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草仏教ブログ

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2012年 08月 27日

「埼玉貧乳問題」を問題視してみる

「埼玉貧乳問題」という問題があるそうだ。
最初、知り合いからそういう問題があることを聞いた時には
「わはははは、何だその問題は!」
と笑っていた。

ところが、「埼玉貧乳問題」を検索をしてみれば、その件数といい
問題視の仕方といい「立派な社会問題である」という気がしてきた。

ちなみに、私は「埼玉貧乳問題」は女の子だけの問題ではないと思う。
巨乳好きという嗜好性をもった男性は多いけれども全部ではない。
バストの大きさなど三の次という男も多いことだろうと思う。
マスコミが、この問題のインパクトを鮮明に与えるために作り出した
キャッチコピーのようなネーミングがこの「埼玉貧乳問題」である。
男の子の方も同じ問題を抱えていることを
忘れされるという意味では問題があるネーミングであると思うが、
とにかく「そういう問題がある」ということを示す意味ではインパクトは大きかった。

さて、この「埼玉貧乳問題」とはそもそもどんな問題なのか?

まず、全国の都道府県別の女性の平均バストサイズについて、調査があった。
新潟県は平均がDカップであり、平均がEカップであるという岐阜県と
京都府に次ぐ巨乳県に属する。
埼玉県が全国でダントツに小さいAカップであったことが問題の発端であった。
その理由解明のプロセスにおいて「埼玉貧乳問題」が問題として提起された。

たとえば発育について「背の高さ」ということについては、これは
遺伝的要素がとても大きいのであるが、
「巨乳」や「貧乳」について、
バストの基礎になる胸骨や胸筋といった部分は遺伝の影響があるが、
バストそのものについて遺伝的要素はあまりないそうだ。
(そうだったのかぁ!)

遺伝の要素よりも関係するのは成長ホルモンであるというが、
特に成長ホルモンの分泌を即すような食べ物はなく
(ただ、栄養素のバランスは大事なことらしい)
食べ物よりも成長ホルモンが最も分泌する時間帯である
午後10時〜午前2時までの間の睡眠をとることが重要なことらしい。

そこで「埼玉貧乳問題」を裏付けるような要素として
総務省統計局社会生活基本調査によって
「埼玉県の女子高生の平均睡眠時間は全国最下位」
という重要なデータがまず出てきた。

総務省統計局家計調査によって
「塾や予備校にかける費用が埼玉県の家庭は全国1位」
というデータも出てきた。

そして社会生活基本調査によって
「通学時間の長さが全国2位」
「自宅で勉強する時間が全国4位」
などと、午後10時から午前2時までの間の睡眠が足りないことを
裏打ちするようなデータがそろってきて、
この問題の全体を「埼玉貧乳問題」という。

私は親として娘たちを巨乳に育てたいということではなく、
息子のことを含めて
「まずは午後10時までに気持よく眠ってもらうことが親の務めの第一かな?」
と思うようになった。

「無理させて 無理をするなと 無理を言う」(第一生命サラリーマン川柳)
ということにもなってしまう難しいことであるが、
まず無理をさせないことに留意しなければならないなぁと思った。
なぜなら、いろんなことで多少の無理をしなくてはいけないのは
やっぱり18歳から後のことだから。
将来のために、無理をさせないようにしなくちゃ。

マーヒー加藤

by kaneniwa | 2012-08-27 00:01 | 草評


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