しすぎたためにこの料理名全体を忘れてしまうのはたいへんにバカらしいため、ビシソワーズと表記する。こうワープロで出てくる方のヤツを何度も打って自分の記憶にしっかりと定着したら、その時にはヴィシソワーズと書くかもしれない。さて、このビシソワーズであるが1917年生まれであるという。5年後の6月にビシソワーズ生誕100年祭のようなものが催されることが予測される。誕生日がわかっているだけでなく、出生地も由緒も実は明確なビシソワーズであった。ルイ・ディア(Louis Diat)という人(もちろんシェフ)がニューヨークのリッツ・カールトンのルーフ・ガーデン(Roof Garden)のオープンに合わせて導入したメニューらしい。そのルイ・ディアさんがフランスのヴィシーというところの出身だったことにちなんでビシソワーズという名になったという。ビシソワーズくんはフランス人なのかニューヨーカーなのか?ともかく、ビシソワーズくんにはリッツ・カールトンホテルがからんでいる。 ザ・リッツ・カールトン東京でのカルボナーラの値段を調べたら、確かレストランでなくラウンジで2500円だったような気がする。ビシソワーズはいくらか?ア・ラ・カルトではなくコースに付いているのか、あるいは単品でも注文できるけれどもネットなんかで気安く調べられないようになっているのか?わからない。ともかく、ニューヨークのリッツ・カールトンのルーフ・ガーデン(Roof Garden)という、室内なんだか野外なんだかよくわからない場所であるが、ドアの外ということではアウトドアであったのだろう。その場において「おっ、このじゃがいもの冷たいスープっていうのはオツだねぇ、何ていうの?そう、ビシソワーズっていうの?いいね、これ!」という形で評価され、広まって今日があると言える。さすれば、ビシソワーズはアウトドアで味わってこそ実は正統であるのだと言えないだろうか?作り方はクックパッドなどに記されているのとほぼ同じ。違うのはミキサーやフードプロセッサーは使わず、最初からじゃがいもをみじん切りにしてコンソメで煮こんだこと。だってフードプロセッサーを出してくることの方が面倒なんだもん。これによってビシソワーズ完成時には「つぶつぶ入りじゃがいもドリンク」みたいになっている。まあ「つぶつぶ入りマムシドリンク」(嘉門達夫作のあったら怖いセレナーデより)なんてものよりはずっと心地よいつぶつぶであると思う。あ、それから人参もちょっと入れたし上に置いたのはパセリではなくバジルだし、考えたらクックパッドのレシピとはかなり違うね。とにかく、これはなかなかのビシソワーズだったと思う。いやあ本当にいいもんですねぇヴィシソワーズって! マーヒー加藤 コッヘルバックナンバー
by kaneniwa
| 2012-07-17 02:02
| 草外道
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